財団法人日本相撲協会について | 経済評論家・政策アナリスト 池田健三郎オフィシャルブログ「健々囂々」(けんけんごうごう)Powered by Ameba

財団法人日本相撲協会について

朝青龍の暴力事件や、大麻事件、親方らによる新弟子への暴行(その後死亡)、それに大関が絡んだ野球賭博や暴力団との交際と、財団法人日本相撲協会は、いまや「不法行為の巣窟」の様相を呈しています。


かかる異常事態にもかかわらず、事ここに至っても当事者たちは何とかこれを穏便に誤魔化し通すことに汲々とし、本当の意味での問題解決を図る考えなど微塵もないことも既に露呈しています。文科省の指導により、外部から招聘した理事や監事をないがしろにし、相撲関係者だけで問題をうやむやにしようという姿勢は、もはや呆れるほかはありません。


これまで問題が表沙汰になるたびに「膿を出し切る」と宣言しても、まさに膿のなかから次々に新しい膿が出現するといった状況で、もはやこの組織に自浄能力を期待することは不可能ではないかという気になってきました。


そこでこの際、文科省から次のような勧告をしてはどうかと考えています。


(1)財団法人日本相撲協会は、財団法人を解散し、スポーツ興行を営む民間企業へ衣替えする。・・・公益を追求する財団法人としての組織存続はもはや不可能で、お金を求める営利企業のスタイルこそがふさわしい。


(2)もともと何ら法的根拠もない「相撲は国技」という表現をやめ、単なる競技スポーツの1つであることを明確にする。・・・「国技」という表現は、相撲協会がこれまで勝手に自称してきたもので、国民にとっては迷惑千万なことですから即刻やめるべきでしょう。他のスポーツとの兼ね合いからもアンフェアです。


(3)「賜杯」を即刻返上する。・・・宮内庁はもっと早く賜杯を引き揚げるべきでした。このような堕落した組織に天皇陛下の賜杯を下しおかれることは一刻も早く是正されるべきでしょう。


というわけで、私は相撲の専門家でも何でもありませんが(相撲についてもとくに好きとか嫌いといった感情もないのです)、これ以上、根拠のない「国技」に過保護を与えることは不適切と考えます。


ひとりの国民として、このようないい加減な組織に特別な法人格を付与して税金を減免することは、社会正義に反するというほかはなく、このあたりで、バッサリと処断することが必要と申し上げたい。


皆さんはどう思われますか・・・・。