東京都議選 | 経済評論家・政策アナリスト 池田健三郎オフィシャルブログ「健々囂々」(けんけんごうごう)Powered by Ameba

東京都議選

注目の東京都議選は、大方の予想通り、自民党が歴史的大敗を喫し、民主党が第1党に躍り出るという結果になりました。


個人的には、「国政選挙の前哨戦」という色彩が強すぎて、自治体としての東京都の現状を各党がどのように捉えているのかや、現状を踏まえた都政固有の課題、具体的な政策項目と優先順位、財源の問題、それに与野党問わず現職ならば全員が心に引っ掛かっているであろう都議の厚遇や杜撰な視察問題など、都議選ならではの課題に対する政策論争が余り表に出てこなかったのはやや残念な気がしています。


とはいえ、なんと言っても投票率が前回(43.99%)比で10ポイントも上昇し、過半数を上回る54.75%となったことは、率直に評価できることでしょう。


選挙に行かない有権者に文句を言う資格なしとの意見もあるでしょうが、有権者の半数以下の人間だけによって選ばれた議員によって、4年もの間、血税の使途が決められていくのは、余り望ましい姿ではないのですから。