おめでたい話 2題 | 経済評論家・政策アナリスト 池田健三郎オフィシャルブログ「健々囂々」(けんけんごうごう)Powered by Ameba

おめでたい話 2題

私と同じ事務所(三桂)に所属されている、スポーツコメンテーターの田中雅美さん(元競泳平泳ぎ日本代表=五輪3大会に連続出場)が、めでたくご結婚の運びになったようです。まことにおめでたいことで、ぜひとも幸せなご家庭を築いて頂きたいと願っています。


話はガラリと変わって、麻生総理による「プチ内閣改造」ですが、どうやら大山鳴動して、与謝野大臣と佐藤総務大臣の負担軽減だけに終わったようです。噂されていた宮崎県の東国原知事の「入閣」もなかったようで、こちらもひとりの有権者として言わせていただければ、「めでたし」と申し上げたい。


そもそも、現職の県知事が、自身が選挙で有権者に約束したマニフェストの実行を放り出して(知事を辞職して)、閣僚に就任できるはずも(道義的に)ないでしょう。あるいは、知事を続けながら国務大臣をやるというのも、理論的には有り得ても、現実論としては不可能です。国務大臣の職務と知事任務のどちらを優先するのでしょうか。「真の地方分権を実現するために」国政に意欲を燃やすのは結構ですが、国務に忙殺されて、地方の首長としての仕事が疎かになれば、それこそ「中央集権、霞ヶ関優先」という謗りは免れないでしょう。


東国原知事も、「知事会の意思(真の地方分権の推進)を自民党のマニフェストに盛り込む」という主張を、「自民党総裁候補にする」というクセ球とセットにしてアピールしたところまでは非常に賢い戦法であったとみることができますが、そこから先の対応はなかなか難しいでしょう。自分をいちばん高く評価してくれている宮崎県民にそっぽを向かれるようなことを仮にすれば、すべての政治生命を失いかねないことは当の知事自身が一番よく理解されているのでしょうから、これから先の言動にはくれぐれもご留意いただきたいですね。