※画像は6月15日にイージス・アショア配備計画を停止をすると表明した河野太郎防衛相
 
※この随筆は2020年7月24日に執筆したものに加筆修正しました。
 
昨日の東京新聞に80才の男性からの超慧眼投書が載って憲さん「目から鱗」だったよ。
 
「敵基地攻撃歴史に学べ」という題なんだけど・・・。
 
参考
【敵基地攻撃能力】
 
中身が、イージス・アショアの配備計画断念と同時に自民党内から「敵基地攻撃論」が出ていることに対して、この方は・・・
 
参考
【イージス・アショア】
 
防衛省のやる気ナシ・・・「イージス・アショア断念」最大の問題は何だったか
 
「他ならぬこの国が過去に犯した敵基地攻撃で、国家壊滅の危機に陥ったことを忘れてしまったとは考えられない」として・・・
 
1941年12月8日に起きた日米開戦の発端、「真珠湾攻撃」を指摘している。
 
参考
【真珠湾攻撃】
 
憲さん、
 
Σ( ̄□ ̄;)ハッ!
 
としたね。
 
そうだよ!
 
そう!
 
真珠湾攻撃とは、まさに日本による先制的「敵基地攻撃」だったんだよ!
 
その「敵基地先制攻撃」の結果がどうなったかは、今では誰でもが知っている。
 
日本の主要都市の爆撃であり、広島・長崎の惨禍であり、多くの犠牲をだしての日本の大敗戦である。
 
この投稿者は指摘する。
 
「軍事基地というのは一国に一ヵ所だけではないから、敵基地の一ヵ所を攻撃すれば、他の基地から反撃されるのは当然だ。現在は多くの国が核兵器やミサイルをもっているわけだから、敵基地攻撃は、相手国に核攻撃をする正当な理由を与えることにつながってしまう。」
 
その通りだ。
 
この方、真珠湾攻撃の時には一歳であったが、まさに年の功、極めて真っ当な指摘である。
 
しかし、自民党や防衛省は本気で「敵基地攻撃」を考えているのであろうか?
 
もし、そうであれば正気の沙汰ではない。
 
それとも、米国から使えない兵器を買うための口実か?
 
であれば、「売国」の謗りは免れまい。
 
この投稿者はこう締め括っている。
 
「世界で唯一の核被害国である日本が、敵基地攻撃という同じ過ちを繰り返すとしたら、それは世界から同情ではなく、嘲笑を浴びるだけだろう。それ以前に、日本という国が地球上から消え去っているかもしれない」
 
お年よりのこのような真っ当な指摘には私たちは真摯に耳を傾けるべきであろう。
 
どーよっ!
 
河野防衛大臣!
 
どーなのよっ?  
 
※以下、投書全文
 
ミラー 敵基地攻撃歴史に学べ
2020.07.23 
 
無職 松宮 光興 80
(神奈川県海老名市)
 
 防衛大臣から地上配備型迎撃ミサイル(イージス・アショア)の配備計画断念が発表された途端に、自民党内から敵基地攻撃論が噴出している。いかに「歴史に学ばない」と揶揄され、批判される国であっても、他ならぬこの国が過去に犯した敵基地攻撃で、国家壊滅の危機に陥ったことを忘れてしまったとは考えられない。
 
 一九四五年、わが国は東京をはじめ、全国の主要都市が相次いで空爆を受け、とどめは広島と長崎に原爆を投下された結果、耐え難きを耐えるポツダム宣言の受諾に追い込まれた。
 
 敗戦から二年後、疎開先の山形県から帰京し、東京駅前に立った小学校二年生の私が目にしたのは、崩壊したビルの跡地と身長より高く積み上げられた瓦礫の山だった。荒川区にある母の実家に向かう都電の窓からは、手や足を失い、白衣を着た数人の傷痍軍人が、軍歌を歌い、寄付金を募っている姿が何度も見られた。
 
 あの太平洋戦争の発端は、米国ハワイの真珠湾にあった敵基地攻撃なのだ。軍事基地というのは、一国に一カ所だけではないから、敵基地の一カ所を攻撃すれば、他の基地から反撃されるのは当然だ。現在は多くの国が核兵器やミサイルを持っているわけだから、敵基地攻撃は、相手国に核攻撃をする正当な理由を与えることにつながってしまう。
 
 世界で唯一の核被害国である日本が、敵基地攻撃という同じ過ちを繰り返すとしたら、それは世界から同情ではなく、嘲笑を浴びるだけだろう。それ以前に、日本という国が地球上から消え去っているかもしれない。
 
以上
 
※文末添付画像はくだんの投書