★★★★☆



〜怪異名所巡り4



最近、このシリーズにどっぷりと嵌りつつ。


初めて手にしたのが、第一弾。


何の意図もなく偶然目に留まり、偶然捲ったのが事の始まり。



適度に薄く、あっという間に読み終えるものの、流石は赤川次郎さん、


ライトタッチでありながら、ミステリーの醍醐味を遺憾なく発揮され、


短編連作形式ながら、


一篇一篇に趣向の限りが尽くされているのだから面白くないわけがない。



第一弾から手に出来たのも運命の始まりだったのかも。






すずめバス...大手Hバス(笑)とは比べようもない弱小バス会社。



元々Hバスのバスガイドだった町田藍...言わずと知れた本シリーズの主人公。



リストラの憂き目に遭い途方に暮れていた矢先に、Hならぬ『すずめ』に無事転職!?



弱小でありながら、社長曰く、



奇抜なアイデアと他にはないツアーを売りに!



それで組まれたのが、怪異名所巡り、というわけだ。





人並み外れた霊感を持つ、町田藍。



今日もまた、呼んでもいない幽霊たちがこぞって彼女の前へと現れる(笑)




本作を彩る、脇役たちも一癖二癖もある面々。



赤川次郎さんらしい、キャラクター性に富んだ配役が小憎らしく、


物語に一層のエッセンスを振りまいている。




そして、本作、第四弾。


天下無敵!?の町田藍の前に最大の敵が現れる!?



死の世界へと誘われる町田藍の運命や如何に!




シリーズは終わってしまうのか!?




やたらと、!?マークばかり付けてしまったけれど、それだけ読みどころ満載のシリーズである。



ちょっとした息抜き代わりに手にするもよし、時代は変わっても、作者の筆力は衰え知らず!



今回もしっかり堪能させて頂きました!