★★★☆☆
モバゲータウンから生まれた、
大ヒットスリリング・ホラー作品。
呪いのビデオ...チェーンメール...不幸の手紙など、似たようなプロットは数多くあれど、
携帯小説として、これほど爆発的に流行した物語も珍しいのかも。
ご多分に漏れず、私自身も初版本を手にして、その圧倒的な破壊力に恐れ慄き、楽しませてもらった一人。
その後、シリーズ化するにつれて、当初のトキメキは次第に薄れていったけれど、
久しぶりにタイトルを目にし、かつ、『終極』という副題を目にした時、
そう言えば、この物語の結末って何だったっけ?
と、結末を知らなかったことに気付かされ、勢いこんで手にした経緯。
本作。
前作からただ一人生き残った伸明。
ある学校へ転校するところから物語は始まる。
隣の席に就くと、
そこには、本多奈津子と名乗る女の子がいた。
本多...奈津子
ゲームのカギとなる因縁。
しばらくは平和な日々が続く中、
ある日、
突然に、
そのメールが届く。
王様からのメール...
『王様メール』
王様の命令は絶対...どんなに理不尽な、死のメールであったとしても・・・。
クラス31人は、遂に、王様メールの渦に巻き込まれてゆく。
次々と情け容赦なく死んでゆくクラスメイトたち。
伸明は死の連鎖を止められるのか・・。
そして、
王様メールの謎とはいったい・・。
終極、とあるからには謎がとうとう明らかにされる!
ここまでシリーズを延ばしてきたからには、生半可な謎解きでは納得は難しい。
ギリギリ及第点か。
ラストでは、
ようやく王様メールからの呪縛から脱げ出せた!?かと思えた。
しかし、
非情にも鳴り出したメール音。
その内容は、なんと・・。
どこまで続いてゆくのか、もはや誰にも分からない。