昨日の記事に関連して私が大事にしている新聞記事があります。
巣の穴に飼いネコ居候 「追われるタヌキ」というタイトルでこんな記事がありました。
2006年の朝日新聞の記事です。
タヌキの穴でネコが同居ーそんな不思議な出来事が多摩丘陵東部の横浜市青葉区奈良町のマンシションで昨年起きた。「冒険」の主役は、マンション1階に住む成瀬幸世さんの飼い猫、ロシアンブルー種の小次郎君。昨年5月、ふっと、家を出たまま行方不明に。成瀬さんは小次郎君の写真付きで、近所に張り紙を出した。1週間ほどして、2軒先の1階住人が訪ねてきた。「実は軒下にタヌキの穴がありまして・・・」 タヌキは夜から早朝にかけて直径20センチほどの穴から出て活動する。この穴に小次郎君が出入りているというのだ。居場所は突き止めたものの、小次郎君は成瀬さんを見ると逃げてしまう。家出から2週間後、えさで穴からおびき出し、さんざんひっかかれた末に捕まえた。タヌキは夜になると、マンションの周りを徘徊していたという。「タヌキとネコがどんな会話をしていたのだろうか」成瀬さんは気になっているが小次郎君は元の家猫に戻り何食わぬ顔だ。マンション周辺は、十数年前までは雑木林だった。「すみかにしていたタヌキがまだ生きているのかも」と成瀬さんは思っている。
キツネのように生活環境が限られる動物に比べ、雑食性のタヌキは絶滅の危険性は低い。それでも、長年野生タヌキの診察を続けてきた東京町田市の獣医師佐草一優さんは
「タヌキにも自然からのメッセージがある」「こんな所にタヌキが」と驚くのは人間中心。タヌキのすみかに人間が住まわしてもらっていることに気付いてほしい」
佐草先生のブログ はこちらです。去年から更新されていませんが。
私たちも人間として考えさせられる、また考えなくてはならない言葉だと思いました。