ねずみの話
新井白石氏の言葉を借りると、「「ネズミ」とは「根の国に住むもの」」ということだそうです。「根の国」は、「根の堅州国(かたすくに)」とも言われていて、古事記には地下の世界として書かれています。地下に住む動物=根に住む=ネズミとなったと言われていますが、この説を否定される学者さんもいらっしゃるようで、本当のところは私にもわかりません。私たち神職が祝詞作文するとき、「根の国・底の国」などと表現しますが、異界とか地下深く・・・という表現をする際に使用します。日本最古の祝詞と言われている「大祓詞(おおはらえのことば)」には、「気吹戸(いぶきど)に座(ま)す気吹戸主(いぶきどぬし)と言う神(かみ)根国底国に気吹き(いぶき)放ちてむ此(か)く気吹き放ちてば根国底国に座(ま)す速佐須良比売(はやさすらひめ)と言う神持ち佐須良(さすら)い失いてむ此く佐須良い失いてば・・・」と、何時の時代に誰が書いたのかわからない古い古い祝詞にも、既に「根の国底の国」という言葉が登場していたことがわかります。根の堅須国は、須佐之男命が住んでいらっしゃったことでも有名です。また、「黄泉(よみ)の国」という言葉もあります。死者の国ですね。この二つの国につきましては、非常に不思議で奥深いものを感じます。記紀によりますと、この二つの国はどうやら繋がっているようです。今年は、もう 一度ジックリと古事記を勉強し直してみようかなと、何となく思い始めています。今朝、妻がこしらえてくれた「七草がゆ」を食べながら、そんなことを考えていました。