入院6 06 - 同室の爺様 | 距骨を初発とする悪性リンパ腫と向き合う

距骨を初発とする悪性リンパ腫と向き合う

骨を初発とする悪性リンパ腫は極めて稀な例らしいです。
どのような気持ちで毎日を生きていくべきか。
いろいろと思うことがあります。

2014,01,17,12:30


ブログには、基本的に人の悪口や愚痴は書かないように心がけていますが、今日は書きます。


入院生活のストレスの一つに、相性が悪い人と同室になった場合があります。


いま、4人部屋の自分の他には、
窓側には、放射線治療を受けている60歳くらいの人。
この方も、痛みが激しい時があるらしく、
自分が飲んでいる薬の2~3倍の量を服用しています。
時々、小さいうめき声をあげてベッドの上でうずくまっている時があり、
そんな時は、本当に同情してしまいます。


廊下側の2人は80歳位ですが、
2人とも1~2週間の検査入院のためのお気楽な人たちです。
とても元気で、食欲も旺盛らしく、病院食はいつも完食。
先日は、ナースに「量が少ない」などと注文をつけていた程です。


2人とも異常な話し好きで、日中黙っていることの方が稀です。
話題は、まったくとりとめのない内容のないもので、
同じ話題を繰り返ししていることもあるようです。


二人とも少し耳が遠いらしく、話し声が普通以上に大きい。
まるで相手と競い合っているかごとくに、
相手の声に自分の声を被せる様にして一日中雑談をしています。


自分は、部屋の音がうるさい時は、普通はイヤホーンをつけて音楽を聴きますが、音楽好きな私でも、連続して2~3時間が限度です。


となりのベッドで痛みで悶え苦しんでいる人がいたり、
体調が悪いので、静かに軽く眠りたいと思っている人がいるという、
窓側の2人への認識はゼロです。


自分はどちらかといえば人見知りをするタイプで、無口な方なので、
知人でも友人でもない者同士が、何時間も雑談できることが本当に不思議です。


自分の隣の爺様は、9時の消灯時間が過ぎると、
枕元の処置用ライトをつけて読書を始めます。

かなり眩しい明るさです。
自分も消灯時間になってもすぐに寝ないで、PCの使用や読書のために、枕元のライトは使うことはありますが、
ライトには、タオルを二重に被せ、輪ゴム数本で固定して、
なるべく明かりが他に漏れないように工夫をしています。
自分の手元を照らすためには、それで十分だからです。


ナースを通して間接的に何度か注意をしてもらいましたが、
爺様の言い分は次のとおりです。
「午後9時に眠れるわけがないし、時間がもったいない。
睡眠薬は飲まない主義なのでいらない。
家では、12時まで読書の時間にしている。
イビキをかいてすぐに寝る人もいるし、
本くらい読んだって、誰にも迷惑かけているわけじゃないだろう。」。


爺様の最後の言葉は特に許しがたい。


不眠症の私は、明るさに特に弱く、
薬(ドラール、デパス、マイスリー)を飲んでも、
眠るのがますます難しくなっています。


爺様は公務員OBのようですが(いつだったか自分で延々と語っていた)、この人は、入院生活に限らず、
こんな感じで、今までの人生を送ってきた人なんだろうな。


通帳には年金がたまる一方なので、いくらあるのか
あんまり気にしたこともない(これも自分で延々と語っていた)と
高笑いしたこともあります。


こういう爺様は、定期的に高額な費用のかかる検査を
しょっちゅう受けながら(検査入院を繰り返し)、ますます長生きするのだろうな。


我が国の、危機に瀕している健康保険制度の問題点の一端が垣間見えます。