2013,11,28,7:30
ゲーテの戯曲「ファウスト」の第2部の終盤、
塔守リュンコイスは次の歌を歌います。
-- -- -- -- -- -- -- -- -- --
「塔守リュンコイスの歌」
見るために生まれ
見張ることを任され
この塔に誓いを立てながら
俺はこの世が気に入っている
俺は遠くを覗き
俺は近くを眺める
月やら星やら
森やら鹿やらを
そうやって万物の中に俺は見る
永遠の輝きを
そしてなんとそいつは楽しいことだ
それに俺は俺自身のことも気に入ってる
お前たち 幸せな両目よ
今までお前たちが見てきたものは
たとえ何であれ
とても美しかったのだ!
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
ロベルト・シューマンの
「塔守リュンコイスの歌~若者のための歌のアルバム作品79」という歌曲としても有名なようです。
悲劇「ファウスト」では、この歌の直後に悲惨な展開が続いていくのですが、
ここでは触れません。
今日は、彼が見てきた風景を想像してみたかったのです。
-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --
そして、自分が一番最後に視界に入る光景は、
例えば、どんなものかも想像してみました。
(いわゆる臨死体験で語られるようなものは、
ここでは対象外だと自分は思います。)
病室の白い壁、自分を覗き込む家族の泣き顔、
枕元を照らすライトの眩しい位の白い光、
或いは、真逆の漆黒、完璧な漆黒・・・
・・・どれでもないような気がします。
今まで予想も経験もしたことのない、想像を遥かに超える
そんな光景が見えるような気がしてなりません。
さて、何が見えるのでしょうか。