入院4 13 -「リュンコイスの歌」 | 距骨を初発とする悪性リンパ腫と向き合う

距骨を初発とする悪性リンパ腫と向き合う

骨を初発とする悪性リンパ腫は極めて稀な例らしいです。
どのような気持ちで毎日を生きていくべきか。
いろいろと思うことがあります。

2013,11,28,7:30


ゲーテの戯曲「ファウスト」の第2部の終盤、
塔守リュンコイスは次の歌を歌います。


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「塔守リュンコイスの歌」

 
 見るために生まれ
 見張ることを任され
 この塔に誓いを立てながら
 俺はこの世が気に入っている
 俺は遠くを覗き
 俺は近くを眺める
 月やら星やら
 森やら鹿やらを


 そうやって万物の中に俺は見る
 永遠の輝きを
 そしてなんとそいつは楽しいことだ
 それに俺は俺自身のことも気に入ってる


 お前たち 幸せな両目よ
 今までお前たちが見てきたものは
 たとえ何であれ
 とても美しかったのだ!


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ロベルト・シューマンの
「塔守リュンコイスの歌~若者のための歌のアルバム作品79」という歌曲としても有名なようです。


悲劇「ファウスト」では、この歌の直後に悲惨な展開が続いていくのですが、
ここでは触れません。


今日は、彼が見てきた風景を想像してみたかったのです。


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そして、自分が一番最後に視界に入る光景は、
例えば、どんなものかも想像してみました。


(いわゆる臨死体験で語られるようなものは、
ここでは対象外だと自分は思います。)


病室の白い壁、自分を覗き込む家族の泣き顔、
枕元を照らすライトの眩しい位の白い光、
或いは、真逆の漆黒、完璧な漆黒・・・


・・・どれでもないような気がします。


今まで予想も経験もしたことのない、想像を遥かに超える
そんな光景が見えるような気がしてなりません。


さて、何が見えるのでしょうか。