・シニア猫と若い猫の違い
見た目:
歳を重ねることで、被毛の艶やかさは無くなり、白髪も増え、
体を丸めることも多くなるでしょう。
しかし、歳をとることで威厳が宿り、シニアとしての暖かさを感じる飼い主さんもいるかもしれません。
行動、性格:
高齢になることで、落ち着きが出てきます。
激しい運動はできなくなりますが、その分、ゆったりとした動きになります。
・シニア猫の魅力
見た目が可愛い:
高齢になることで被毛の艶は無くなり、目ヤニも出てきますし、若い頃より顔が小さくなっている気がしますが、
ブラッシングしたり、目ヤニをとってあげたり、お手入れしてあげると、
なんだか若々しく見えたりもします。
かと思えば、老猫らしい姿も見せたりもします。
何にせよ、高齢になっても猫は可愛いでしょう。
行動:
若い頃に比べて、寝ていることが増えます。
もちろん運動量も減ってきます。筋肉量が減って、持ち上げると以前より軽くなったと感じるかもしれません。
しかし、かと思うと、キャットタワーを素早く駆け上がる姿を見せることもあるそうです。
歳をとっても、やはり猫の身体能力の凄さを見せてきます。
暖かさ:
仕事に疲れて帰ってくると、そっとシニア猫が近づいてきて、膝に乗ってきたりということも。
あまり過剰に甘えてくるわけではなく、でも、とても甘え上手です。
ゆっくりやってきて寄り添ってくれます。
そんなシニア猫に、包容力を感じる飼い主さんもいることでしょう。
意思疎通ができる:
若かった頃に比べ、飼い主さんの言っていることを理解するようになってくることもあるそうです。
入ってはいけない部屋に「入っちゃダメだよ」と教えると、実際入らなくなるということもあるようです。
落ち着いている:
若い頃は投薬を嫌がって、反抗するあまりときには攻撃的になることもあったのが、
高齢になって、大人しく飲んでくれるようになることもあるそうです。
病院の診察も、若い頃より落ち着いて受けるようになることも。
猫は掃除機を嫌うことも多いですが、
歳を重ねることで掃除機に害はないことを覚えたのか、全く動じなくなる猫もいるとのことです。
やはり、若い頃に比べると、落ち着いた感じが出てきます。
壁や畳に爪とぎをしなくなる:
若い頃はあちこちに爪とぎをしてしまっていたのが、
歳を重ねることで、爪とぎの回数が減り、
シニアになって壁や畳に爪とぎしなくなった、ということもあるそうです。
ただ、あまり爪とぎをしなくなった分、飼い主さんが爪を切ってあげないといけませんが。
ゆったりと動く:
ご飯の時間になっても、慌てて走り込んだりせず、ゆっくりとやってきます。
ご飯もあまりがっついたりせず、少しずつ時間をかけて食べます。
このゆったりしたシニア猫を見ていて、和む飼い主さんもいることでしょう。
もっとマイペースになる:
もともと猫はマイペースですが、上記のゆっくり動くこともあって、より自分のペースで動くようになります。
怒らなくなる:
飼い主さんと遊んでいて興奮して引っ掻いてきたり、他の猫に威嚇したりということが、
歳を重ねることでなくなり、優しく接するようになります。
飼い主さんに頼るようになる:
若いうちは自分で行動することが多かったのが、
高齢になることでトイレもなかなかできなくなり、毛づくろいや爪とぎの回数も減ってきますので、
飼い主さんの手助けが必要になります。
足腰も弱ってくるので、階段を上がったりするのも抱っこしてもらったりします。
頼ってくれることに、嬉しく思う飼い主さんも多いことでしょう。
寝ている姿に癒される:
猫が気持ちよさそうに寝ている姿を見ているのは、とても癒されます。
シニア猫は寝ている時間も増え、そういった姿を見ることが多くなります。
飼い主さんの感覚の変化:
猫を長くお世話することで、猫に対する理解が深まり、
猫の気持ちがわかるようになり、以前よりもますます愛らしさを感じるようになります。
飼い主さんのことを理解している:
長く暮らしていくことで、猫の方も飼い主さんのことを理解していきます。
猫は飼い主さんの行動をよく観察しており、学習します。
どんなときに甘えたら良いかを把握しています。
お互い理解し合うことで、以前よりももっと良い関係になります。
失敗しちゃう姿:
筋力や運動能力が衰えることで、これまで出来ていたことを失敗するようになります。
高みに跳びあがろうとしてジャンプに失敗して尻もちついちゃう姿は、
痛そうではありますが、可愛らしいです。
・シニア猫に元気に暮らしてもらうために
上記にあるように猫が失敗する姿は可愛いのですが、
やはり、怪我をしてしまうのは大変です。
怪我させないよう、部屋は片づけておきましょう。
若い頃に比べて跳躍力も衰えているので、
キャットタワーもシニア用のものに取り替えてあげましょう。
免疫力も落ちてくるので、病気も発症しやすくなります。
撫でてあげたり、ブラッシングしてあげたりとコミュニケーションを取る際に、
異変がないか体をよくチェックしたり、便の状態の確認などの健康チェックを忘れず行い、
何か異常が見られたら受診を考慮しましょう。
病気や怪我は、早期発見して治療することが重要です。
行動量も減ってきますので、摂取カロリーの調整も考えましょう。
若い頃と摂取量が同じだと、肥満になる恐れもあります。
脂肪を抑えて、ビタミンなどをしっかり補える食事が良いでしょう。
シニア用のキャットフードの切り替えが必要になってきます。
歯も悪くなってくるので、固いものが食べづらくもなってくるでしょう。
フードを食べやすくする工夫も必要になってくるかと思われます。
以前よりも行動のペースが遅くなってきます。
急かしたりせず、シニア猫のペースに合わせてあげましょう。
シニア猫のケアや病気については、こちらの記事に詳しく書かれています↓
また、シニア猫の介護用品については、こちらの記事で↓
一日のカロリー摂取量の計算法については、こちらの記事に書かれています↓
・飼う際にシニア猫を選択肢に
どうしても、猫を迎え入れるのであれば、子猫や若い猫が選ばれてしまいます。
高齢猫を選択肢に入れる人はやはり少ないようです。
高齢ゆえに若い猫より病気のリスクが高く、あまり動くこともないことでしょう。
しかし、落ち着いている分、飼いやすいことを考慮して、
高齢猫を迎え入れることも選択肢に入れるのも良いかと思います。