猫の高齢による症状とケア | 猫の漫画とケモナーの漫画が見れるブログ

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人生100年時代と呼ばれる近年ですが、
猫ちゃんの寿命も年々伸びているようで、20歳(人でいうと96歳)まで生きることも珍しくありません。
そんな時代ゆえに人と同様に猫も"高齢化"の時代です。

・猫の年齢目安
環境省が発表している年齢目安は、
生後6ヶ月までが子猫期、
生後7ヶ月~2歳が青少年期、
3歳~6歳が成猫期、
7歳~10歳が中年期、

11歳~14歳が高齢期、
15歳以上が後期高齢期となっており、

人に例えると、
1歳で15歳
2歳で24歳
3歳で28歳
5歳で36歳
7歳で44歳
10歳で56歳
12歳で64歳
15歳で76歳となります。


・老化の兆し
グルーミングの回数が減り、毛艶が悪くなり、毛量が減ってきた、
被毛の色が薄くなった、
白髪が増えた(黒猫などの色の濃い毛並みの猫)、
動きがゆっくりになった、また、あまり動かなくなった、
高い所へ跳ばなくなった、
寝てばかりいる、
逆に、夜落ち着かず、あまり眠らない、
歯が弱くなり、硬く粒の大きいカリカリが苦手になった、
歯に黄ばみ、茶色っぽくなった、
ご飯を吐き戻す、
食べる量が減った、
逆に食べる量が増えた、にも関わらず痩せている、
飲水量が増えた、おっしこの量が増えた、
爪とぎの回数が減った、
毛の生えていない箇所にシミ、
痩せて、お腹が垂れてきた、
口臭、
目やに、
戸を自力で開けることをしなくなった、
以前より寒さに弱くなった、
粗相、
よく鳴く、
認知障害が見られる、など。

猫は機能低下の始まる年齢(7歳くらい)になっても、見かけはさほど変わりません。
が、歯には早く変化が出てきますので、よく確認してみましょう。
外的症状が見られるようになるのは、だいたい12歳ごろと言われています(個体差はありますが)。

口臭、目やに、お腹のたるみは、他の病気の可能性もありますので注意。

高齢猫が突如活発になった場合、甲状腺機能亢進症の恐れもあります。


・ケア

日頃の健康チェック:
意識しないとなかなか老化の兆しは気づきにくいので、飼い主さんは日頃から定期的に健康チェックを行っていきましょう。
猫ちゃんを撫でたり、抱っこして、
被毛の状態の変化、
皮膚トラブル、
目の状態、
耳に耳垢が出てないか、耳が臭っていないか、
爪の伸び具合、
口の匂い、歯の状態、
などを確認しましょう。

こういったチェックは、ブラッシングや歯磨きの最中に行うのが良いでしょう。

https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12582533072.html:撫で方について
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12603047357.html:抱っこの仕方について
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12567041935.html:ブラッシングについて
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12608637782.html:健康チェックについて

また、水を飲む量や、トイレのチェック、
毎月体重測定を行って体調変化を把握しましょう。


生活環境を整える:

〇トイレ、寝床
高齢になると粗相をすることもあるので、
トイレの数は増やしてあげましょう。

水飲み場も、増やすと良いかもしれません。

部屋の寒暖差を少なくして、寝床に隙間風が入らないように工夫しましょう。


〇体を動かさせる
毎日10分ほど、遊びに誘って運動させましょう。


〇体力に合わせた環境づくり
遊びで運動させる半面で、やはり高齢になると身体能力は衰えますので、視力や筋力は低下し、高い所に跳ぶことはできなくなってきます。
部屋の中の段差を減らしていき、手軽に水や食事がとれるようにしましょう。


〇コミュニケーション
高齢になるとグルーミングの回数が減ってしまいます。
ですので、体を清潔に保つことと毛玉を飲むのを防ぐためにも定期的にブラッシングと、
血行をよくするためマッサージをしてあげましょう。

汚れが目立つようなら、蒸しタオルで拭いてあげ、体が完全に乾くまで室温をあげましょう。


〇ストレスを減らす
猫は変化を嫌う動物です。
高齢猫のいる家庭では、引っ越しや大掛かりな部屋の配置換え、模様替えはできれば避けた方が良いかもしれません。
また、新しい猫を迎えるなどもストレスとなります。

来客がある場合、隠れられる場所を用意しましょう。


〇食べ物の工夫
高齢猫用の高品質のフードを選んであげましょう。
高齢の猫の食事は、次のような栄養素を考慮してみましょう。

グルコサミン
コンドロイチン硫酸
EPA・DHA(胃腸の健康維持)
緑イ貝エキス(関節機能を促進)
抗酸化物(抗酸化力サポート)
低リン含有量(腎臓を健康にし、機能をサポート)
高消化性のタンパク質(消化サポート)
ビートパルプ


また、高齢により硬いカリカリをうまく飲み込めず、吐いてしまうこともあります。
ドライフードは細かく砕いてあげましょう。
もしくは、柔らかい食感のフードをあげましょう。

ドライフードの砕き方の書かれたサイト↓
https://kurokuro.jp/blog/tips/oldcat/

シニア猫用キャットフードおすすめサイト↓
https://the360.life/U1301.doit?id=1436


食器を平置きでの食事は首が下がった姿勢となって、お腹を圧迫してしまいます。
それにより、ご飯が逆流して吐き戻してしまうこともあります。
食べやすい高さになるよう、"まんま台"に皿を置くようにして食べるのに負担のかからないようにしてあげましょう。

食器自体も、一般的なものだと食べづらくご飯をこぼしてしまうこともあります。
食器選びのポイントとおすすめの食器の紹介されたサイトがありますので、もし参考になれば↓
https://osusume.mynavi.jp/articles/898/


〇爪切り
高齢となると、なかなか爪とぎもできなくなってきます。
爪とぎしないため、伸びていって肉球に刺さるくらい伸びてしまうケースもあります(><)

高齢猫の爪は分厚いので、切れ味の良い爪切りを選ぶと良いでしょう。

爪の切り方と、おすすめの爪切りを紹介したサイト↓
https://nekopedia.jp/nail-trim/


・高齢猫を獣医師に診せるタイミング
病院で定期的に診てもらえる環境にあるのであれば(地域によってなかなか病院にいけないところもあるので)、
10歳を超えたら、半年に一度診察してもらうと良いかもしれません。
不明な点など、獣医師に相談を。


・高齢になると増えてくる病気

腎臓疾患:
食欲不振、寝すぎ、飲水量増加、排尿増加、被毛のパサつき、
毛艶が悪い、痩せ細っている、脱水、などが見られたら腎臓疾患の恐れがあります。


肝臓疾患:
食欲不振、脱水、下痢、嘔吐、被毛の色の変化、被毛のパサつき、
黄疸、などが見られたら肝臓疾患の恐れがあります。


腫瘍(ガン):
しこり、嘔吐、下痢、食欲不振、無気力、排尿増加、飲水量増加、
痩せ細っている、などがみられたら疑われます。


糖尿病:
排尿増加、飲水量増加、急激に痩せる、尿から甘ったるいニオイ、といったことが見られたら疑われます。


高血圧:
頻繁に嘔吐、便秘気味、痩せ気味、心なしか元気がない、食欲が衰えている感じが見えるようなら高血圧の恐れがあります。
高血圧は、腎疾患や甲状腺機能高進症など、他の病気が原因であることもあります。


尿石症:
血尿、排尿ができない、何度もトイレに行くが少ししか出ない、など見られたら疑われます。


歯周病(歯槽膿漏):
食べにくそうにしている、ご飯をこぼす、口を触らせない、よだれが出る、口臭、などがあるようなら疑われます。


口内炎:
食べたがるが食べない、食べ物を口に入れると痛がって口の周りを掻きむしる、よだれ、口臭、
口を触らせない、などが見られたら疑われます。


甲状腺機能亢進症:
食欲があっても元気だが痩せている、攻撃的と思えるほど活発、飲水量増加、といったことが見られたら疑われます。


便秘:
3日以上便が出なければ、便秘が疑われます。


認知症:
何度も食事を欲しがる、大声で鳴き続ける、突然飼い主を見知らぬ人のように扱う、
攻撃的になる、全く無反応になる、などが見られたら認知症の恐れがあります。