猫だけで遊ぶと危険なおもちゃと誤飲対策 | 猫の漫画とケモナーの漫画が見れるブログ

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猫あるあるを主に描いた猫の日常4コマ漫画と猫に関する豆知識を掲載。他にも無料での似顔絵の請負や獣人漫画も見れます。

・猫だけで遊ばせるのは危険なおもちゃの特徴

サイズが小さいおもちゃ:
丸飲みできてしまうくらいの、小さいボール、ねずみのおもちゃは、誤飲してしまう率が高いです。
飼い主さんの目の届く範囲で遊ばせましょう。


持ち手のついた袋:
持ち手のついたビニール袋や紙袋の中に、猫用おもちゃを入れて猫を遊ばせる人も多いことでしょう。
けれど、持ち手のついた袋をそのまま与えてしまうと、持ち手の部分が猫の手脚や首に引っかかってしまう恐れがあります。
持ち手の部分は切り取ってから遊ばせましょう。


紐の長い猫じゃらし:
飼い主さんが持って遊ばせる分には、問題はありません。
が、これを猫の手の届くところに放置してしまうのは、危険です。
猫が単独で遊んで、猫じゃらしの紐が猫の首や手足に絡まってしまう恐れも。
紐の長い猫じゃらしの管理には、十分注意を。



輪ゴム、ヘアゴム:
輪ゴムやヘアゴムで遊ぶのが好きな猫も多いことでしょう。
こういった細いゴムは、誤飲の恐れが高いので猫だけでは遊ばせないようにしましょう。
また、放置せずにちゃんと猫の手の届かないところにしまっておきましょう。



紐付きのおもちゃ:
誤飲で一番怖いのは、紐類だと言われています。
腸に絡まり、簡単には取れなくなることが多いそうです。
わずか5cmでも、腸に絡まると炎症を起こすこともあり、
こうなると、紐が絡んだ部分の腸を切除する手術が必要になることもあるのだそうです。

紐型おもちゃのほか、釣り竿型おもちゃ、毛糸玉やひっぱると紐が出てきやすいもの、キャットタワーの付属品など、
注意しましょう。

棒のついたネズミおもちゃにも注意を。
猫に飲み込む意思はなくても、遊んでいるうちに興奮してネズミを誤飲してしまうこともあります。
精巧に作られたネズミを、本能的に飲み込んでしまったのかもしれません。

リボンタイプのものも、かじって食べてしまうこともあります。
動物型でなくても誤飲の恐れはあります。

猫の舌のザラザラした突起は、喉に向かって生えており、
細い糸や紐状のものは舌を出しいれするだけで口の奥に入っていってしまいます。


羽根、モール付きのおもちゃ:
羽根、モール、セロファン、
蹴りぐるみやネズミのおもちゃについている目や耳といった装飾品など、
誤飲の恐れがあるので注意しましょう。


特に、鳥の羽やキラキラするセロファンは、食いちぎった破片の先が口や喉を切ったり、
消化器に刺さる恐れがあって、危険です。



イイ香りのするおもちゃ:
マタタビ、キャットニップ、兎のファーなど。
蹴りぐるみや、ネズミのおもちゃに猫が好む香りがついているものも多くあります。

ネズミのおもちゃは、本体ごと丸飲みする事故の例が多いそうで、
中には4匹丸飲みしてしまった猫もいるそうです。
特に紐付きのネズミのおもちゃは、注意が必要です。

※誤飲事故の異物No.1のネズミおもちゃ「ベビーマウス」
獣医師さんの間では、販売中止にしてほしいと言われているほど誤飲が多いそうで、
特に、ミニサイズ版はひと飲みできてしまうネズミおもちゃです。


本物のウサギの毛皮がついており、内部のプラスチックもつぶれて変形しやすく、
飲み込みやすい感じになってしまっているそうです。

ネットでの誤飲の情報を知って「ベビーマウス」を止めて、
ほかのネズミおもちゃに替えた人も、やはりいるようです。

中には、このおもちゃを4匹も誤飲してしまった猫ちゃんもいるそうです。
飼い主さんが知らぬ間におもちゃの入った袋が破れていて、中に入っていたはずのおもちゃがなくなっていたそうです。
獣医師さんに診てもらい、触診と超音波検査の結果、小腸に誤飲した異物であるおもちゃが詰まっていたことがわかり、
早急に異物摘出のための開腹手術が実施されました。

ただ、検査の段階では異物は1つしか見つかっていなかったので、
実際開腹してみると、2つ目の異物が見つかり、さらにそれは1つ目の異物と紐のような構造で繋がっていたそうです。
この2つの異物はそれぞれ、口に近い方から十二指腸とその下の空腸の2箇所で詰まっており、
異物は腸を内側から圧迫して、色調が通常はピンク色なのが赤紫色に変色していたそうで、
もし、数日この状態であれば、壊死して腸に穴が開いてしまい、命の危機にあったのだそうです。

しかし、この2つ異物の間は紐のようなもので繋がっていて互いに引っ張り合い、
さらに異物の表面がざらざらしていたために小腸の壁に密着して動かない状態だったそうです。
なので、異物と異物の間で腸を切り、紐状構造を切り離してから異物を取り出したそうです。

本来なら、これで切開した腸管を縫合して、手術は一段落するところなのですが、
2つ目の異物を摘出する際に、3つ目の異物が胃の中にあることを発見し、
手術と同時に口のから内視鏡を使って、胃の検査をした結果、3つ目のほか、4つ目の異物も見つかったそうです。

このように、単体だと思われた異物が実は複数あったという例は多くあり、
それらが紐状で絡み合っていることもよくあるのだそうです。
この猫ちゃんの場合、4匹のネズミおもちゃが胃、十二指腸、空腸にわたって、
髪の毛と衣類とビニール製の紐などが編み込まれたような紐状の異物で繋がっており、
この状態だと異物同士で引っ張り合い、本来なら下流に流れるものもその場に止まってしまうのだそうです。

一方が胃に、もう一方が小腸にある場合や食道と胃をまたぐような場合、
排泄されることなく死に至る恐れが高い、たいへん危険な状態なのだそうです。

このケースでは「ネズミのおもちゃを誤飲してしまった」という事実情報を獣医師さんに伝えることができ、
かつ、飼い主さんの早い決断により当日のうちに緊急手術が行われたことで、無事に異物を摘出できたとのことです。

しかし、猫の異物誤飲は判別が難しいそうで(下記にその点について少しふれています)、
発見が遅れて手遅れになってしまう恐れもあります。

また、猫には健康保険がないので、手術費用もかなりかかってくるかと思われます。
ペット保険の加入も考慮しましょう。


そして、日頃から愛猫ちゃんの様子をよく観察することを心がけ、異変が見受けられたら獣医師に相談を。


・猫の異物誤飲の検査について
異物の誤飲事故の治療件数は、犬での発生が一番多いそうですが、
発見の遅れや診断治療が難しく、手遅れになりがちになる事故は、猫の方が多いのではないかとも言われているようです。

猫の場合の誤飲は、グルーミングした毛玉の塊や、飼い主さんの髪の毛(特に長髪の女性)、絨毯や衣類の一部、
布やビニール製の紐状のもの、糸のついた縫い針、といった異物や、それらが複雑に絡み合った異物が多いそうです。


猫の誤飲する異物で共通するのは、長い紐状のヒラヒラしたものが多いそうで、
これは、猫は紐状のものとか、布やウール状の触感や視覚刺激を好む性質が原因なのだそうです。


腸に異物が詰まってしまうと、程度にもよりますが、
数日で急速に症状が悪化して、症状の発生から一週間以内に対処しなければ生命の危険もあります。

しかし猫の場合、初期症状は嘔吐や食欲の減退、うずくまるなど、
毛玉トラブルや胃腸炎によくみられる症状で、判別しづらいことが多いです。


異物を飲んでしまったことに気づくのが遅れると、
病院を訪れたその場で緊急手術が必要な状態となっていることも多いそうです。

異物誤飲の検査は、飼い主さんの訴えや身体検査での触診でそれらしい兆候があれば、
その場ですぐに腹部や食道のレントゲン撮影を行うそうです。
レントゲン検査は、光の代わりに放射線の一種のX線を利用して撮影するのだそうです。
X線を透過しにくい物質(骨、石、固いプラスチック、木材)ならレントゲン検査で異物を確認できますが、
猫の誤飲で多く見られる、毛玉、ヒモ、ビニール製品といったものはX線をやすやすと通すような異物は、
レントゲン検査では写りづらいそうなのです。

レントゲンに写らなかったが、異物誤飲の疑いがある場合は、
バリウムといった造影剤を使った造影レントゲン検査を行います。
もし、異物が毛玉のような軽いものなら、造影剤によって異物を押し流されて閉塞を治す治療薬代わりになることもあります。

が、バリウムなどの造影剤を猫に安全に飲ませるのは難しいこともよくあるそうで、
最近では超音波診断装置の画像向上により、異物は超音波検査(エコー検査)で診断することも多くなったそうです。


・誤飲対策

おもちゃで遊ばせる際は、目を離さない:
猫にとっておもちゃは"獲物"であり、遊んでいるうちに興奮して誤飲してしまう恐れもあるので、
猫が遊んでいるときは、ちゃんと見守りましょう。

おもちゃが壊れたら遊びを中断し、おもちゃを取り上げましょう。
猫じゃらしは必ず飼い主さんが持ち手を握って遊ばせましょう。



取れやすいパーツは使用前にカット:
おもちゃについた鈴など、小さいパーツは猫が噛みちぎってしまう前にあらかじめ切り取ってしまいましょう。


おもちゃは猫の手の届かないところにしまっておく:
留守中におもちゃを誤飲してしまうことは、よくあります。
遊びの時間以外は、必ず猫の手の届かないところにしまっておきましょう。
高い棚の上に置いても、猫は高いところに簡単に飛び乗ってしまうので、
猫が取り出せないようなところにしまうのが良いでしょう。

おもちゃだけでなく、猫の口に入るような細々したものは放置せずにちゃんとしまっておきましょう。


でも、うっかりしまい忘れることもよくあることでしょう。
一番良いのは、放置しても誤飲の心配の少ないおもちゃを選ぶことかと思われます。

留守番時の遊びは、
小さなペットボトルにドライフード1粒分が出るような穴を開けて、
それにドライフードを入れて、転がすとフードが出てくるような知育おもちゃが良いでしょう。



激しく興奮してしまうようなおもちゃは使わない:
獣の毛の素材のおもちゃや、獲物に似せたおもちゃなど、猫を興奮させてしまいます。
おもちゃを取り上げられたくなくって誤飲してしまう恐れもあるので、こういったものは避けた方が良いでしょう。

もし、おもちゃを誤飲してしまったら、すぐに動物病院へ。


猫の誤飲と防止法については、こちらの記事にも書かれています。
よければ、ご参考ください↓
https://ameblo.jp/kemonowebcomic/entry-12605391053.html