こんこんです。

久々に読書をしました。

有川浩 アンマーと僕ら です。

アンマーとはお母さんという意味の沖縄方言のようです。

タイトル通り主人公と継母の絆の物語。

面白いし感動もします。

だけど・・・

なんかね・・・

 

この父親絶対好きになれない!!

(; ・`д・´)

 

主人公の父親が子供過ぎるというか無神経というか・・・

母も継母もこの憎めない可愛さに惹かれてますがこんな親絶対嫌だ!!

例えるなら大地震の日に津波見物を我慢できない父親ってどうよ?

って感じです。

終始登場人物はこの父親に振り回されてます。

悪人ではないですし、愛情深い不器用な人なのは分かりますが、

私なら絶対こういう馬鹿には近寄りたくないです。

作品の雰囲気で父親に肯定的な感想を多く見かけますが、

これ現実に身内にいたらマジでやばい人だと私は思ってしまいます。

母も継母も魅力的な人ですがこういった善良な人を「消費」して生きている人間と評価しました。

この辺の私のモヤモヤは主人公がしっかり突っ込んでくれました。

タイムスリップまでしてぶん殴ってくれましたw

「愛情」と「身勝手」は矛盾なく両立できるんですよね。

どちらかだけ見ても幸せにはなれない気がします。

だから本作はこんな困った人や振り回された人たちが「こうだったら幸せになれる」という条件を満たすというのが裏テーマだった気がしますよ。

父親のいいところをあげるなら自分の毒親を愛する妻や息子から遠ざけたことでしょうか。

この辺の分別は不相応に大人でしたね。

 

沖縄が好きならガイドブックとして重宝します。

観光情報としては地元民しか知らない穴場を臨場感たっぷりに紹介しています。

また遊びに行きたいなぁ・・・