こんこんです。

かなり記事を書くのが遅れてしまいましたが今月青森の竜飛岬に旅行に行ってきました。

去年秋田の男鹿半島から深浦まで日本海沿岸をドライブしましたがその続きです。

鎌倉時代末期に北東北を支配権とした安東水軍の根城を訪ねたわけです。

彼らのアジトは十三湖、当時は十三湊(とさみなと)と呼ばれていました。

広大な十三湖、

汽水で巨大なしじみが採れることでも有名です。

内海になっており海賊のアジトとしてはもってこいの地形です。

当時の元、モンゴルのほうと交易をして莫大な利益を得ており、これを鎌倉幕府に献上してました。

安東氏はとある天皇にゆかりある護良親王を味方につけて乱を起こします。

地方の田舎海賊なので負けるわけですが彼らから得ていた資金源を失い鎌倉幕府滅亡の遠因となりました。

民家の横にこんな感じで屋敷があったという説明書きがありました。

既に埋められていて写真のみでしたが・・・

 

山をホテルに向けて走らせていると福島城とかかれた看板を見かけます。

偶然のように最大の目的物を見つけました!!

福島城跡です。

安東氏の屋敷でここに護良親王を住まわせたとか小説にはありますが、

説明には何も書かれていません。

安東氏の屋敷であったのは確かですが、小説が史実なのかは謎ですね。

この時代はほんっとうに資料が少ないのです。

 

宿泊は竜飛岬、青函トンネルまで歩いて行けます。

北海道が目視できる距離です。

ロシアに経済制裁したときにロシア軍艦がここを通ってました。

ホテル方に見たんですか?と聞くと、

「ロシアも中国もここを通るときは夜間にこっそり行くんです」

と教えてくれました。

やはり大っぴらにはやってこないようですが国防上ここから攻撃されるとかなりヤバいそうな。

 

国道339号を歩きました。

有名な階段の国道です。

 

帰りは蓬田城跡を探します。

何とか発見しますが看板のみで・・・

わりと塗りたての新しめの神社しかありません。

何も残ってないのかとがっかりしていると・・・

裏口からさらに奥へと続く道が、

これは探さないと見つけられません。

奥に恐らく本当の城があった空き地がありました。

こういう探索で見つかる形跡はグッときますね。

安東氏の弟の城、

乱の際には鎌倉幕府に付きます。

世渡り上手な印象です。

 

今回の旅の収穫は知識がないと発見すら不可能な建造物をいくつか発見できたことです。

フィクションの小説一冊でこれほど旅のボリュームが膨れ上がるのは素晴らしいですね。