こんこんです。
秋と言わず年中本を読んでいますが、
最近は澤村伊智の「さえづちの眼」を読みました。
ぼぎわんが来る、から始まる比嘉姉妹シリーズ7作目です。
本作は中編3作のオムニバスでした。
ホラーかと言われると・・・
ミステリー、謎解き要素が多くて怖さはおまけでしたね★
1話目
母と
これが一番ホラーっぽい話でした。
今回は悪霊じゃなく悪意ある霊能力者が黒幕って感じで新鮮でした。
しかも逃がしてるので絶対今後も敵として出てきますね。
悪さした動機も、
「だっこされたい」
とか精神的にキマッてる感じがよかったです。
2話目
あの日の光は今も
主人公がなんと2作目「ずうのめ人形」の悪役、
呪いを作ってしまう呪詛師の彼女が何故か事件を解決する探偵役!!
こういう立場のシフトはとても楽しいですね。
結局彼女は呪うしか出来ないので救いのないラストになりましたが・・・
辻褄合わすために新しい呪い作るとかヤバすぎですw
3話目
さえづちの眼
恐さはいちばん少なめかも・・・
普通に娘への愛と復讐という内容。
ラストの呪いはゴールドエクスペリエンスレクイエムでした。
老いた母を死ねないよう元気にして孤立させ何度も死を繰り返させるという・・・
残酷ですが動機が理不尽でした。
ヒルが身体に這ってたらそりゃ潰すよっていう・・・
量刑が釣り合ってない話はモヤっとしますね。
総じて面白いけどさほど怖くない話でした。
アニメ化できそうな画面映えしそうな作品です。