コンコンです。
久しぶりにラノベ以外の本を手に取りました。
湊かなえ 高校入試 です。
(`∀´)
「入試をぶっつぶす」
という妨害予告から始まる教師側、受験者側、保護者側の人間ドラマでした。
背景として地元では有名な進学校の一高、
これに受かれば勝ち組、落ちれば負け組とレッテルが張られる村社会の価値観での物語でした。
極端な話、一高に受かって将来無職と他校出で東大、定職についた人では前者が優秀だっていう価値観が横行する町で入試を妨害する復讐者が事件を起こすわけです。
うちの地元も相当な田舎でしたが今時高校受かっただけで人生決まるなんて、
そんな地域ってあるんですかね?
ちょっぴり違和感のある設定でしたよ。
初めから内部に共犯がいるのは分かりきっていたので最後の告白にはそれほど驚きはありませんでした。
面白かったのは保身に走るばかりの教師の中にも信念があったり腹を括る場面があったことでしょうか。
クズでもクズなだけじゃないぜという先生方を見て人間臭さを感じました。
湊かなえの作品としては毒は少な目、
でも普段の彼女の作品にはあまり教訓めいたものがないのですが今回は明確でした。
テストには必ず名前、受験番号を記入すべし!!
例外なく0点になっちゃいますね・・・
(-。-;)