先日、奨学金のことを書いたところ、かなりたくさんの方がブログを読んでくれて、本当に驚きました![]()
金額や年利までざっくばらんに書いたことで、伝わりやすかったのかなと、嬉しく思いました。
そして、こういった情報を必要としている人は多いのかなとも感じました・・・
なので、これからも時々、私の経験や知識などから気づいたこと(子供にかかる費用などで)を皆さんにお伝えしていきたいなと思いました。
誰かの参考になれば嬉しいです![]()
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今回は、「高校卒業後の進学について」。
高校を卒業後、進学するお子さんは多いかと思います。
専門学校や短大・4年制大学などなど。
進学先はさまざま。
その際に、気をつけておいたらいいことをあげてみました。
〇自宅外に進学した場合の住民票
住居の移転の際に手続きを取る「住民票」ですが、学生の場合には移さずにそのままの場合も多いかと思います。
私が大学生の時も、実家の函館のままでした。
在学中、アルバイトもしましたが、特にそのことで問題はなかったです。
むしろ、住民票が実家にあったため、母親が年金の免除手続き(←後で詳しく書きますね)をしてくれて助かりました。
住民票を移していなかったことで、気になったことは2つだけ。
・車の免許を取るための試験を受けるのに帰省しなければいけない
試験を受ける前段までは、住民票のない土地で受けられますが、最終試験は住民票のある土地の公安が管轄ですので、帰省した際に受験することになります。
ちなみに私は仙台の大学に通い、山形の自動車学校へ合宿で行き、函館で試験を受けて免許を取りました。
・就職した時に、「赴任旅費(引越手当)」が受給できなかった
公務員は人事異動に伴う引越に関して「赴任旅費」というものが受給されるのですが、私は住民票が函館にあったため、仙台-函館の赴任旅費の支給を受けられませんでした。
でも、あまり困ることはないので、無理に住民票をうつす必要はないのかなと私個人的には思いました。
〇印鑑と通帳の準備(20歳になったら印鑑証明手続きも!)
進学する時に、子供に持たせる通帳と印鑑を作っておくといいです。
通帳は、生活費の送金やアルバイト代の振込などに使用するため。
印鑑もアルバイトなどの際に必要になります。
そして、20歳になったら「印鑑登録」しておくことをオススメします。
私の経験ですが、20歳になった翌月に父が亡くなった時に、相続の手続きのために「印鑑証明」が必要になりました。
認印しか持っていなかったため、あわてて印鑑を用意し、市役所で印鑑登録の手続きをしました。
在学中に車を購入する場合などにも、子供本人名義にするなら印鑑証明が必要になります。
万が一のため、手続きしておくといいかな、と個人的には思います。
〇喪服・数珠の準備
私は数珠は持っていましたが、喪服がありませんでした。
入学式の服を用意する際に、喪服としても使えるスーツを用意すると、葬儀出席だけではなく、就職活動の際にも困りません。
子供が進学する時の年齢は18歳。
親は40代くらいだとすると、祖父母・叔父・叔母の葬儀などに出席することも出てきます。
私は自分の父の葬儀に必要でしたが、スーツすら持っていなかったため、病院から抜け出して喪服や靴を買いに行きました。
父が脳死状態の時に喪服を買いに行くのは、なかなか辛いものがありました。
我が家では、長女の高校が私服だったので、入学式のスーツを買う時に葬儀と就職活動に使えるものを購入しました。
上着とスカート・パンツ・白いブラウス・黒のパンプスなど、全部で5万円くらい。
金額は大きいですが、今後も使えると考えると必要経費かなと思いました。
〇年金の免除手続き
日本では20歳になると強制的に国民年金の被保険者となりますが、学生の場合は手続きをすると、保険料の納付を免除してもらえる「学生納付特例制度」があります。
必要になるのは、年金手帳or基礎年金番号通知書と在学証明書。
老齢基礎年金を受け取るためには保険料の納付期間が10年以上必要ですが、この手続きをしておくと納付が免除された期間が「受給資格期間」に含まれるんです。
※ただし、老齢基礎年金の額の計算となる期間には含まれません。
(満額需給には40年の納付期間が必要)
10年以内であれば保険料を追納することができます。
ただし、追納の場合には「加算額」が追加されます。
→経済的に余裕があるなら、学生の間も保険料を払った方が追納するより安くすみます。
ちなみに、私の場合「学生納付特例制度」を地元で母が手続きしてくれました。
就職後は奨学金の返済があり、追納まではできませんでした。
同期には、就職してから追納している人もいました。
年金制度は崩壊しつつあり、私たちの世代でも「いくらもらえるのか」「ほとんどもらえないんじゃないか」という話をしています。
それでも、障害者になってしまったり配偶者が亡くなってしまった時、年金が頼りになります。
年金は老後だけのものではありません。
「年金制度は信用できないから、どんなことがあっても自分の貯金でなんとかする」という信念を持ち、それを実現できればいいですが、なかなか難しいのが現状・・・
私個人としては、公的年金をバッサリ見切る気持ちにはなれません。
配偶者を亡くし「遺族年金」を受けて生活を保ってきた身内を見ているので。
〇アルバイト収入
進学後、仕送りの足しや社会勉強のため、アルバイトをする場合も多いかと思います。
その場合、アルバイト収入の金額に注意が必要です。
健康保険上、子供は親の被扶養者となっていますが、配偶者の場合同様に年間130万円以上の収入があると扶養からはずれてしまうんです。
扶養からはずれると、自分で国民健康保険に加入しなければならなくなります。
「130万円も働けるわけがないよー」と思うかもしれませんが、月額にすると108,333円。
頑張って働くと学生でも稼げてしまう金額なんです。
(夜間や早朝のアルバイトだと時給も高くなりますしね)
私はこのことを就職して「共済組合」の仕事を担当してから知りました。
「子供のアルバイトだから関係ない」と油断していて、「130万円以上稼いでしまっていた!」と気づいた場合、その時点で扶養からはずれればいいというわけではありません。
過去にさかのぼって、「月額108,333円を超えた時点」で扶養からはずされ、その後にかかった医療費の返還(健康保険負担分)や扶養手当の返還など、「お金を返さないといけない」ことになるんです。
〇住居
自宅外に進学した場合、アパートを借りて生活する場合が多いと思います。
気をつけてほしいのは、進学先が何年制の学校かということ。
アパートを借りて生活するには、敷金・礼金、家具、家電、その他生活用品などまとまった額が必要になります。
学校を卒業後、自宅に帰ってくるのか、そのまま自宅外で就職するのか、進学した時にはまだわかりませんよね。
もし、自宅に戻ってくるとなると、用意した家具・家電が無駄になってしまいます。
きょうだい間で引き継いで使えればいいのですが、そうでなければ、保管しておく場所にも困ります。
「学生会館は高い」というイメージがありますが、家具・家電付きの部屋なので、改めて購入するものがあまりありません。
敷金・礼金などもない場合が多いです。
短大で2年間生活する場合などは、学生会館の方が総額が安くなる場合もあります。
一度、進学した場合にかかる額を試算してみることをオススメします。
アパート・学生会館・学生寮など。
その形態によってかなり異なりますので。
我が家の娘は短大進学のため、学生会館に入居予定で手続きしています。
長女が入居予定の学生会館は、トイレとお風呂が付いた部屋で、ベッド・机・テレビ・冷蔵庫・暖房・クローゼット・収納があり、無料でパソコンも借りられます(インターネットの通信費はかかります)。
ランドリーは共同で、洗濯機・乾燥機それぞれ1回100円。
月曜~土曜は朝夕ごはんが出て、管理人さんが宅急便などを預かってくれます。
日曜日は食事が出ませんが、食堂で自炊できるようになっていますし、コンビニも近くにあります。
門限は23:30で、事前に申請しておけば外泊もOK。
部屋代・水道・電気などの高熱水量・食事代などは定額です。
帰省している期間なども食事代や高熱水量を支払わないといけないという負担はありますが、金額が固定なので月にかかる費用が計算しやすいという面もあります。
(女の子なので親が安心というのもありますが・・・
)
また、同じ学校以外の友達ができるという利点もあります。
月にかかる費用は約8万5千円。
私が大学の時の仕送りや奨学金が約10万円だったので、そんなに高額なわけではないと感じました。
高校卒業後の子供の進学は、親にとって一番かかる費用が大きい時期ですよね。
情報や知識を持っていれば、かかる費用が少しでも抑えられたり、その後の子供にとって「よい状況」にすることができます。
日本の社会保障関係(年金や健康保険など)は申請主義で、自分で知って手続きしないといけない場合がほとんど。
知らないと損をしてしまうんです![]()
こういった情報が少しでも誰かに役に立ちますように![]()