私がいま処方されている不眠症の薬は、2回に分けて服用しています。
まず、寝る1時間くらい前に「ベルソムラ錠20mg」。
その時の体調・眠気によって、1錠そのままだったり、半分にカットしたり。
主な睡眠薬の作用は、脳の機能を低下させる=神経活動を抑制するものですが、「ベルソムラ」は覚醒の維持に必要なオレキシンの働きを抑制することで、眠気を強くするタイプの睡眠薬です。
オレキシンは日中は増加し、夜に減少する・・・覚醒と睡眠に関係する生理的な物質。
2014年に発売された新しい睡眠薬なので、後発医薬品はなく、薬価も高めです。
そして、寝る直前に、①クエチアピン錠25mg~0.5錠、②ロラメット錠1mg~1錠、③ランドセン錠0.5mg~1錠の3種類。
②のロラメットは脳の機能を低下させるタイプの睡眠薬で、抗不安作用も期待できると言われています。
①のクエチアピンは、抗精神病薬。
睡眠薬ではありません。
不安や緊張を解いて気分を安定させる効果があるため、うつ病の治療薬としても使われています。
この「鎮静作用」によって不眠への効果が期待できることから、処方されています。
③のランドセンは抗てんかん薬。
感情の高ぶりを抑えてくれます。
副作用として「眠気」が強いため、その効果を期待して就寝前に処方されています。
以前はこれら3種類のほかに、もう1種類、抗不安薬が処方されていました。
昨年の法改正により、抗不安薬の処方の数(種類)の制限が変わり、減らすことになりました。
これらの薬の処方量は増えたり減らしたりしながら、徐々に減って、今の量に落ち着きました。
以前に比べたらかなり減っています。
けれど、服用しなくても眠気が訪れるところまでは、まだよくなってはいません。
薬を飲まずに寝ようとすると・・・
ずっと眠気が訪れず、なぜか(焦りのせいか)寒気がしたり、逆に身体がほてって熱くなったりしてしまいます。
そして、何度も寝返りして身体が痛くなり、明け方のウトウトと浅い眠りが30分~1時間程度。
その間、たいていはとてもクリアな悪夢を見ます。
そんな夜が続きますが、1日眠れなかったからと言って、翌日眠れるわけでもなく・・・まとまった睡眠にはいたりません。
「最低限、身体を休めるだけのまとまった睡眠」は、薬を飲まなければ取ることができません。
副作用ももちろんあります。
眠気・だるさ・頭痛等。
1つ目の薬を飲んだ後、トイレに行く時、ぼーっとして家具にぶつかったり、転倒したことも何度かあります。
先日は、寝室の家具に足の指をぶつけ、痛くて目が覚めました。
朝、起きた時にスッキリと目覚めることができたら・・・というのが切実な願いです。
うつ病と不眠症の症状のなかで、不眠症は日中の体調にもダイレクトにひびきます。
眠れなかったことから、だるさや眠気がひどくて、翌日、気分が落ち込むこともあります。
眠れる日もありますが、起きてしまった時に「スッキリ」していることはありません。
「まだ眠い・・・」「起きてしまった・・・」「身体がだるい・・・」
大体そんな気持ちで目が覚めます(苦笑)
不眠症の薬は飲みたくないけれど、飲まなければ眠りにつけない。
眠りにつくために、薬を飲むけれど、副作用で体調が悪い。
私の今現在の不眠症はそんな症状です。
薬がなくては眠れなくなって15年以上。
二女が喘息で入院した時にも、不眠症の薬を飲みながら、付き添ってきました。
それでも、夜中に看護師さんが見回りにきたりすれば、目が覚めました。
薬がなくても眠りにつける日がくるのか、ずっといつも不安な気持ちです。
実際に薬を手放せた人の話を聞いても、自分にもそんな日がくることが想像できません。
薬がなければ眠れない身体になってしまったのではないか、という気がしてしまいます。
それが不安感につながり、うつの症状につながる。
うつ病の症状と不眠症の症状は悪循環だなぁ・・・と思います。
