昨日もちょこっと紹介しましたが、100年前のチベットに長い間滞在し、現地の仏教大学の博士号も取った学者で探求者でもあるフランス人女性アレクサンドラの本の題名が今日のタイトルです。
シンクロナイズドジャーニーが英語のタイトルのようですが、日本語ではサブタイトルも含めて、
宇宙の糸に紡がれて
チベット魔法の書
「秘教と魔術」永遠の今に癒される生き方を求めて
となっています。
第1章 氷雪の聖地
第2章 洞窟の隠者
第3章 神秘のラマ教
第4章 禁断の魔術
第5章 黄金伝説
第6章 奇跡の秘法
第7章 密教観想法
終章 霊験の法則
最初は初めてダライラマに会った頃の話で、「チベット語を学びなさい」と言われ、
その後いろんな覚者や聖者に会って学んだことが書かれています。
その辺りの話や翻訳者の話は
に書きました。
その後、彼女が養子の若い僧とチベットに不法入国して首都ラサへ向かう冒険のような旅行記が「パリジャンヌのラサ旅行」で、既にブログでも紹介しました。
上巻について
下巻について
そして、この「チベット魔法の書」は、旅行記的なことも多少ありますが、
もっと本質的なことがいろいろ書かれています。
瞑想や修行のいろんな段階についても。
この世は全て幻だと仏陀以前から覚者は言ってますが、彼女もそれを悟ったうえで、
普通の人からしたら奇跡的な体験も書いています。
ダライラマが亡くなると、数年後に生まれ変わりを探しに行く、という有名な話がありますが、
彼以外にも、そういう聖者の生まれ変わりの話はあるようです。
実際に聖者が使っていた物を似たような物の中から当てるだけでなく、側近も知らなかった場所にしまっていたものまで言い当てることもあるのです。
もちろん、本人は自分が使っていたもの、という自覚の元に話をしますから、自他ともに認める生まれ変わりです。
ただ、仏陀は解脱してるので、生まれ変わることはない、というのがチベットやインドでの常識だそうです。
仏陀は、25年修行して川の上を歩けるようになった行者に対し、
「25年も修行しなくても小銭を出せば船で渡れるのに」
と言っていて、超能力的な力を求めて修行することを評価していません。
そんな話も載ってますが、人間にはそういう力があるのだ、ということも事実なので、本にある不思議な話をいくつか紹介します。
まずは、エネルギーが込められた祭具の話。
ある亡くなった師匠のラマ僧が持っていた剣に触れた3人のうち2人が死に、一人が骨折したために、箱に封じ込めましたが、奇怪な音がし始めたので、洞窟に封印しようとしました。
でも、近所の住民の反対にあって困っていたところに、アレキサンドラたちがやってきました。
彼女はそれを欲しいと思いましたが、とりあえず、こう言いました。
「一晩貸してください。解決方法が見つかるかもしれません」
そして、夜中に地面に剣を刺し、その前に座ってどうしたものか数時間考えていたら、目の前にラマ僧が現れ、剣を取ろうとしたので、彼女はしっかり剣を握り、奪われないようにしました。
でも、泥棒が見当たらないので、僧たちのいるテントに行き、
「いなくなった僧は誰か?」
と尋ねましたが、皆怖がって誰も外に出ていなかったのです。
彼女が見た僧の話をすると、それが師匠の姿だったので、
「力ある呪法師の師匠があなたから剣を奪えなかったのなら、もう剣は誰も傷つけることはないでしょう。それはあなたのものです」
と言われ、法具を手に入れたそうです。
あと、チベットに伝わる実在の人物の理不尽な修行の話とかもありますが、
その中からカルマ・ドルジューの話を簡単に書きます。
彼は貧民の生まれで馬鹿にされて育ったので、聖者になって見返したいと思ってました。
チベットの本物の聖者は街にはおらず、山に籠ってることが多いそうで、ようやく巡り合えたと思ったカルマは入門を願いますが、断られます。
その時には寒い地域でも裸で過ごせるくらいにはなってましたが、粘っているうちに、聖者は弟子に「服を着せて台所の火の横にいるように」指示します。
カルマは何も修行させてもらえず、ひたすらそこにいて食べ物をもらう日々を過ごしていましたが、そこへ師匠の甥がやってきます。
カルマが超能力的な力を求めていることを知り、伯父から預かることになり、家に連れて帰り、文献がたくさんある部屋で勉強するように言います。
彼はそこで瞑想や呼吸法を学び、気づいたら空中浮揚で故郷の街に飛んでいました。
そこには彼を馬鹿にしてた人達が生活してましたが、その時には彼らを見返すことが無意味だと悟り、部屋に戻り、修行を打ち切り、師匠にお礼を言うために山に戻ると告げます。
すると、「伯父は半年前に亡くなりました」と言われ、馬を貸してくれました。
カルマが山に戻り、師匠の部屋で一晩瞑想していると、弟子が師匠の法衣を持ってきました。
師匠から、「行を終えたカルマに渡すように」と言われていたのです。
アレクサンドラは、晩年のカルマに会っていますから、実際の話です。
呼吸法を真言のリズムに合わせて変性意識に入ると、体重が軽くなるようなことだけでなく、無限に雪の上でも走り抜けることが出来たりします。
アレクサンドラは実際にそういうラマ僧を目撃していて、双眼鏡で見ていたのに、あっという間に目の前に来て走り去っていき、馬で追いかけても追いつけず、崖を登って消えていったそうです。
ほとんど浮いているように軽やかに走っていて、見開いた目は前だけ見据えてアレクサンドラ一行は見えていないかのような状態で、右手は魔剣を握り、左手は法衣を握ったままで、ほとんど手は動かさずに飛んでいるような走りです。
日本の古武術でも、今よりずっと早く長い時間走れたという話は聞きますが、さすがにここまででは無かったです。
たぶん、空海とか役行者は出来たんじゃないかと思いますが。
ちなみに、体が浮きすぎないように、鎖を体に巻き付けて修行している行者も見ていて、鹿のように飛び上がり森の奥へと消えていき、しばらくすると鎖の音も聞こえなくなったそうです。
テレパシーも修行していれば送受信できるようになり、彼女も出会ったラマ僧が彼女の想いを受け取り、遠くにいる弟子に送り、彼女の為に擬乳(ヨーグルト)を農家からもらってくる体験をしています。
誰一人何もしゃべっていないのに。
ハリーポッターに透明マントが出てきますが、そんなものもありますし、達人は、気配を消すことで、誰にも見えない状態になることもできます。
また、自分の分身を作ることもできます。
エネルギー体ですが、誰にでも見えるもので、彼女自身も作ったことがありますが、次第に言うことを聞かなくなり、勝手に行動するので消そうとしたそうですが、破壊に6ヵ月かかったそうです。
達人になれば、想像力と集中力でなんでも作れますし、実際に何もないところから料理を出す話はヨガナンダさんの本にも出ていました。
ただ、これを人前でやるのはたいてい偽物の聖者や魔術師で、本物の聖者は人に見せるためにやることはなく、必要な時にしかやりません。
これはヒマラヤ聖者の生活探求(ヒマラヤ聖者への道)にも出てくることです。
そして、当時のチベット人は、そういうことを奇跡だとは思ってなかったようで、修行すれば誰でもできることだと認識していたようです。
そういったことを教える学校もたくさんあったようですし、この本だけでなく、チベット永遠の書にもありましたが、おどろおどろしい儀式で死体を蘇らせる技もありますし、意識をあらゆるところに移すこともできます。
ただ、この世界は全て幻で、神や悪魔も心が作り出したものなので、現世で執着や虚栄心や後悔や不安や憎しみなどの感情に翻弄されることなく、輪廻の輪から解脱することを目的としているので、それを悟るための様々な行だということです。
幸い水瓶座の時代になり、厳しい行をしなくても、自分の心と向き合い、心のままに行き、結果は宇宙に任せ、不平不満なく起きることは全て今の自分に必要なことだと受け入れ、人生を楽しんでいけばよくなっています。
宇宙がそういう流れなので、素直に生きることが大事です。
たとえ幻であっても、今この世界に生きている限りは現実ですが、人間の力は凄いんだということを確信すれば、たとえ困難があっても乗り越えられるでしょう。
そのためには役に立つ本だと思います。
最後は、本に載ってた写真。
チベット人に成りすまして首都に潜入した1924年の写真です。
凄い人がいたものです。
<今後の予定>
2月23日(金/祝)東京で宇宙来(クルーとクルー紹介者のみ)
3月17日(日)小平でベースやジャンベとハンドパンのコラボライブ予定
3月24(日)大阪でケイ素の勉強会予定
5月11(土)か12(日)東京でケイ素の勉強会予定
5月18日(土)19日(日)鹿児島帰省
ケイ素の勉強会(会場か家でスライド使用、複数人数対応)や
ケイ素カフェ会(ファミレスかカフェで話のみ、基本マンツーマン)や
ハンドパン演奏会など、やって欲しいことがある方や、地方出張を希望される方は、リクエストに応じます。
予定が合えば毎月7日以降いつでも開催可能ですので、
kandkuniverse@yahoo.co.jp までメールください。
ナノコロイドケイ素水「シリカエナジー」、ナノセルロース「ジェルシリカ」
DVD「ひみこファイル」、「聖徳太子コード」、「奇跡のリンゴと奇蹟の麻」
「麻中褌」、麻のフラワーエッセンス「サンタマリア(当面製造中止)」を扱っています。
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シリカエナジー大ボトル(500ml)は、訳あってネットショップでは販売しておらず、直接販売かメール対応となります。
kandkuniverse@yahoo.co.jp
ハンドパンのベストセレクションアルバムD Kurd 9は、各種配信サイトでダウンロードまたはストリーミングできます。
上記リンク先の中にあるYoutube Musicでは無料で全曲聴けます。
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