地球上で現役一番の巧者「マジシ
ャン」ことエフレン・レイエスの
14.1ラック=ストレートプールの
プレー。
自分の番が来て141点を連続撞き。
あと9点のところでシュート&ブ
レイクをミスった(笑
エフレンの撞き方を観ると判るだ
ろう。力攻めはしないという事を。
上下左右斜めの手玉の回転活力を
十二分に利かせる撞き方をする。
これを業界では「キュー切れが良
い」と呼ぶ。


やはりエフレンはいいね~。
私がポケットビリヤードの種目
で一番好きなのが14.1ラックコ
ンティニュアス=ストレートプ
ールだ。
日本だけでなく世界で爆発的に
ポケットビリヤードが大流行し
た起爆剤となったのはトム・ク
ルーズ出演の映画『ハスラー2』
(1986)だが、あの映画の原型と
なった『ボルチモア・ブレット』
(邦題「新ハスラー」1980年)で
は14.1ラックの大会だった。
名優ジェームズ・コバーンがな
かなか巧妙なプレーをしていた。
多くのシーンと筋書きが6年後
公開の『ハスラー2』で借用さ
れていた。プレー指導は1961年
『ハスラー』でも技術指導をし
た15回も世界チャンピオンにな
った不世出の撞球師ウイリー・
モスコーにが任じている。本人
もモスコー二役で出演している。
だが、日本語字幕版は例によっ
て戸田奈津子が台無しの出鱈目
字幕をつけた。モスコー二の事
を「第15回大会優勝者」として
しまっているのだ。くそ出鱈目
の台無し。戦前から戦後に15回
も世界チャンピオンとなった唯
一無比の超人をただの一大会勝
者としてしまっている。物事の
無知のまま出鱈目翻訳をする。
そして、絶対に反省せず、偉そ
うにふんぞり返る。それが戸田
奈津子だ。日本の映画界から消
えるべき人物の第一。映画作品
の筋書きや台本を台無しにする
権利は翻訳者には無い。戸田は
大きな心得違いをしている。
海外では戸田の翻訳ならば断わ
ると名作映画の翻訳版リリース
で釘を刺されたほどであるが、
日本国内では未だに女帝として
君臨している。

戸田奈津子に似た出鱈目ではな
いが、よく日本人はプロ選手も
解説者も14.1ラックコンティニ
ュアスのゲームの事を「フォー
ティワン」と多くの人が呼称す
る。だが、それは41だから間違
い。14.1はフォーティーン.ワン
だ。14と1。
日本では正確に14.1とは記載せ
ず、適当に14-1と記載するので
14と1の意識が薄れて14という
英語を忘れてるのかもしれない。
14と41の発音の違いなどは中1
の時に習う。今では小学校だが。
玉を14個落として1個台上に残
し、残り14個を△ラックのトッ
プを無くした状態でラックする。
手玉は止めた所から撞く。続け
て玉を落とした選手が撞き続け
る。
計算方法は玉1個1点だが、ファ
ールではマイナス1点の減点と
なる。
最初に持ち点を決めて始める。
90点ショート、125点、150点
などがある。
1960年代の米国での勝負などは
125点で行われていた。
点数の黒板記載では特殊な計算
方法で記載していく。その正式
な記載方法は最近殆ど廃れてし
まったが。
台上に残した1個のボールを入れ
て手玉でラックを割る。
それをずっと続ける。それがス
トレートプールだ。

ポケットビリヤード全種目の中
で一番高度で難しいとされる。

かつて1970年代末期までは全米
選手権も14.1ラックで行われて
いたが、テレビ中継映えしない
のでスピード競技のナインボー
ルが主流になったのが1980年代
だった。もう1980年代はナイン
ボール一色。アメリカも日本も。
9番の1個のみが1点で1ラックの
勝ちとなる。途中で最小番号の
玉に手玉を当てて9番を落として
も得点となる。持ち点ラック数
を決めて先にその数のラックを
取ったほうが勝ち。ファールは
手玉フリーボールとなる。また
3ファールで負けでラックを失う。
ストレートプールは3ファールで
-15点になる。(-1)+(-15)=-16点。

ストレートプールではいくらフ
ァールしてもそのラックの失格
はないが、相手は再ラックブレ
イクも要求できる。14.1ラック
ではラックからのコールショッ
トは超困難であるので、スター
トバンキングで負けたほうから
ブレイクするが、ほぼ全員が
セーフティコールをしてセーフ
ティショットをスタートブレイ
クでは行う。頂点無しの△の端
に当てて、的玉がクッションに
はね返って戻り、また自然にラ
ック形にさせる技巧ブレイクを
使う。

出典:
WEB CUE’S

ストレートプールはすべてコー
ルショットで、落とす玉を事前
にどこのポッケに入れるかコー
ルする。ジェントルマンズルー
ルというものもあり、明らかに
落とす穴が判明している場合に
はノーコールでも黙認されるが
正式試合ではすべてコール。
全米プロたちは150点を1キュー
のノーミスで取り切ったりする。
日本のプロもワンチャン来たら
1キューノーミスでフツーに80~
100のハイラン(連続得点)はする。
私などはハイランは50点台記録
しかない。
ノーミス世界記録はジェイソン・
ショウの832点だ。自らの700点
オーバーの記録を塗り替えた。
それ以前はウイリー・モスコー
二が持っていた1954年の526点
という世界記録が60年以上破ら
れなかった。破ったのは2019年
にジョン・シュミットが626点
で65年ぶりに世界記録を塗り替
えた。
モスコー二は記録計測中「疲れ
たからやめる」と言ってやめた。
しかも、彼がトライしたのは小
さい7フィート台だ。15玉の場合、
小さい台のほうが難しくなる。
玉の大きさは同じであり、台上
が混雑するからだ。
一度、世界選手権チャンピオン
のアメリカ人のパールことアー
ル・ストリックランドが7フィー
ト台でモスコー二の記録に挑戦
したが、「頭がおかしくなりそう
だ」と途中で放棄した。
ナインボールやテンボールのよ
うに手玉を長距離動かすゲーム
では9フィートの台が最適だが、
15個玉を使う競技では7フィー
ト台は非常に難しくなる。よく
バーやパブにあるようなコイン
式などの7フィート台も15玉で
は簡単ではなくなる。9ボール
とかだと穴が近すぎてお手玉の
ように簡単になるが。
逆に英国式ポケットビリヤード
のスヌーカーなどは、12フィー
トの大台で、玉も小さく、さら
にコーナーも角の無いRですべ
て玉を穴のど真ん中に入れない
と弾いてしまうので非常に難し
い。
それゆえ、スヌーカーではシュ
ート力が第一となり、アメリカ
ンプールよりも低く構えてルー
プレストも視線の邪魔になるの
で平べったい平手のオープンレ
ストのみを使う。キューは顎に
付くほどにして構える。
ポケットでそれをやると、シュ
ートのみ重視フォームとなるの
でキューが切れなくなる。
なので一般的にはプールでは顎
下とキューの間は隙間を空ける。


女性などでキューを利かせずに
転がし玉ばかりの人はキューを
顎に着ける。ただしプロであっ
てもただの入れだけの転がし玉
であり、プロフェッショナルな
エンターテイメント性は無い。
結論的に、玉はよく入れるが、
観ていて何の感動も呼ばない。
玉撞きではなく玉転がしだから
だ。そして馬鹿みたいに逃げの
セーフティばかりを突っつく。
自分の番が回って来て撞き切り
をせずに、逃げのセーフティを
やる。勝利は大切だろうが、観
客を唸らせる攻めのセーフティ
ではなく逃げのセーフティ。
それはプロプレーヤーとしては
いかがなものか。長嶋や王や大
谷のようになれる筈もない。
まして、撞球の世界ならエフレ
ンやストリックランドやコーリ
ー・デュエルのように観客を大
いに熱狂させるプレーヤーなど
は雲の上の上の上だろう。同じ
土俵に立つ、国は違えど同じ道
に生きる同じプロであるのに。

ストレートプールは1個1点。そ
れがいい。
そして先に規定得点を撞き切っ
たほうが勝ち。
ローテーション種目などは玉の
番号ごとの点数であり、同じ玉
なのに得点が違うのが何とも私
は納得がいかない。スヌーカー
のように玉によって点数が違う。
それはそれで面白いのだろうが、
結構インフレルールなので何か
私自身は面白くない。ローテー
ションゲームとボウラードは日
本人が考案したといわれている。
今ではほぼ消滅したが、関西で
はポケットビリヤードそのもの
の事を昔はローテーションと呼
んでいた。



私が理想とする撞球場はこのよう
なプールルームだ。
まるで映画のワンシーンのような。



ここは名古屋。撞球を心から愛す
る人が経営している。
こういう室内で20時間くらい連続
で玉撞きができたら最高だ。
還暦過ぎてからも、撞く時には玉
友と連続で15時間程は今でもよく
撞く。二輪走行800kmみたいなも
ん。適正フォームで下半身で上体
を支えていれば全くどこもなんと
もない。ただ、バイクと同じで眠
くなる。


気が付きゃこれじゃ、負けは確定
なので、「撞くなら飲むな。飲む
なら撞くな」は車の運転と同じく
撞球の鉄則だ。



私のしょぼいストレートプール。
ラストに手玉を走らせすぎて、
ブレイクポジションに止める
のをミスった。ランは3ラック
目で終了。