「きょうはこれで来たんだ。
焼き付きしたの、直ったの?」
とマスターは言う。
2ストビーノの試験運転で50km
走って先週末に岡山県のモトカ
フェ Z-YARD まで行った時の事。
「いやぁ」とは答えたが、直し
てはいない。油脂関係を思う所
あって再度以前の方法を試して
みているだけ。
エンジン開けてみたら、ひどい
抱きつきではなかったので。
「一応、直ったということで」
とマスターは言う。
エンジン組み替えてねぇな、こ
いつ、とか思ったにちげぇねぇ(笑
前々回の抱きつきの時には、放
熱対策と同時に私自身がホーニ
ングまでして組んだ事はマスタ
ーは知っている。いろいろと普
段から知恵も貸してくれたりも
する。

2ストゾイルの表面加工修復効果
については世間では賛否両論ある
ようだが、実質的に過去にゾイル
投入では、吹き抜けなどは勿論
防止できないが、エンジンを開け
てみると、異様な程にピストンと
シリンダーが綺麗にはなっていた。
で、その後の再ボアアップによっ
てバランスが崩れて、さらに無理
な走りをしたために(全速力全開
走行長時間)焼き付き(抱きつき)
を何度か発生させた。
いじった59.6cc車体で90km/h
近くも出たら壊れるでしょう、
みたいな。
混合仕様に変えずに分離給油の
ままだったのもオイル供給量の
問題も発生させただろう。
それと放熱処理対策の不完全に
よる未達。
これはシリンダー外周の銅管打
ちとファンの風量アップで対処

したが、全開走行によるシリン
ダーのスタッドボルト周辺の熱
変化による歪みで前々回は抱き
ついた。
そもそも、サーキットでさえも、
どんなバイクでも全開走行数キ
ロなどというシチュエーション
は無い。マン島のマウンテンコ
ース以外。
クローズドサーキットでも直線
全開区間は1kmに満たない。
それを公道で全速力全開を何キ
ロも続けるほうが実はおかしい。
私の「乗り方」によって、バイク
が「やめてよ」とエンコしちゃ
ったというのが実態だ。
全部、私のせい。
私以外の人間が乗って以前壊し
た時は、ヘッドを誤った認識で
適正トルクより遥か下の締め込
みトルクで組んでいたため、ヘ
ッドナットが脱落して吹き抜け
でガスケットがちぎれて圧縮漏
れで停止した。
だが、私が車体を再度私の手元
に戻してから組んで以降は、整
備のやり方そのものが悪かった
のではなく、私の乗り方のせい。
どちらにしても、整備不良も乗
り方による不具合発生も、バイ
クを扱う人間自身のせいであり、
車両のせいではない。
そこで、「このバイクはこうや
からあかんねん」とか言い始め
たら、バイクなど乗らないほう
がいい。自分に刃を向けないお
門違いのトンチキのコンコンチ
キだからだ。そういう類はバイ
ク降りたほうがいい。永遠に。
モーターサイクルというのは、
決定的な車両の設計上の瑕疵
や欠陥が無い限り、すべて自分
の自己責任になる乗り物だ。

2ストゾイルの効果については
異論反論多々あるようだが、現
実的には金属表面は「そこはつ
るんとしていた(by 峰隆一郎)」
になることは確かで、ゾイルに
よる表面再生効果は確実にある。
だが、エンジンが回り過ぎるよ
うになるのも確実で、むしろそ
れによる別な項目の不具合が発
生する、というのが実相ではな
かろうか。
成分が不明だから使うな、と言
う人もネット上では見られるが、
それを言ったら、驚異の油脂で
あるベルハンマーさえも使えな
いし、ラスペネも使えない。驚
異の防錆力で真剣日本刀に最適
なヤマハバルブオイル(刀剣適性
は私が発見した)さえも使えない。
それどころか、コーラさえ飲め
ない。コーラの成分は未公開だ
から。食品関連法での開示義務
以外の核部分は公表していない。

2ストゾイルは効果はある。
確実に。
だが、その効果は万能ではなく、
2ストゾイルなりの効果、という
点であるのを押さえるのは重要
な事だろう。

大昔、面白い事があった。
脅威の表面被膜を形成するマイ
クロロンが出始めた時、柳沢雄
造さんが2ストマシンのピストン
とシリンダーに塗ってみた。
すぐに使用をやめた。
理由は「アタリが全然出ねぇ」
との事だった(笑
あの一件は一同大笑いして、YU
さんも笑っていたが、要するに
そうしたケミカルは万能薬では
ない、という事をその時に改め
て皆で実感した次第。