
私の周囲だけの事かも知れない
が、1980年代には私の知るバイ
ク乗りは皆ナイフを持っていた。
それはツールナイフであったり、
アウトドアナイフであったり。
無論、当時も今もナイフを正当
な理由なく持ち歩くのは長さに
よっては銃刀法違反であるし、
刃物自体を持ち歩くのは軽犯罪
法違反に該当する。
だが、昭和時代は社会全体が大
らかであったからか、私の知る
バイク乗りはほぼ全員がナイフ
を所持していた。
勿論、人を殺傷する目的ではな
いし「護身用」などというお花
畑感覚でもない。(刃物は護身用
にはならない。身を護る一番の
方法はダッシュ力発揮で現場か
ら撤退する事が第一。さらには
そうした状況に自分が入らない
事が一番大事。護身術の最大の
武器は脚力だ)
今の時代、度重なる刃傷事件
により法改「正」も徹底され
て、刃物を所持して出歩く事
自体が犯罪性を帯びるとされ
るようになった。かつては小
学生でさえ認容されていた文
房具のカッターナイフを筆箱
に入れていても、現在は銃刀
法違反で検挙逮捕もしくは補
導(未成年の場合)されるよう
な世の中だ。
回顧談ではないが、80年代の
二輪乗りの多くは事実として
ナイフを持っていた。
私などは仕事でスーツを着て
いても、銃刀法に抵触しない
ちびんこナイフは上着の右ポ
ケットの中のポケットに常に
持っていた。
そもそも、紳士服のスーツの
ポケットの中のポケットは小
銭を入れる為のものではない。
元来は英国紳士がそこにナイ
フを入れていたのだ。その為
のポケットがスーツのポッケ
の中のポッケだ。今その意味
と歴史を知る人は激減したが。
人がナイフと共に生きられた
時代の服がナイフポケットの
あるスーツという紳士服だっ
たのだ。
今、ナイフを身に着けてバイ
クに乗る事は無いが、ツーリ
ングなどの外出時には梱包し
てバッグの中にナイフを入れ
て私は二輪外出をする。
バッグが要らない時には、バ
イクのリアカウルの中に普段
家や仕事場で使うデスクナイ
フを梱包して積んで走行する。
ツールナイフが便利だ。
そういう形式で二輪外出する
ので、以前突然「キャンプに
行こう」となった時にも、手
持ちナイフがキャンプ場で大
活躍した。そのまま着の身着
のままでのキャンプ同行時に。
注意点は、運搬にはナイフを
裸で身に着けたり、車両に積
載したらダメ。万一官憲に検
査されたら「正当な理由」に
は該当しなくなる。即検挙案
件と今の時代にはなってしま
う。
移動先での野外工作道具であ
るという「正当な理由」を保
全するためには、きちんと梱
包してからの積載が好ましい。
新聞紙で包んで輪ゴムでとめ
るだけでも合法クリアになる
要件に符合するが、裸での持
ち運びは✖。