ナイフの使い勝手はその造り
と使う用途によりけりだ。
例えば、このようなスカンジ
グラインドのナイフはキャン
プだろうと料理には向かない。
料理包丁でこのような断面形
状の物が皆無であるのもそれ
を示唆しているだろう。
スカンジグラインドのナイフ
で食材を切ると、例えばダイ
コンのようなものは切り込ん
で行く前にパカーンと割れて
しまうのだ。
理由はスカンジのベベルの平
地エイペックス(鎬)部分が低
い位置にある為、割断力が早
期に発揮されて、「切り込ん
で行く」よりも前に物体を割
ってしまう力のほうが強く働
くからだ。

オピネルのナイフなどはほぼ
包丁の形状に近いので料理に
は向いているのではなかろう
か。
おフランスのオピネルはそも
そもが「キャンプクッキング
ナイフ」である。ペティナイ
フの形状であるので料理はお
手の物だ。
ただ、オピネルに汎用ナイフ
の能力を求めるのは、それは
違うだろう、というのがある
だけだ。

ただし、料理に使って水に浸
すと木部が水を吸って膨張し、
ロックが固着して回転させて
解除できなくなる。
しかも、オピネルの炭素鋼は
燐成分が多いのか、まるで工
業用構造鋼のように異様に錆
びやすい。
オピネルを使うならばステン
レスブレードのほうが無難。
包丁代わりにステンレスオピ
ネルを1丁持っていて、キャン
プの時の料理シーンのみでオ
ピネルを使用する、というの
が正しいオピネルの活かし方
かもしれない。そもそもがア
ウトドアクッキング用のナイ
フなのだから。オピネルに料
理以外の他のキャンプシーン
全域での活躍を望むのは、料
理包丁でロープを切ろうとし
たり、薪割をやろうとしたり
するのと同じく無理がある。
オピネルは食材切り用の刃物
だ。

他のナイフで料理で使っても
かなり使えるというのはこう
いう形状のナイフ。



これはバトニング以外の汎用
能力も高く、料理にもかなり
使える形状のナイフだ。
フェザースティックも作りや
すいし、棟を叩くという乱暴
な使い方以外はアウトドアで
の用途のほぼすべてをカバー
する。
肉厚の物も完熟トマトも若い
トマトも、スパスパと切れる。
菜切り包丁でキャベツを切る
ように。
ただし、キャベツの千切りと
かは身幅が狭いので不得手。


瑞々しい北海道産トマトも
スッパリ。

このスイスのナイフも料理に
使っても使い勝手が良い。



熊本の完熟トマトもスッパリ。












包丁には敵わないが、要す
るにフラットグラインドの
薄いナイフがキャンプでも
料理には使いやすい、とい
う事。