世界初の内燃機関付モーター
サイクルはダイムラーが1885
年に特許を取得し、1886年に
試運転した。
日本では明治18年にあたり、
太政官(だじょうかん)制が廃止
され内閣制度が発足した。初
代内閣総理大臣には伊藤博文
が任命された。
国会が開設されたのは明治23
年=1890年である。

1885年頃のアメリカといえば
まだ西部開拓時代であり、米
国内ではありとあらゆる矛盾
が炸裂していた。人種差別に
よる大量虐殺事件や西部エリ
アでの暴力による支配等々。
イーストウッドの監督主演作
である不朽の名作映画『許さ
れざる者』(1992)は、その頃、
1880年のアメリカ西部を舞台
としており、「正義と暴力」の
関係性について見直しを迫る
作として、アメリカ人自身が
自分たちの歴史を顧みる事を
提起するという歴史的な作品
となった。
それまでの勧善懲悪娯楽活劇
としてのアメリカ人による西
部劇を問い直すだけでなく、
表現描写としてかつてのあり
方を全否定し、「西部劇を終
わらせた映画」ともいわれて
いる。
その作品の1992年公開の8年
前にオリバー・ストーン監督
のベトナム戦争を描いた衝撃
作『プラトーン』で、米国の
暴力の残忍性と正義とは何か
について描かれてはいたが、
実際のところ、アメリカ人自
身が自分らの歴史事実を美化
せずに客観的に捉えようとす
る事は現実世界では極めて稀
だ。
まして、人類史的な視点でそ
うした問題を真正面から捉え
て映像作品にする事はさらに
レア。
アメリカ人は騎兵隊が勇まし
くやって来て、「悪い」イン
ディアンや外国人を軒並み殺
しまくるのでないと拍手を送
らない、という圧倒的多数の
感情を持つ国民性があるから
だ。悪者を作り上げて、それ
を叩く英雄、という図式でな
いと映画を作っても儲けにな
らない。
クリント・イーストウッドは
勇気ある人だと私は思う。




クリント・イーストウッド
自身は、多くの作品の中で
モーターサイクルに乗って
いる。


『荒鷲の要塞』(1968)

『マンハッタン無宿』(1968)



『ダーティハリー2』(1973)


『ガントレット』(1977)


イーストウッドとモーター
サイクル。よく似合う。