映画には監督のミスがかなり
多い。

6連発のリボルバーから何十
発も発射できる荒唐無稽なマ
カロニウエスタンならいざし
らず、シリアスな作品でもチ
グハグなミスが多い。


映画『ザ・ロック』は、1996
年公開のショーン・コネリー、
ニコラス・ケイジ、エド・ハ
リス主演の国家に反逆する軍
人テロリスト(ハリス)集団
に対し脱獄のプロで長期収監
されていた元英国諜報部員

(コネリー)がFBI化学者(ケ
イジ)と組んでテロを阻止す
る作品だ。


物語の導入部、脱獄のプロで
あるコネリーがFBI長官を紐
で手鎖にしてビルの屋上から
突き落として吊るすシーンが
ある。

そこに銃に不慣れなケイジが
ベレッタを突きつけて「やめ
てくれ」と言う。



やめろと言いながらケイジ
は拳銃の撃鉄を起こす。



ところが瞬時に替わる次のカ
ットでは、銃のハンマーは下
りている。



んな馬鹿な(笑

このわずか1秒のカット割り
は、何度も撮り直しがされ
たことが判る。

それにしても、これはシナ
リオとは外れている筈で、
編集およびラッシュの時に
気付かなかった監督の痛恨
のミスであろう。

邦画でもこのような監督の
ミスはとても多い。

それでも、この『ザ・ロック』
は、数々の映画作品と哲学と
文学と政治理念へのオマージュ
と演出に満ちており、とても
楽しめる作品となっている。
特に最後にショーン・コネリ
ーがわざとコックニー訛りで
「右だ」と言うのがとてもカ
ッコイイ。そこに全世界を揺
るがす秘密が隠されている。
名優の演技が節々に光る良作。
おすすめだ。