日々、僕の背中を追ってくれる皆さんに、今日は改めて僕が音楽家として、一人のギタリストとして守り続けている「不変の哲学」について考えてみる。
巷には数えきれないほどの「音」が溢れている。ボタン一つでそれなりの音楽が生成され、消費されていく。しかし、そんな時代だからこそ、僕はあえて古臭いと言われるかもしれない「本質」にこだわり続けたい。
僕が考える音楽の真理、それはたった一つのシンプルな図式に集約される。
第一の柱:三位一体の哲学
音楽はまず何より、「いい曲」であり、「いい音」であり、そして「いい演奏」であるべきだ。
この三つが揃って初めて、音は「芸術」という名の魂を持つ。
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いい曲(構成美) どんなに速く指を動かそうと、そこに心を震わせるメロディと、完璧に構築された楽曲の骨組みがなければ意味がない。僕が目指すのは、数十年、数百年経っても色褪せない「普遍的な美」だ。ヘヴィ・メタルという激しい枠組みの中にあっても、そこには常にクラシックの如き気品と、必然的な旋律が宿っていなければならない。
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いい音(音響の真理) 音は、奏者の「声」そのものだ。僕が機材やタッチ、ピッキングの角度一つにまで病的なまでにこだわるのは、それが僕の魂を空気中に解き放つための「媒介」だからだ。歪んでいても濁らず、激しくても瑞々しい。聴き手の耳ではなく、心に直接突き刺さるような「真実の響き」を僕は追求し続ける。
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いい演奏(表現の生命力) そして、それらに命を吹き込むのが「演奏」だ。技術は目的ではない。しかし、技術がなければ表現したい感情の半分も伝わらない。圧倒的な練習量に裏打ちされたフィジカルと、その瞬間にすべてを賭ける精神性。この両輪が揃ったとき、演奏は単なる再現を超え、奇跡を呼び起こす。
この「三位一体」こそが、僕の音楽人生における絶対的な北極星なのだ。
第二の柱:新たなる血、新生KSBF
そして今、この三位一体の哲学をさらに高い次元へと引き上げる時が来た。 すでに発表している通り、わが「KellySIMONZ's BLIND FAITH」に、Yama-Bに続く新たなゲストヴォーカリストJINNが加わった。
彼の歌声に触れた瞬間、僕の脳内には新しい旋律が溢れ出した。彼の持つ圧倒的なレンジと表現力は、僕が描く「いい曲」を完璧な形で具現化し、僕のギターが放つ「いい音」と共鳴し、ステージ上で「いい演奏」へと昇華される。
彼との融合によって、KSBFは今、過去最高に攻撃的で、かつ繊細なエネルギーに満ち溢れている。これまでの僕たちを知っている人も、まだ知らない人も、覚悟しておいてほしい。新生KSBFは、皆さんの想像を遥かに超える地平へと足を踏み入れている。
第三の柱:伝説との邂逅、マーク・ボールズ・プロジェクト
さらに、僕の音楽人生における重要なピースがもう一つ。 ネオ・クラシカル・メタルの至宝であり、僕が心から敬愛する盟友マーク・ボールズとのプロジェクトだ。
11月、彼との来日ライブが決定した。
Mark Boals × Kelly SIMONZ
2026年、待望の来日公演が決定しました。
『TRILOGY』40周年を記念し、
新たな時代へとつながる特別なステージをお届けします。
📍東京:代官山UNIT(10/31・11/1)
📍大阪:江坂MUSE(11/3)
詳細は順次発表予定です。
彼のようなレジェンドと対峙するとき、中途半端な姿勢は死を意味する。彼の神懸かり的な歌声に対し、僕は僕のすべて――すなわち、これまで培ってきたすべてのテクニックとエモーションをぶつけるつもりだ。
そして、そのライブに先駆け、マークとのコラボレーション・アルバムをリリースする。 今まさに制作の佳境にいるが、手応えは凄まじい。マークの声を最大限に生かすための楽曲、選び抜かれたトーン、そして僕自身の魂を削るようなプレイ。このアルバムこそが、僕が語ってきた「三位一体」の現時点での最高到達点、マスターピースになると確信している。
道は険しい。だからこそ挑む。
「いい曲、いい音、いい演奏」を追求する旅に終わりはない。 しかし、最高の相棒になったJINN、そして長年を共にしたKAZとYOSUEKE、そしてレジェンドであるマーク・ボールズ。この最強の布陣と共に歩む未来には、希望しか感じていない。
僕はこれからも、この峻険な道を真っ直ぐに突き進む。 皆さんも、僕が命を吹き込んだ音を、その全身で、魂で、受け止めてほしい。
本物は、いつの時代も揺るがないと信じて40年。
また ライブ会場でお会いしましょう。
One note, one soul..
