僕が憧れた歴史に残るようなギタリストたちはオリジナリティにあふれオンリーワンの輝きを放っていました。
勿論自分もそうなりたい!と強く思いギターを一生懸命練習し、あ焦がれの人たちに近づくため必死にコピーをしステージパフォーマンスを真似てはライブの経験を積んでいきました。
当然プロになるには「オリジナル曲」が必要なわけで、影響を受けた人たちのエッセンスをしっかり汲み取るためにまずはギターだけでなくすべてのサウンドを耳でコピーしてカラオケを作るという作業を15歳から始めました。
17歳の頃にはそれなりにオリジナル曲もありましたが、やはりラウドネスやイングヴェイの曲に比べればクオリティが低いと判断し高校生の間はコピーのみと決めてライブ活動してきました。
渡米してからはオリジナル曲に力を入れつつ、もう僕自身のギターテクニックに関する理想はイングヴェイのスタイルで落ち着いていたので(それ以降のプレイヤーを聴いてもそこからの亜流である事はほぼ間違いないですし)、作曲に集中してきました。
日本に戻って自主製作のCDを宣伝するために一番効果的な事としてイングヴェイのカヴァーを数曲ネットにアップしました。
当然「Far Beyond The Sun」と当時、ヤングギターの完コピ大賞で取り上げられていたイングヴェイがカヴァーしたカンサスのCarry On Wayward Sonをフルサイズでアップしたら瞬く間に話題になったものです。
翌年メジャーデビューしましたが、僕がやりたい事はもはやその時代にはそぐわなかったと気づいていましたし(同じ年でロードランナーでデビューしていたのはスリップノットやマシンヘッドでした)、僕はその先の音楽人生をどのように過ごしていくかをよく考え決断したのが、今現在の活動です。
要するにオリジナル曲はもちろんやるけど、好きなようにカヴァーもやるというスタンスです。
2~30年前ならあり得ない事でしょう・・いまだに僕の世代の人や少し上の人たちは「プロならオリジナルをやれ!」という人が結構います。
でも考えて見ればあの当時はまだ今のように楽曲が飽和状態ではなかったというかまだまだ隙間が沢山あったので、オリジナルも簡単に書けましたが、今やオリジナルといっても2~30年前の流行がリバイバルされているようなものがほとんどで、それが如何に今の時代に合うかみたいな感じになっているように思うのです。
そんなものに合わせて自分のやりたい事ではないものをやってまでヒットさせたいかといえばそれはNOです・・僕にはやりたい事もあるし自分がいいと思えるような楽曲を書きたい、ただそれだけです。
という事で僕のようにオリジナル曲で全くレコード会社の意見もなく自分の書きたいように書いてメジャーリリースして、中高生の頃から好きだったラウドネスやイングヴェイを自由にカヴァーしていたらなんと、その本物のマークボールズやマイクヴェセーラに自分の曲を唄ってもらえるなんて事が実現する人今までいましたかね?
そういう意味では圧倒的にオンリーワンなのでそれでいいと思ってます。
自分の生きたいように生き、やりたいようにやる。
人生は勝ち負けではないですが、他人に出来るだけ迷惑をかけず自分の能力を精一杯生かして人の役に立てる事を精進し続ければ必ずいい事があるという事は僕自身一番実感できている事なので、本当に僕の音楽を聴き活動を応援してくれる人たちの為にもこれからも好き放題やっていこうと思いますのでよろしくお願いします💖
KellySIMONZ