14歳でギターを始めてあっというまに弾けるようになり、卒業文集の夢はギタリストになる事でした。

17歳の時にラウドネスのオープニングアクトに出演させてもらった時はもう20歳までにはプロになると思ってましたが、そもそも日本の音楽でプロになる事にはすでに興味がなくなっており、アメリカでデビューする事だけを考えて高校生の間はもう渡米する事だけを考えてました。

 

でもやっぱり両親や周りの意見なども気になる「典型的な日本人」だった僕は一応大学に行った方がいいのかななどと考えたりもしましたが結局MIハリウッドへ。

 

色んな経験を経ていよいよと思った23歳の時兄が急逝し、どうしても活動し続けたかった気持ちもありつつ25歳の頃全てを引き払って帰国しました。この時が一度目の大きな挫折でした。

 

キャリアも実績もない日本での音楽活動再開はかなり厳しく、孤独でしたが27歳の時から始めたインターネットによる音楽活動でブレイク。

 

しかし23年前は今と全く違ってインターネットなどメディアとして認めら居られずネットで売れたという事実が足かせになり、多方面からバッシングを受けました。メディアにも総すかんをくらったおかげで僕の事をあまり知らない人は未だ沢山います。これが2度目の挫折を味合わされた時ですね・・

 

あの当時はテレビラジオ、僕のジャンル(ハードロック・ヘヴィメタル)は特に雑誌が主体でしたが全く掲載される事はありませんでした。今思えばやはり一番メディアが嫌っていたインターネットでの成功というキーワードが想像以上に問題だったのかもしれません。

 

2ちゃんねるという匿名掲示板が開設したのもちょうど1998年頃でタイミング悪く、僕の存在は「謎」が故に憶測を呼びいわゆる「アンチ」といわれる妬み嫉みにかられた人間にとっては素晴らしい攻撃の場所となりました。僕にとっては最悪の場所でしたがね(笑)

 

当時はHPにも掲示板というものがあったりしてファンが書き込んでくれていたのですがそこにも「荒らし」というのが現れて掲示板を休止せざるを得ないなどと、今でこそ問題視されている誹謗中傷の類は絶える事はなかったように思います。

 

でも僕は正直な所全く問題はありませんでした。

 

それは「自信」があるからです。

 

自分のやってきたこと、やっていること、これからやることすべてにおいて信念をもって貫き通してきています。

 

逆に一々イチャモンつけてくる連中にこそなんらかの問題があるから僕のやっていることにつっかかってくると思ってますから、面倒ですがそれもまた僕の才能がなせる業なので致し方ないと考えてきました。

 

特に父が亡くなってから彼の遺言である「お母さんを悲しませるような事だけはするな」という願いに従って極力何があっても穏やかに済ませて事を荒立てないように懸命に心がけてきたのです。

 

しかし今年78歳になる母も数年前、iPadをプレゼントしてから僕のSNSやライブ配信を観る用になり彼女なりにこの世界の厳しさややり取りの難しさを理解してくれたようです。

 

僕の父はかなりアグレッシヴな人間だったので僕は寧ろそれを反面教師にして育ってきたから極力争いごとは避けたいのですが、僕が如何にあらゆることを我慢しているかが母にも伝わったようです。

 

49歳最後の頃に僕は母に「もうそろそろいいかな?」と聞いてみましたが、母は貴方の思うように生きなさいと言ってくれたのでこれでようやく僕は心のリミッターを外す事が出来たのです。

 

今まであらゆる試練を「自分のため」だと思って生きてきましたし、そこから逃げる様な事は一切ありませんでした。

 

試練や苦難と向き合い乗り越えてさらにまた新たな試練が訪れる‥そんな人生の中、気づいたら孤高になっていました。

でも決して孤独ではなく信頼できる仲間たちの存在により僕は孤高になる事が出来たと思っています。

 

今までの49年間はこれから自由に生きるための準備だと思えるだけの心のゆとりが僕にはあります。

 

それだけあらゆる事を経験し、自分で考え行動し乗り越えてきました。

 

そこには20年以上支え続けてくださる僕の音楽を愛してくれる皆さんの存在があります。

 

そしてそれは緩やかながらにも未だ新たに増え続けています。

 

今までの20年の活動はこうして突然訪れた人類の危機にも対応できるだけのバランス力を持ち得ている事に改めて気づく事が出来ました。

 

人間はただただ月日を重ねて年をとる訳ですが、そこには何をしようがしまいが「時間の流れ」は平等ですが、その「内容」は全く違ってきます。でも時間の流れにより「経験」を勘違いしている人が多いように思います。

 

「経験」は「行動」なくして得られないわけで「時間の経過」とは全く関係ないものです。とにかく意欲をもって行動する事がその人間の人生を豊かにし「時間」に価値が加えられると思っています。

 

豊かな人生とは限られた時間の中であらゆるものに興味を持って行動し体験する事、それ以上でも以下でもありません。

 

僕の音楽をその人生の共にして貰えるような素晴らしいメロディをこれからも創り上げていく事に全力集中し、極力それ以外の事で「無駄」を省くことで充実した時間を過ごしていきたいと思います。

僕は音楽と共にほぼ半分の人生を過ごしました。

 

それでも余計なしがらみ(まぁ人はそれが全てですが)にまみれたり様々な人への気遣いも大切だという事はわかってはいるのですがどうしてもそれは自分自身というよりも体裁を気にした結果行ってきたものも少なくないと考えています。

 

もちろん今まではそれもあったからこそ自分自身鍛え上げられた事もありますが、音楽を作り上げる人間としてはもう十二分に人格は形成されているので、よりフォーカスを音楽に集中して生きていこうと思います。

 

僕の事を支えてくれている人たちが求めているのはやはり「良質でケリーサイモンにしか出来ない楽曲・演奏」ですからそのために僕自身がよりそこに集中しなければいけないと考えています。

 

人生100年時代などといいますし、折り返しだといってくださる人もいますが、僕にはどうしてもそういう風には思えないのです。一番大切な人を信じられない若い時に失ってから26歳でこの世を去った兄の事も考えると、常に「人生待ったなし」と思わざるを得ません。

決してネガティヴではなく人生今しかない!という考え方はとても大切だと思っています。

 

とにかくようやくたどり着いた50歳、これからはよりストレートにワガママに自分のやりたいことしかやらないぜ!の気持ちで生きて参りますので引き続き「それでこそケリーだ!」と言って下さる皆様には引き続き暖かいご支援をお願い致します。

その分期待に応える自信はありますのでご安心ください👍