先月より2つ目のプロジェクト

長年夢見た「世界標準のクオリティ」が遂にマークボールズとのコラボによって実現する!!

も2週間が過ぎ、僕のギターをリターンにした大口の支援は全て支援者が決まりました。これでマークにもある程度の条件を提示してコンタクトをとった所、彼からも「I am exited to start working on songs!」と返事が来たのでいよいよスタートという感じです。

お楽しみに✨
 

今回のプロジェクトは1つめの「The NEW ERAミニアルバム制作」とは違って結果がまだはっきりとせず、マークとのコラボを確約したとはいえ詳細な契約を交わしているわけではありませんのでリスクも伴います。

だからこそ、今回のクラウドファンディングは量より質を選びました、少額の支援を沢山募るのではなく若干高額な支援額からのスタートという事で沢山の人から募集する形をとりませんでした。

勿論進行状況によりアルバムのリリースやライブが確実なものとなればもう少し金額を下げたりオプションを考えても良いですが、何よりまず今必要な「とりかかるための費用」を支援して頂きたいと思い、フライング気味にスタートさせたのです。

1998年に自主製作CDでビッグヒットを記録し、翌年メジャーデビューして、数年後まもなくワールドリリースと共にグレンヒューズ・ジョーリンターナーのプロジェクトをサポートするヨーロッパツアーも経験しました。

 

その全ての活動を自分自身の音楽の収益でギリギリ回していたもののやはり限界を感じ、一度は音楽活動を休止して音楽学校の講師をしていました。

講師の仕事はとても安定しているし若い前途有望な学生との出会いにも刺激はありました。

そんな教え子たちが今活躍しているのもとても嬉しいと同時に自分が頑張ってやってきた事が報われたようにも思えます。

40歳手前で「誰も弾けない教則本」を作った事でセカンドブレイクし、東日本大震災が起きた2011年に再度上京、2014年からキングレコードと契約し改めてメジャーリリースをしながら音楽活動を復活させました。

とにかく僕がやっている「ハードロック・ヘヴィメタル」というジャンルは世界的にも活動するだけでも大変だし、80年代のハードロック・ヘヴィメタルブームでブレイクしたアーティストだけが未だ活動休止、復活そしてまた解散の危機?のようなビジネスで何とかやっている感じです(笑)

そんな僕に突然のチャンスが訪れました。

それが去年の「マークボールズ・トリロジージャパンツアー」です。
僕はこの依頼があった時、何も考えることなくオファーを受ける事にしました。

仮にどうなっても良いと思ったのは、高校生の時に一番コピーして完璧を目指したイングヴェイのアルバムの中でも随一に影響を受けている「トリロジー」のボーカリストだからです。

そしてマークは僕の事をかなり昔から知っていたという事もとても嬉しくて興奮を抑えきれませんでした。

打ち合わせもあっという間にスムーズに進みとにかく僕は今まで自分が培ってきたあらゆる繋がりを駆使してマークのツアーが成功する事を最優先に考えていたのです。

とはいえまさかフライヤーも何もかも僕自身が作ったり準備しなければいけないとは想像もしていませんでしたが、20年間ほとんどすべての作業を自分自身でこなしてきたのでなんとでもなってしまうのが玉に瑕・・お陰で僕自身が企画したかのように見えてしまったのは仕方ないかもしれません。

さすがに僕は今までの経験上自ら外国人アーティストを招致してライブをするなんて考えていません、やるなら自分が外国へ行った方が可能性が高いからです。

外国人を招致するということ航空券、宿泊滞在費だけでもかなりの費用だし、ビザの取得や日本にいる間のケアなどどう考えても僕がいつも行っているライブの興行の規模を越えているので考えたこともありませんでした。外国人を招致するのはやはりオーガナイザー無しでは無理だと思います。

それまでずっとリードボーカルもとってきた僕がYama-Bをゲストに迎えたのも当然僕として画外国人ボーカルというのも理想としてありました。でも彼は歌唱力やセンス、ライブでの再現力、なによりルックスも含めてハードロックのフロントマンに相応しいと思い声をかけました。

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僕の方がデビューや活動は早いのですが、なにせ彼は日本が誇るハードロックバンドガルネリウスの前任ボーカルでもあったのであらゆる意味で彼しかいないと考えたのです。

マークとのコラボレーションツアーが「トリロジーの再現」というのも、もちろん20年間オリジナルで勝負してきた身としてはまた「イングヴェイのコピー」へ逆戻りという事も全く考えなかったわけではありませんが、いうまでもなくイングヴェイの楽曲はイングヴェイのギターが何より重要なわけで、イングヴェイのトリビュートバンドで最も重要なのは誰かといえばシンガー以上にギターリストになると誰もが思うでしょう・・だから僕自身が今まで影響を受けてきたすべての事をこのツアーで発揮すればマークにも貢献できると信じ、改めてもう一度スタートしなおしてもいいやと思って覚悟を決めました。

お陰でツアーは大盛況といっても過言ではない形で終える事が出来ました。33年の月日はさすがにちょっと長かったのもあり、マークファンからは「アルケミー」のアルバムからのリクエストも多かったのですがやはり僕は85~86年にマークが在籍していた時のライブをしなければいけないと思っていたのでコレでよかったと思っています。

ライブが終わって色々と興行の清算などは僕の仕事ではないと思っていたのですが、結局最後の最後まで責任を負う事になってしまい、少し残念な結果となりました。

興行規模と集客、そして収益はほぼプラスマイナゼロとして少し赤字でも仕方ないと覚悟はして僕も半分自分の夢を叶うためだからと思っていました。

でも結局28歳からプロとして活動してきて人生で初めてのノーギャラを経験したのです。

数千円という時ももちろんありましたが、この規模でのライブでしかもプロキャリア20年目の節目としてはショックがあまりにも大きく、さらには僕の事を信用してついてくれたKAZとYosukeにもギャラを払う事が出来なかったのです・・さいわい僕たち以外のメンバーには支払われたことが救いではありますが、最終的には僕が責任を負うという結果になった事は非常に残念でなりません。

支払う能力がないなら仕方のない事でもあります、僕自身このツアーに関して詳細な契約書を交わさなかったのも事実ですし、最終的なミーティングでギャラを決めた話の内容をテープレコーダーに収めたわけでもありません(立会人はいたので証人はいますがそんな事してまでと考えていません)・・なのでまぁ時が来ればと思い待つことにしました。

でも連絡は一向になく、最終的には先手を打たれてしまい弁護士預かりの案件となって債権者の一人となってしまいました。

これもまた今までの僕の音楽人生では初めての経験です。

だから公には弁護士を通してしか話が出来ないという事で僕はずっと黙っていたのです。

今このタイミングでなぜこんな話をしているかというと先日弁護士から債務整理の代行を辞任するという手紙が届きました。

結局人に借りた借金は弁護士に債務整理という依頼をして毎月それにかかる費用を払えば借金の踏み倒しをし続ける事が出来るという世の中のシステムを勉強する事が出来ました(笑)・・

 

世の中ってお金を借りる方に有利に出来ているんですねやっぱり。

とはいえ僕の場合お金を貸したという訳ではなく(交通宿泊などの経費は一部負担してしまいましたが)ギャラという無形のそれこそ人の良心あってのものなので結局支払ってもらえる事は今のところ出来ないでしょう・・連絡も全くありません。

僕が一番残念なのはどうせお金がないのは分かっているので少しでも、例えば一万円ずつでも支払うといってくれれば待つことも出来ましたがいきなり弁護士からの通知には面を食らいました。

そんなわけで僕は去年トリロジージャパンツアーが終わってからこの問題に振り回されて、心も落ち着かずニューアルバムの延期に次ぐ延期によりキングレコードには僕の方からアルバムリリースを断念するというお断りをしたところ、僕の気持ちを汲んでくださりこれもまた今まで僕の人生に経験のない「契約解消」という結果になりました。

まぁ「得るものが大きければ失うものも大きい」とはまさにこういう事なんだろうと仕方なく自分に言い聞かせて、メンバーにも謝罪をしました。彼らは勿論僕は攻める事はありませんが、彼らもまた音楽を生業としている人間であり、トリロジージャパンツアーにおける彼らの負担も相当なものだったと思います。僕は高校生の頃から知っている曲ばかり、でも彼らはトリロジーというアルバムが発売されたことにうまっれた年齢で、しかもマークの信用を得るにはしっぱりは許されないわけです・・僕がユーロツアーでいきなりグレンヒューズのバンドのメンバーになるようなタイミングです。

それでも彼らはいつも通り僕にしっかりついてきてくれました、キーボードのミステリアとも打ち解けて5回のライブで僕たちはまさにバンドメンバーの様に慣れました。


そんな中マークからのメッセージで「新しい事を何かやらないか、ケリーはもちろんカズとヨウスケも一緒に」と書かれていたのが僕の心に改めて火をつけてくれたのでした。

ただその時点では僕は予定していた収入も入らず大赤字で終えた上にアルバム発売も断念した状態でどのように再起を図ればいいのか・・と思っていたら矢先に思い出したのがクラウドファンディングでした。

僕は20年前ヨーロッパツアーに行くときもKIA(ケリーサイモンインベストメントアソシエイション)という形で支援を頂き無事ユーロツアーをこなしました(とはいえその時一番支援してくれたのは成毛滋さんですが)。

クラウドファンディングの良いところは「信頼」がなければ成立しないという所です。

誰でも出来ますがただやりたいといってそれに賛同して支援してくれるかどうかはその人の培ってきた信用が全てです。

一回目のクラウドファンディングで一か月足らずで予定を大幅に越えた支援が集まった事は僕に改めて自信をつけてくれました、もちろんそこからまだまだ色々と心を整理する事も多々ありましたし今もまだ完全に気が晴れるという事はありませんが、前向きに進むことが出来ています。

去年の暮れに今年はもうやるべき事を絞って余計な事はしない!という決意をした結果ライブなどのイベント活動は春からにしてそれまでは楽曲制作に集中すると決めたおかげで今僕は自宅作業部屋で集中して音楽と向き合っています。

というわけで僕はアメリカでバンドを組んだ時もプロデューサーに半分以上(というかほとんど)持ち逃げされて結果的に裁判みたいなものにも負けて数百万の負債を抱えて帰国した為、4年間ほどアルバイト人生を送りましたが(笑)今はこうして僕の音楽、活動、なにより生き様に共感し支援してくれる人たちが居る事により無駄な時間を費やす必要はありません。

流石の僕も数か月落ち込みましたが、すぐにこうして活動に戻れたのは長年応援してきてくださった人からここ数年の活動で僕の事をしり心酔してくださっている方たちのお陰です。

ただ何より僕は誰もが出来るような事をやっているとは思っておらず皆さんの期待に応えらえると自信を持って言えますので、その辺りは何卒楽しみに待っていてください。

期間を区切ったりするのはメジャーでのリリースでかなりストレスになったので少し自由にさせてもらいますが当然今年のうちに何らかの形にしてお届けしますので。

いやぁホントに・・プロデューサーっていったいなんなんだろって事です(笑)。冗談抜きでお金さえがっつり集めてくれればいいんですがね。結局僕が何でもできるからダメといわれそうでまたなんともいえませんが(苦笑)

本物のプロデューサーに出会ってみたいわマジで・・

Where are the real producers like John Carodner and Bruce Fairbairn?・・