大災害の中なんとも無い人も居れば、数十センチの段差で転んでこの世を去ってしまう人も居る。

 

僕の兄は自分が好きな事をやったままこの世を26年で去り、父は78歳で若い人並みの進行性のガンを煩って自信があった健康への信頼を打ち砕かれ、平均寿命まで全うしたといえばそうなりますが、意外にもあっけない寿命となりました。

 

僕もアメリカにいたころはかなり無茶をしていて、貧乏の余り一週間近く食事が出来なかったりしましたし、水を飲まず酒ばかり飲んでいたので胃腸がめちゃくちゃになり入院もしましたが、その時にいろんなことに気づき、兄の急逝により自分の人生をしっかり考えるようになりました。

 

今は音楽の為にできるだけコンディションを整えるよう努力しています。酒は飲まなくても大丈夫な体ですし飲みたくなるほどやってられないこともなく、タバコはアメリカでカッコつけるためにふかしていたぐらいです(笑)

 

僕はロックというジャンルの音楽は好きですが、ロックンローラーの人生は自分には向いていないという事もアメリカで生活して思い知っているので、今は普通に出来るだけ音楽活動に支障をきたさないように生活しています。

 

それでもやはり人の寿命は自分自信では決められないと思います。特に現代の医学の進歩は逆に死にたくても死なせてくれないといっても過言ではなく、自分で自分の最後も決められないほどになっています。それでも人間は皆等しく最後を迎えることになります。

 

それが何時なんて誰にもわからない、だから日々を大切に生きるという当たり前のことが大切になるのだと思います。

 

その当たり前のことぐらいせめておろそかにしないで過ごしたいものです。僕は残りの人生をやはり最後まで音楽に注ぎ込みたいと思います。どれだけ有名になって皆に悲しまれても自分自身が納得できなければ何の意味も無いのではないかとつくづく思うのです。人生は人に評価されるものではなく絶対的に自分自身が納得できるかが重要なのではないかと歳を重ねるごとに思うようになりました。

 

とにかく、多大に影響を与えてくれた先人達の為にもせめて音楽で人を楽しませることで恩返しになればと思い精進いたします。

P.I.P Prince