明日はずっとリハーサルを紹介してきたNAOKOバンドのライブ・・というかMIジャパン大阪校の卒業式があります。



大阪は今のところこれといった変化もなく穏やかな状態が続いておりますが、決して他人事ではない東北関東の震災は片時も忘れる事が出来ません。

東京は地震自体の被害はそれほどでもないのかもしれませんが、計画停電などにより経済的には大打撃を食らうことになるので今より今後益々日本全体は疲弊していくのは間違いないと思います。

何度も言いますが、とにかく個々が生きる執着心を持つことです。

オレも一応ミュージシャンですが、その前に人間であり帰るべき住まいがあり、寒さをしのぐ衣服があり、満足するだけの食料があります。

そのバランスが取れているからこそ豊かな音楽が出来ると常々考えています。

日本ではフォーク全盛期あたりの時代に貧乏をする事が音楽にとって重要みたいな風潮もありましたが、結局音楽は「経済」に依存するものなのだろうという事がはっきりわかります。特に戦後は経済とともに音楽が変遷してきたのかもしれません。

その経済変遷に全く乗れなかったオレはこうしてマイペースでやらざるを得ないわけですが・・

オレは「何時の世もいつ何時も変らない音楽を」というコンセプトが生涯の目標としてあるので、今もそしてこれからも何も変らないでしょう。

ただ今はその衣食住を脅かす状態に入りつつあります。

今回の地震は津波と原発事故を招きました、そしてわが日本政府の対応は海外からは不信感に繋がり、経済のメルトダウンが始まりました。復興の目途も立たず原発事故の詳細もハッキリしない状態にもかかわらずです・・海外の眼はシビアだと思います。

以前「本音」と「建前」の話をしましたが、少なくともアメリカの様々な場所である程度暮らした人間として、それは世界では通用しません。義理人情も同じ事です。

今こそ本音で現実と向きあい、どのようにすればいいのかをはっきり伝えて欲しいです。

海外では例え嫌われようと本音で話さなければそれこそ誰にもまず相手にされなくなります。

どうか「国内」と「海外」での対応はしっかり変えていただきたいものです。

ここ数日書いた曲をレコーディングして皆さんに聴いてもらおうかとも考えましたが、地震以来PCの電源は入れてません。

でも自分の中では何度もリピートしているので何時でも唄い演奏できるでしょう・・そしてPCと違い人間は進化する生き物ですから益々良くなっていくのです。

オレは正直譜面書きはあまり得意ではありませんが、その分記憶する能力には長けてますし(笑)自分が分かる範囲であれば譜面などどうにでもなります。

でも音楽は平和で健康であれば何時だって出来ますから・・

「安全」という世界一の基準を得る事でこの資源のない小さな国は今までなんとかやって来れました。

その事をどうも我々は忘れていたのかもしれません。

「信頼」を失った時、その信頼を回復するのはどれほど時間がかかるかぐらいは我々個人のやりとりでも分かっているはずです。

ただその信頼はすでに薄れつつあります・・残念な事です。

だからこそそれぞれが自分自身で「生きる」という気持ちをもって世界に誇る忍耐力を武器に乗り越えないといけない時が来たと思います。

今大阪に居る自分は、とにかく明日の卒業式ライブをしっかりやりたいと思います。

そして省エネのために小さなアコースティックギターを買ってこようと思います。

何時でも何処でも歌えるように・・