理屈抜きで凄いギタリストになりたい。

ただそれだけだった・・小さい頃ギターを始めた目的はカッコいいプレイヤーになる事。

テクニック云々の世界は全く論外で気にした事もなかった。

ただ自分が憧れたプレイヤーは高いレベルで世界有数のテクニックを保持していた。

だから追いつき、追い越したくて一生懸命ギターを弾いた。

僅か数年で弾けた時は「これはいける」と確信した・・そしてラウドネスの
オープニングステージに立てたとき、自分はプロでやっていけると感じたのだ。

そこから20年以上が過ぎオレは一体何をしているのだろう・・

「世界最高峰のテクニックを持つギタリスト」

と書かれるようにはなったけど、並べ立てられるのは理屈ばかり・・というか屁理屈か(苦笑)

90年代でロックギターがテクニカルなものを否定する流れが生じて以来、今もなお真っ二つに分かれる現状があるように思う。

正直テクニックなど全く気にならないのだが、逆に「気にする連中」というものが存在する。

結局は羨ましさの裏返しとしかオレは思っていない。

オレはやりたいと思うものがあれば何でもやってきたアコースティックでも何でもだ。

そして出来るまで一生懸命やって自分の血肉となるまで精進した。

一般的にはオレはネオクラシカルギタリストといわれるけど、それはイングヴェイが好きなのであって別にクラシカルなモチーフを使っているプレイヤーが皆好きだと思われると迷惑だ。

イングヴェイにはジミヘンのような空気がある、オレは彼がネオクラシカルプレイヤーじゃなくても一番すきだったと言える、アメリカに行ってスティーヴィーレイヴォーンを見たときも同じものを感じた・・要するに音楽ジャンルではなくその人そのものが大好きなのだ。

でも日本には見えない壁がある・・世界との壁だ。

何故か多くの人がオレが登場した時「日本人とは思えなかった」といった。

オレには全く理解できなかったのだ・・日本人は無意識に自分達を卑下し劣等感を植え付けられている。

それは海外に出ると痛いほど解るしはっきりと身内同士で足を引っ張っているのが解るのだ。

オレはデビューした時完全に相手にされなかったから、自分の何処が悪いのかを必死に考えた・・

生意気だから?イングヴェイすぎるから?ルックスが悪いから?などなど

結局ギターの事は一切触れなかった(笑)何故ならギターには絶大な自信を持っていたから。

上の事をよくよく考えてもオレより生意気なのもイングヴェイそっくりなのもルックス悪いのも一杯いる(笑)・・となると何が問題か・・

バランス

と言うことだ(苦笑)

オレはそこには非常に恵まれていると自分を信じてここまで来た。

多分そのバランスが気に食わないのだと思う(苦笑)・・そういう事にして納得した。

あと一番の問題はプロダクションに所属せず好きな事を勝手気ままにやってるからって事。

この世界は下積み積んで苦労してやっと成功するイメージが未だにあるようなんで・・

オレはいやですね・・申し訳ありませんが(苦笑)

でも確固たる信念を持ってきたので自分的には全く問題ありません。

世界に通用するなどと言う事はどうでもいいのだ、もともとそこしか見てないしそんな事は自分にとっては当たり前の事だから。

時代が大きく変わってきて次第にオレに味方するようになってきた・・この超絶教則本もそう。

メディアの後押しなしでここまできたプレイヤーとしてはすでに殿堂入りを果たしてる自信はあるけど、全く意味のない自信だなこれは(苦笑)

次作はついにDVD付き教則本なのだ・・

一昨年行われた楽器フェアのリットーミュージックのブースでは以下の動画がリピートされていたという・・担当者は「ものすごい受けましたよ!!」と先週の打ち合わせても意気揚々と語る。

特に外国人に受けが良かったらしいが(笑)・・やっぱりといった所か。

教則本と言うのはイメージ的に「入門書」という観念が多くの人にあるようだが、ミュージシャンには初心者も居れば上級者も居る・・オレの本はまさしく

自分が上級者だと思っているプレイヤー向け

なのだ・・とはいえ全くギターを弾いた事がない人にとっても非常に意味のある事は書いている自信があるけどね。

そして遂に10日後ほどには最新刊のヴィデオシューティングがある。

一発勝負の超絶シューティングなのだ・・おそらく寿命が縮まるだろう(苦笑)

でもアナログ世代のオレにとってリテイクはテープの磨耗により音質劣化を招くので極力テイクは少なめにやるという感覚が身についている。

何度もやり直しが聴くデジタル世代とは訳が違うのだ。

したの動画もせいぜい3回までと決めていて、結局一回目が大概OKテイクになっている・・オレの集中力の持っていきかたがそうなっているのだろう・・









最近は動画でさえもいくらでも編集が出来るのでいわゆる一発撮りに拘る必要はないのかもしれない・・

でもオレはどこでも出来る事が絶対条件だと自分にかせているのでメンタルコントロールを上手くしつつ、撮影に望みたいと思ってる。

正直撮影用となると少しは簡単にしたほうがいいかと思ったけど、あえて初版本よりもハードなものにしようと決意した。

この本が発行された時また新たな超絶伝説が刻まれれば本望である。

しかし売れないとマズいので皆さんも是非観賞用でも良いのでご購入宜しくお願いします(笑)