昨日も無事？体験授業が終わりました。
名古屋の学校は初心者大歓迎を歌っているので、冗談抜きで全くギターを触ったことのない人から学校に来なくてもいいんじゃね？というぐらいの人と同じ時間を共有します（笑）・・ってか出来るの？っておもうでしょ・・
答えは簡単。
基本的に・・ムリですね（;´▽｀A``
しかし！！！・・そこをなんとかするのが人間力ってやつです・・人間力ってのは経験がものをいうわけで、若手の先生と圧倒的に違う部分です。とにかく忍耐力が必要だし、その場の空気を察知して的確に言葉を発さないといけない上に初めてあった若者にそれとなく話を振って、その内容でその人となりを5～10分程度で判断しそれぞれが興味を示すようなコメントをしつつ、さらに反応をうかがう・・それが９０分ありまして一瞬も気を抜けないわけです。
オレの人間力は・・14歳でギターをはじめ半年でラウドネスコピーバンドで文化祭デビュー・・高校生に入りイングヴェイを極めれば極めるほど、周りに嫌われ自分の居場所がなくなり渡米（笑）・・ＭＩハリウッドに入学していきなり「お前はなんでそんなにイングヴェイが弾けるのにほかの事をやらないんだ」と意味不明に怒られ、学校嫌いになりクラブで酒に入り浸り適当にセッションをこなしまくる・・トリオバンドでなぜか「お前はポールロジャースみたいな声だ」といわれ、日本人なのに歌まで歌わされアメリカのいろいろなところを回るが、英語の発音と日本人ということでバッシングにあいまくり人間不信に・・しかしなぜかドラマーの強力なコネクションでレコード契約に至り当時契約金を数千万もらって調子に乗り、遊びまくってたら時代がグランジに移行し契約解除ということで使った金が借金になる・・そのまえに酒で体をつぶし精神的ダメージに加えて昏睡状態を経験する（自分では覚えてない）20歳前後の記憶を全く失いつつ、日本に帰国し借金返済だけのための人生を5年ほど送る・・そしてたまたま昔のデモテープを職場の友人に聞かせたら、コレは売れるよ！っていわれてインターネットに紹介したら瞬く間に話題になり、自主制作デビュー・・自主制作がゆえにまたこれバッシングを受けるｗ・・しかし昔からバッシングには慣れていたのが功を奏し？さらに暴走して自分の理想としていたレコード会社からＣＤデビュー・・全てにおいて一人でやってることから「自分勝手」だとか「メディア嫌い」などと勝手に言われ今まで受けたインタビューは数件のみ・・しかし実体は音楽の才能に恵まれた天然の才能を持つただのオモロイ38歳（のはず）なのデス。
どうですか？・・人間力ありそうですかね？（;´▽｀A``
というわけで、今までやってきた音楽に関する仕事の中で一番キツイです・・だからこそ続ける意味もあります。
オレは好きな音楽だけをただひたすらやってきた人間なので、きっと音楽学校の先生にならなかったら狭い範囲で学ぶこともなく、オレの自己満足の音楽を気に入ってくれる人たちと戯れるだけの一生を過ごしたでしょう。
しかし・・音楽学校の先生になった今は常に音楽理論の本を調べ、コードヴォイシングを考えながら常にスケールを意識するというシンジラレナイ事をしています（苦笑）・・すごい進歩です。
さらに無気力無関心？の現代っ子を相手にしてるわけですから人間力も相当つきます。その中で自称人気講師として高い出席率をキープしてここまで来ました。
ただ現実的に音楽学校は学校の色よりビジネス色が強い場合もあり、ジレンマが沢山あります。
というわけで将来はやはりケリーサイモン男塾しかないと思ってますｗ
音楽学校で講師をする決意をしたのは最初から自分で個人レッスンでもよかったのですが、素晴らしい才能をすぐに業界に送り出せる可能性がオレ個人でやるより明らかにあると思ったからです・・しかし現実は音楽の仕事など常に同じ人たちで回っているので、練習するよりもいかにその輪に入れるかを考えたほうがいいと教えてます・・これもジレンマです。
もうジレンマだらけです・・これ以外にもいろいろ問題があって大人気ないオレは常にカチンと来ては我慢という繰り返しでアホほど疲れるわけです。
人にものを教える人間に絶対必要なものはなにより夢（可能性）を感じさせることが出来るかにかかってます・・若者には夢を見てもらわないといけないのです、夢とは明確にもてる目標でありそれをはっきり認識させることが先生の仕事です。そこから逃げようとする子も沢山いますが、やはりオレは現実を突きつけながらもアソビをもたせつつ2年間で追い詰めます（笑）・・追い詰めきれずに逃げ出す子もいますが、専門学校は講師は先生ではないので個人的に話すことも出来ず、どうしようもないというまたこれがジレンマですが（笑）あとは心の中で祈るしかないです。
というわけで今日で前期が終わり、2年生はあと半年もしないうちに卒業になります。その前にじっくり話をしてきたいと思ってます。
では行ってきます！