2023年10月の読書記録 その2 | ゆるゆるな毎日

ゆるゆるな毎日

水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

10月の読書記録の続きです。

 

 

祝祭のハングマン 中山七里

警視庁捜査一課の刑事・春原瑠衣は、

 

父・誠也の同僚の藤巻亮二がトラックに跳ねられた現場に遭遇。

 

事故処理をしていた同期によると、藤巻は走ってきた人物に突き飛ばされ、

 

突き飛ばした人物は逃走したという目撃証言があるという。

 

帰宅後、父に藤巻の事故を伝えると、いつもとは違う顔を見せる父。

 

そして事件は思いもかけぬ方へ転がりだす。

 

中山七里さんのいつもの推理物とは違うタイプのお話で、

 

途中からどうなるのかとページをめくる手が更に早くなりました。

 

読み切るとタイトルの意味がよく分かりましたが、

 

主人公が自分勝手すぎて、好みの話ではなかったです。

 

お勧め度:★★★☆☆ 3

 

 

メイド・イン京都 藤岡陽子

4歳年下の和範と婚約したばかりの美大出身の十川美咲。

 

和範の父が他界し、家業を継ぐために京都へ行くことになり、

 

結婚前の美咲も和範の実家へと入ることになった。

 

京都に戻った和範は、

 

東京で銀行に勤務していた頃とは違う一面を見せることも増え、

 

戸惑う美咲。

 

京都に残る独特な言い回しや文化にもなかなか馴染めず、

 

親友の桜子に連絡を取る。

 

私は京都で生活したことはありませんが、

 

京都出身の知人と接していて嫌な思いをすることも多々あったので、

 

この本を読んで、なるほど、そういう文化なのかと思いました。

 

京都のいい面、悪い面も丁寧に書かれているので、

 

綺麗ごとだけの物語に終始していない点が良かったです。

 

お勧め度:★★★★☆ 4

 

 

ペンギンと暮らす 小川糸

ペンギンと暮らしたいものの、現実には難しいため、

 

夫をペンギンと思うことした小川さんの日々を綴ったエッセイ。

 

日記とエッセイの中間という感じなので、

 

小川さんの知人が唐突に登場するものの、

 

どんな方なのが一切説明がありません。

 

読み進むと、どういう関係か分る人もいましたが、

 

分からないままの人が多く、少しフラストレーションを感じました。

 

親しい人に分からない話をされて疎外感を味わったような感じ。

 

本として出版するのなら、

 

登場人物との関係性についても加筆して欲しかったかも。

 

ただ、美味しそうな料理のお話や丁寧な暮らしの様子は、

 

私の好きなブロ友さんの生活とかぶっていいなと思いました。

 

お勧め度:★★★☆ 3.5

 

 

薬屋のひとりごと 14 日向夏

薬屋のひとりごとの第14弾。

 

外廷の医務室勤務となって忙しい日々を送っている猫猫。

 

宮廷の派閥争いからか、あり得ない怪我で担ぎ込まれる若い武官が増える。

 

そんな時、名持ちの会合に出ることになってしまった猫猫。

 

花街の緑青館でも事件が起こり…。

 

西都から王都に戻り、新しい展開もある今作。

 

次回作へと繋がる布石も見え、とても面白かったです。

 

アニメの放送も始まり、今勢いのある作品の一つだと思います。

 

お勧め度:★★★★ 4.5

 

 

京都寺町三条のホームズ0 旅のはじまり 望月麻衣

京都寺町三条のホームズシリーズ19作目。

 

6.5巻のように、京都の案内と掌編、短編がいくつか収録されています。

 

今回は季節ごとの見所や行事などがまとめられていて、

 

またカラー写真もふんだんに載っているので、

 

前回の6.5巻よりはガイド色が強かったです。

 

また掌編、短編は、お話とお話の間の出来事などなので、

 

これまでのシリーズを読んできた人は楽しめると思います。

 

この作者さんは無理してミステリー要素を入れた長編にせず、

 

軽い短編の方が良いと改めて思いました。

 

そしてこの本にも誤字と接続しの間違いがそれぞれ1箇所ずつありました。

 

誤字は「ホームず」となっています。

 

こういう間違い探しのようなミスが毎回あるとなると、

 

やはりわざとやっているのでしょうね。

 

お勧め度:★★★☆☆ 3

 

 

行きつ戻りつ死ぬまで思案中 垣谷美雨

垣谷美雨さん初のエッセイ。

 

70編が収録されていますが、

 

作家さんならではのご苦労や悩みなどのほか、

 

アベノマスクについてなど、日常生活についての心情も書かれていて、

 

思わずうんうんと頷いてしまう痛快なエッセイでした。

 

この本を読んで、

 

垣谷さんの作品が面白い理由が分かったような気がしました。

 

お勧め度:★★★★ 4.5

 

 

今日もぼっちです。2 賽助

ゲーム実況者「三人称」の鉄塔としても活躍する作家・賽助さんのエッセイ第2弾。

 

前作で過去の思い出などを出し尽くしてしまったため、

 

ネタのために色々なことに挑戦する賽助さん。

 

夏を満喫しに行くためには車に乗らなければならず、

 

ペーパードライバー克服のために教習所へ通ったり、

 

始めた習い事で奮闘したり、

 

その時にぼっちの達人として感じた想いが綴られています。

 

無理やりネタを捻りだした感はなく、

 

江口のりこさん主演のドラマ「ソロ活女子のススメ」のようで面白かったです。

 

お勧め度:★★★★☆ 4

 

 

よつばと! 1巻~15巻 あずまきよひこ

再読。

 

とーちゃんと一緒に引っ越して来た未就学児のよつばと、

 

お隣の綾瀬家の人々や、

 

とーちゃんの友人たちとの交流や日常を描いた漫画。

 

読んでいるだけで優しい気持ちになる絵本のような漫画です。

 

お勧め度:★★★★★ 5

 

 

 

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