早春の三戸城 その3 | ゆるゆるな毎日

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水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

欅御門はもう現存していないので、糠部神社の鳥居を潜って

 

南部氏や石井氏の屋敷があった場所へ入りました。

鳥居の脇にはここにも三戸城の石碑がありました。

 

 

更にその横には追分石が置かれていました。

「左 もり岡 右 かつの」と刻まれています。

 

この石は同心町字同心町32番地の

 

奥州街道(盛岡への道)と鹿角街道の分岐点に置かれていた石です。

 

 

更に27代・南部利直の遺愛のものと伝えられている

 

心字の庭石がありました。

5つの石を「心」の字の形に配しているのだそうですが、

 

どう見ても「心」という文字に見えません。

 

もう少し高い位置から見たら分かったのかしら…。

 

心字の庭石はずっとこの場所にあったのではなく、

 

28代・南部重直が寛永10年(1633年)に盛岡へ移城した際、

 

三戸町内の玉岑寺に保存されていたのだそうです。

 

そのまま大切に保存されていたのは凄いと思います。

 

 

南部政直の屋敷があった辺りには、温故館が建っていました。

昭和42年(1947年)に角櫓を模して造った模擬天守で、

 

鉄筋コンクリート造りの外見3階、内部4階建てだそうです。

 

南部家ゆかりの武具や古文書などが展示されているそうなのですが、

 

3月31日までは冬季休館…がーん

 

まただ…。また3月31日まで休館が出た…がーん

 

北東北は11月から3月末まで、公共施設は休館ばかり。

 

去年の11月から散々この言葉に遭遇し、

 

先週横手城でも遭遇したばかりなのに、やっちまった~キャー

 

ま、予想はしていたので、あ~やっぱり…と思ったくらいでした。

 

 ↑ 嘘。負け惜しみニヤッ

 

 

いい機会だから、開館中は見ることができない温故館の入口を一枚。

お城っぽい風情のある入口です。

 

 

うん? あれは…。

扉の真ん中に南部家の家紋の向鶴が施されていました。

 

模擬天守とはいえ、

 

こういう細かいところまで作られているのは嬉しいです。

 

いや~、いいものを見ることができた(←負け惜しみ その2)

 

 

温故館の前は沢山の庭木が植えられていました。

かなりの大木が何本もありました。

 

 

その中でも一番立派だったのはさいかちの木。
幹に巻かれたプレートには樹齢400年と書かれていました。

 

写真を撮り忘れましたが、

 

大分離れた地面にも豆のサヤのようなものが落ちていました。

 

さいかちはマメ科の樹木なので、きっとさいかちの豆果なのでしょう。

 

豆果は薬になったり洗剤のように泡立ったりするそうですが、

 

昔、この地に住んでいた人たちもそんな使い方をしたのかしら?

 

 

庭園の奥は立入禁止。

南部彦八郎屋敷跡や石井伊賀屋敷跡などは発掘調査中。

 

奥に行くと空堀などを見ることができたみたいなので、ちょっと残念。

 

 

休館、立入禁止と残念でしたが、神様にお休みはないかな?

糠部神社へお参りしました。

 

この神社には南部氏の始祖の南部三郎光行が祀られています。

 

藩士たちが奔走して創建した神社だそうで、

 

主君の先祖を思い敬う気持ちが伝わってくるような気がしました。

 

 

拝殿の手前には物凄く大きな杉の御神木がありました。

城山の杉という名前で、三戸町指定の天然記念物だそうです。

 

樹齢はおよそ800年! 

 

先に見たさいかちの2倍の樹齢です。

 

この木はこの場所で、南部家の歴史を見て来たのでしょうね。

 

 

お参りを済ませたので、本丸跡へ行ってみました。

本丸は温故館のある屋敷跡の北側にあります。

 

今は真ん中に大きな桜の木があるだけで、

 

あとはアスファルト舗装の駐車場になっていました。

 

 

桜の幹の前には三戸城本丸跡の石碑。

これだけでは、どんな感じの建物だったのか全くわかりません。

 

 

本丸跡の右手の小高い部分には太鼓櫓跡の標柱と案内板。

案内板は風雨に晒されすぎたためか、

 

文字を読むことはできませんでした。

 

 

その少し先には本丸地区試掘調査と書かれた貼紙がありました。

ビニールテープも張ってあるので、近づくのはやめておきました。

 

また糠部神社の裏手にもロープが張ってあったので、

 

今回は奥へ行くのはやめておきました。

 

 

三戸城の探索はこれで終了…の前に、

 

一つ見忘れた石があったので、急いで温故館の前に戻りました。

説明を読んでみると、この石は子持石という銘石だそうです。

 

南部氏の故郷の南部町を流れる富士川で採れる緑色凝灰岩で、

 

石の中に石ができ、赤ちゃんができたように見える石なのだそうです。

 

説明を読んで実物を見ても、

 

どこがどう石の中に石ができるのか分かりませんでしたが、

 

そんな珍しい石を見落とさなくて良かったと思いました。

 

 

最後に模擬天守の温故館を一枚。

丁度日差しが出て、綺麗な一枚が撮ることができましたウィンク

 

 

 

今回のおでかけ

★県立城山公園

  住所:青森県三戸郡三戸町梅内字城ノ下

  電話:0179-20-1117(三戸町役場総務課まちづくり推進室)

  駐車場:100台(無料)

  ウェブサイト:県立城山公園(三戸町役場)

 

 

 

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  早春の三戸城 その1

  早春の三戸城 その2