12月初旬、代休のため、珍しく平日休みだった夫と秋田へドライブ。
国道46号線の仙岩峠付近はすっかり冬景色。
後続車もいなければ、対向車にも中々会いません。
秋田県内に入ると、あちこちにある材木置き場。
名産の秋田杉でしょうか?
こちらも雪の帽子を被っていました。
この日まず向かったのは大仙市にある唐松城。
唐松城の詳しい築城年代などは分かっていないようですが、
伝説によると平安末期、
安倍貞任の弟・境講師官照が築き、
康平6年(1063年)の前九年の役の後、
源頼義、義家によって落城したと伝わっています。
事実として分かっているのは、
天正15年(1587年)の唐松野合戦の際、
湊城主だった安東愛季の拠点となったのが
この唐松城だったということです。
中世期の館やお城は、歴史も曖昧だったり、
どうかすると場所自体も曖昧なことも多いので、
行ってみてがっかり…ということもあります。
こちらは一応公園のようになっていると聞いていたので楽しみです
細い川に架かる小さな橋を渡り、
まほろば唐松中世の館の敷地に入りました。
小雪がちらつき、寒い日だからなのか人っ子一人いません。
車を止め、案内図を見てみました。
案内図のど真ん中に屋根から地面までのつっかえ棒があって、
とても見辛い…。
積雪に対する対策でしょうか。
かなり広い敷地のようです。
寒いし、全部回れるかしら。
地図を見ていて、ふと下に目をやると衝撃の事実が…!
開館期間 4月下旬→11月下旬
やってないやないかーい
1週間遅かったよぉ…
盛岡と違い、秋田は本当に雪国だもの。そりゃあそうか…。
楽しみにしていたのでとてもがっかりしましたが、
せっかくなので外観だけでも見学させてもらうことにしました。
濠の縁には馬防柵がありました。
木を縄、蔦、藤などで結び、
馬の侵入を防ぐための柵と書いてありますが、さすが現代。
結んであるのは針金でした
濠に架かる太鼓橋です。
実際もこんな短い橋だったのでしょうか?
橋の上から濠を見てみると水が抜かれていました。
オフシーズンは水を抜くようですね。
普段は水が張られているということは石垣を見て分かりました。
あら浅いw
建物自体も再現したものなので、濠もこのくらいで良いのでしょう。
橋の辺りからは立派な建物の屋根がよく見えます。
先ほどの案内板によると、ここが能楽殿でしょうか?
現在、この地域は大仙市ですが、以前は協和町でした。
協和町のマンホールには能舞台の様子がデザインされています。
秋田県唯一の能楽堂なのですが、
それが唐松城に再現されている能楽殿なのです。
昨年、このマンホールを撮り、
デザインの由来を知った時から見たかった能楽殿。
この日、外観だけでも見られて良かったと思おう。
橋の先にある坂道を上ります。
所々凍っていて、ちょっと怖い…。
坂道が凍っていて滑るとなると、
どうでしょうバカとしては「ありがたいなぁ~」とか
「大泉くぅん」など四国八十八カ所のセリフが脳内を駆け巡ってしまう
転ぶことなく、無事城門前に到着。
大きくて立派!
この門が空いている時に来たかったなぁ。
城門の横から、能楽殿や付随する建物が見えました。
残念ながら今日はここまで。
城門を背に下を見てみました。
あら、良い眺め。
橋自体は短かったですが、濠は割と広かった。
坂道の途中から、太鼓橋付近の石垣を撮ってみました。
この石垣は本物?
そういう疑問は開館期間に行って、しっかり学ぼうと思いました。
唐松城はオフシーズンでしたが、
オールシーズン見学できそうなものを発見。
唐松神社の元宮への鳥居です。
ここは閉鎖されていなかったのですが、階段が凍っていました
ここで転んだら洒落にならない怪我をしそう。
ということで、
こちらの見学も来年、暖かくなったらということにしました。
今回のおでかけ
★まほろばの里 中世の館唐松城
住所:秋田県大仙市協和境字唐松岳44-2
電話:018-892-3500
開館時期:4月上旬~11月下旬
開館時間:9:00~16:30
閉館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
入館料:中世の館 一般 210円、小学生 110円
物部長穂記念館 一般 210円、小学生 110円
共通入館券 一般 310円、小学生 160円
駐車場:あり(無料)
公式ウェブサイト:まほろば唐松(大仙市)
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