チューリッヒ近郊 中学進学 | ちょこっと愛情 手作りのある暮らし スイスより

ちょこっと愛情 手作りのある暮らし スイスより

ヨーロッパの真ん中に位置する小さな小さな国から、海外在住25年の浦島花子が、
日々の出来事と一緒に小さなハンドメイドをお届けします。
料理、旅行、アンティーク、あらゆる手作業、布、テニスが好きです。

久しぶりの更新です。

この期間、日本語補修校の卒業式があったり、地元中学の受験と合格発表があったり。。。
ただ時間だけが矢のように過ぎていきました。

あんなに嫌がって、それでも6年間、出来る範囲で続けていた日本語補修校も一区切りを終え、無事卒業。 まだ嫌がっていはいるけれど、とりあえず、補修校の中学入学。

そして、地元中学の進学校(ギムナジウム)受験も無事クリア。 夏休み後からは、チューリッヒの中学校へ進学が決まりました。 ホッと一息。 ちなみに、受験に臨んだのは、学年の3分の2、受かったのは半分。 つまり学年の3分の1がギムナジウムと言われる中学へ進学。 残る3分の2は、隣町の普通中学(セクンダーシューレ)へ進学です。 一つの分岐点を向かえ、子供達が少しずつ成長していきます。
(州の統計によると、ギムナジウム平均進学率は、学年の15%)


ところで、日本との違いなのですが。。。

受験はもとより、学校の成績も、他人との競争ではないのです。
つまり、相対評価ではなく、絶対評価。 平均点がどのくらいなのか、自分の子供がクラスでどのくらいの位置にいるのか、全く見当がつきません。 持ってくる試験の結果で、何を学んでいて、何を間違って、成績がこれ、という具合。

入学試験も同じように、本人の内申と試験結果を合わせた平均点で合格が決まります。
希望校も人数が多いと調整され、他のギムナジウムへまわされる可能性もありますが、合格は合格。 ちなみに、チューリッヒ州は入学試験制を取り入れていますが、他の州は、小学校の成績で進学校か普通中学かが決定されるようです。

ところで、日本ともう一つ大きく違うのは。。。

試験にめでたく合格しても、入学してからの6ヶ月間は試験期間と称し、テストや成績の結果で、そのまま その中学に残れるのか、それとも付いていけずに普通中学へ戻らなければいけなくなるのかが決定されます。
つまり、合格は終わりではなく、厳しい学歴制度の始まりなのです。
子供達は、期間ごとに、少しずつ少しずつふるいにかけられていきます。 
友人の子供は、中学4年生になりますが、入学当時28人いたクラスメートは、今では20人、と言います。 

進学中学から勉学に志すもの、普通中学から就職過程へ進むもの。 
それぞれの人生を歩み始める子供達は、就職してからも、自分の意思で、自分の興味が示す道へと進んでいきます。 会社でも資格試験や講習会が頻繁にあり、それぞれの道を究めるよう、社会全体が出来上がっている感じがします。 

勉学を志すもの、偏差値の高い大学へ合格すると偉いという風潮が少なからずあり、そうではあっても、会社内では意思とは別の方向に異動させられたりする、アジアの社会構造とは違う文化の違いを感じる時です。 


ところで、入学試験ってどんななんだろう。。。と思う方はいらっしゃいませんか?
息子が勉強しているのをチョロっと覗いてみたのですが、これまた日本の受験内容とは異なります。 試験科目は、国語(つまり、ドイツ語の文法)、作文、そして算数の3科目。 
算数の試験は、すべて文章問題。 引っ掛け問題も数多いのですが、答えだけ記載しても点数に加算されません。 答えに至るまでの、計算過程を全て書かなければならなにのです。 その過程において、途中経過が合っている場合は、最終の答えが間違っても点数は多少考慮してもらえるようです。

面白い問題も時には出題されます。
例えば、さいころの展開図があって、各面に図が書き込まれています。 これを一回あっちに転がして2回右に転がしたら、何の図が上に来るか、とか。。。 まるで知能テスト。 これを限られた時間の中で解いていかなければなりません。


何はともあれ、親は応援するだけ。
あとは、本人の興味とやる気。 彼らの人生は、彼らが切り開いていくもの。 



小学校を卒業し、新しい学校へ進学する子供達の未来がばら色でありますように!


ところで、暖かくなるこの時期は、大掃除の時期でもあります。
我が家も、模様替え! あっちへ、こっちへ。。。いろいろな家具が、今までとは違う用途で、散らばり始めています。 
片付けをしながら、毎日が過ぎていきます。
その模様は、また次の日記から始まります。
また、覗きにいらしてくださいね。


下のアイコンをクリックして頂けると、励みになります。
よろしくお願い申し上げます!('-^*)/


ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへ