机の上にあるのは、厚みのある四角いハードワックス。
ここから、コロンと丸いハートのペンダントを作ります。
正面の輪郭だけをハートにしても、横から見ると平たいまま。
手の中で向きを変えたとき、どこから見てもふっくら見える形を目指します。
最初に入れるのは、ワックス6面の中心線です。対角線も使い、両面へ同じハートを描いていきます。
少し地味な工程ですが、ここを感覚だけで進めると、右と左のふくらみがじわじわずれてきます。
後から丸みを付けるほど、その差が目立ってしまうんですよね。
輪郭の外側を切り落としたら、ワックスを中央から2つに分けます。
せっかくハートの形が見えてきたのに、いったん切る。
少し意外な流れです。
切断面を整え、2つのパーツを両面テープで貼り合わせます。ここから角を落とし、四角い塊を丸い曲面へ変えていきます。
片側がきれいに見えると、つい、そちらばかり触りたくなります。
でも、一方向だけ削ると反対側との厚みに差が出ます。
右を少し削ったら左を見る。正面を整えたら、横からも確認。
そんな往復が続きます。
外側が丸くなったら、貼り合わせたパーツをもう一度分けて、内側を裏抜きします。
光に透かす。ゲージを当てる。
まだ厚い場所だけを、少しずつ削る。
全部を同じ勢いで薄くするのではなく、外周に必要な厚みを残しながら整えます。
接合後は工具が入りにくいので、内側の傷やへこみも、この時点で仕上げておきます。
2つのパーツを溶かし付けると、ハートがひとつの立体になります。
接合線の段差や小さな気泡を探し、曲面が途切れないように整える。最後にチェーンを通す穴を開け、穴の角と外周を仕上げたら完成です。
文章では「少しずつ削る」としか書けません。
実際には、工具を当てる角度や手を止めて形を見直すタイミングで、丸みの見え方が変わります。
四角いワックスがハートらしくなっていく様子は、動画でご覧ください。
⇒ 丸みのあるハートペンダントの制作工程をYouTubeで見る


