パニック障害を再発させない。50代主婦 頑張れ私 鬱っぽい 時間は有限 | すきなこと ちりばめて

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長く患ったパニック障害を克服、好きなことを散りばめて暮らしたい。

 

家族が通う学園祭へ。キャンパスに到着するなり、遠目に息子を発見。この日の祭典をホスト役として楽しむ姿が眩しい。声をかけず、その場を離れる。

 

例年ならば、お祭りの縁日に参加する如く、食べ歩きで終わる。敷地内にはクラブごとのお店が立ち並び、長い行列ばかり。今年は夫と別行動、彼は例年と同じく食べ歩きの一日を過ごした。

 

私は演奏会、展示会まわりに忙しく過ごした。より若者の生態に触れたいというか、なんというか。我が家に大学生は存在するが、彼の属する世界を身近に感じてみたかった。

 

JAZZ研究会のライブ、会場は大教室。暗幕が張られ、照明が落とされ、テーブルごとに蝋燭の明かりが灯ると、そこはすっかりライブハウスだ。スマートに飲み物を運んでくれる学生さんたちの様子は、最近訪れた老舗のライブハウスと何ら変わりがない。時間が許せば、ずっと過ごしていたかった。

 

夏がテーマの写真展。金魚やラムネの瓶、海の風景や花火、夜空、旅先での一コマなど、今も昔も変わらない日本の夏の風景が広がる展示室。写真には、撮影に至った心情が綴られていた。あまりの美しさに心奪われたこと、大切な仲間との時間を記憶しておきたいこと等、何度も思い出して見返したいのだと伝えているよう。世代は違えど、流れる思いは同じ。彼らの夏を堪能させてもらった。

 

美術部の絵画展。一つ一つの作品と向き合う。ある自画像に添えられた言葉は印象的だった。私に替えはいない、それが美しい、と。その通りやん。誰一人、替えはおらんで。ひとりひとりが特別な存在なんやから。置き換えなんか、できるわけない。尊い言葉にしてくれて、ありがとう。胸が一杯だ。

 

飲食はワッフルと珈琲を。熱工学研究科、その理論を語り焼いてくれるワッフルは絶品。淹れたての珈琲、添えられたお菓子の袋に張り付いた折り紙細工に釘付け。手をかけて、可愛くしてくれてありがとう。学園祭、そのすべてに心震えた一日。

 

地に落ちた精神状態の私を引き上げるのは行動のみ。その先で出会う生き物から力をもらい、再起する。人だったり、犬や猫、鳥や魚だったり。今日は大勢の学生さんに会えた素敵な一日だった。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。