【幻想物語 第3章 第7話】 | 毎日きびきび

毎日きびきび

遂に大学生。
気を引き締めていきたいですね。

これまで出会えた全ての人に感謝を。
これから出会っていくであろう全ての人に感謝を。

こ・・こんばんわ


今日は4時間授業で1時半頃に帰れたので、勉強するか!と思った矢先、疲労困憊でぶっ倒れ、5時半まで寝てました・・・・・・orz


受験が近づいてるんだから頑張んないとな・・・・・





つい先日、ヒデト君のモデルの男子が、このブログのことを最も知られたくないやつにぶちまけてしまい、おかげで散々な目にあいましたww


全く!ヒデト君!お前のせいだからな!!!





っでは、そろそろ始めますか!


ちょっとの間サボっていたんで、前回の確認を・・・・・・


・・・・・あ~、なるほど・・・・・

ライナVSヒデトがソッコーで終わったところか・・・・


よし、話の流れは掴めた!





では、スタートアップアップ






幻想物語


第3章 第7話


再会



ガイア対蓮香、ライナ対ヒデト、どちらも勝負にすらならなかった。

圧倒的なほどの、力。

天才を超えた、異常。

それが、ガイアとライナに与えられた力だ。


続く第3戦目、クレア対イヴァン、4戦目、ウルナ対ミーシャ、試験は滞りなく進む。


そして、迎えたAブロック2巡目。

蓮香対アルル。




「では次から2巡目に入ります、と言いたいところですが、西条さん負傷のため、臨時の生徒に入ってもらいます。」

リンジャーは名簿を眺めている。


「先生!臨時の生徒って誰ですか?」

女子生徒の一人が尋ねる。


リンジャーは、あぁ、といった表情に変わる。

「通常、クラス編成のみで変更されるクラスですが、今回のような件があった際、一つ下の組のトップの者を繰り上げる、という形をとります。今回の場合、8組成績トップの者に臨時で9組に入ってもらいます。そして、その者を加えた試験の結果を見て、その者を9組に正式に入れるかを決めます。」


さきほどの女子生徒はふぅ~んといった顔になり、他の女子生徒との雑談を始める。


「ねぇライナ君、8組成績トップの者、って誰だろうね?」

隣に座っていたアスカが尋ねてくる。

「さぁな。実力者だといいけどな。」

皮肉そうに言うライナだが、内心、その人物が誰だか気になっていた。

それを表すかのように、口元は緩み、微笑んだような表情になっている。


「では、入ってきてください。」

リンジャーがそう言うと、閉じていた部屋の扉がガラリと開く。


入ってきたその生徒は、ライナとアスカがよく知る人物だった。

後ろで束ねられた長い黒髪、すらりと長い足、パッチリとした二重まぶた、それはライナが小さいときから知っている人物だ。

「1年8組、レナ・エルバです。ヨロシクお願いします。」

そう、8組成績トップとは、レナのことだった。


当然、ライナとアスカは驚きの表情を隠せない。

「レ、レ、レナ!!?」

「レナちゃん!?」

二人の声がざわついていた教室内に響く。

実に久しぶりに会った幼馴染みは、そんなことなどお構いなしに、

「よっ!久しぶり!」

などと言う。

レナはスタスタと歩き、ライナの隣に座る。

「久しぶりだね、ライナ。それと、アスカちゃんも。」

久しぶりに会った幼馴染みはニッコリと笑い、懐かしい表情を見せる。

それを見たライナも、ニッコリと笑う。

アスカも、笑っている。


「お前、リストール女学園に行ったんじゃないのか?」

「ううん、行ってないよ。」

「だけどお前、中3のときにそう言ってたじゃないか。」

それを聞くと、レナはクスッと笑う。

「建て前上は、ね。皆にも内緒でエルタリオに来たんだ。ホントは、ライナ達と同じクラスが良かったんだけど、実力なくってさ。仕方なく8組からスタート。」

もう大変だったわよ、などと言うレナは、やれやれといった表情になり、苦笑いをする。



「レナさん、早速ですが試験を受けてもらいます。」

リンジャーがレナの名前を冷静な声で呼ぶ。

はい、と返事し、立ち上がると、前へ進む。

その後ろ姿も、随分久しぶりに見る。


やっぱりレナだな、小さく呟くと、笑顔になる。

そうだよね、アスカも笑顔になる。


「では、レナ・エルバさん、アルル・ナイザさん、両者とも準備はよろしいですね?」


「はい。」

「いつでも。」

2つの返事が重なる。


「では・・・・・始め!」


合図とともにダッと両者は駆け出すと、お互いの距離を詰める。


「8組が9組に勝てるわけないでしょ!」

アルルはスッと右腕を引くと、グッと力を込める。


  ユニバリア・ナックル

「天地豪腕!」


茶色とも、こげ茶色ともとれる魔力(ディーガ)がアルルの右腕を覆い、土気色の腕になる。


右腕を前に突き出し、ランク6の大地の一撃を放つ。


レナはフッと笑いを零すと、ある構えをとる。

その構えは、右手の人差指と左手の親指、左手の人差指と右手の親指を合わせ、ひし形をつくるものだ。


  アブソープ・リバーシング

「吸収反転!」


指でつくられたひし形内部が白く輝く。


レナの胸部目がけて天地豪腕(ユニバリア・ナックル)が迫り、その重い一撃を浴びせようとしたときに、レナはひし形を天地豪腕(ユニバリア・ナックル)の延長線上に構える。


アルルの拳がひし形に着弾すると同時に、天地豪腕(ユニバリア・ナックル)の茶色い装甲が弾け飛び、その破片は全て白く輝くひし形の中に吸収された。



「なっ!?」

右腕を突き出したまま固まるアルル。

「これが吸収(アブソープ)よ。そして・・・・・・これが反転(リバーシング)!!」

グッと両手に力を加えると同時に、ひし形の中央から、拳をかたどった茶色い塊が現れる。


アルルは瞬時に防御の姿勢をとるが、その拳は、アルルをガードごと吹っ飛ばす。


壁にしたたかに背中を打ちつけられ、むぐぅと唸り声をあげるアルルと、余裕そうに立つレナ。


「くっ、これ・・・・だけで・・・・・勝った気でいないで!」

アルルは辛そうに立ち上がると、バッと右手を突き出す。

左手は右手のひじ部分を掴み、衝撃に備えている。


 マッドリア・ブラストール

「泥嵐風弾!!」


グッと握り固められた右手の拳の前方に小さな黒い塊が現れ、回転しながら徐々に大きさを増していく。

それは中央から風が吹き出し、黒い塊を包み込んでいる。


「ハァ・・・・ハァ・・・・」

右腕を突き出したまま、アルルは苦しそうな表情をしている。

どうやら、そうとう無茶をしているようだ。


「もうやめて、無茶よ。」

心配そうな表情をするレナを尻目に、アルルは更に力を加える。


遂にその塊はアルルの背を超え、ますます肥大化していく。

それが4mほど大きさになったところで、アルルはそれを放つ。


「喰らいなさい!!」


凄まじい轟音と圧迫感を持ったそれは、凄まじい速度でレナに迫る。


「御免なさい・・・」

聞こえるか聞こえないかの声量でそう言うと、左腕を横に突き出す。


    フレア・ツインスピア

「炎熱双対槍!」


レナの肩から噴き出した赤色の魔力(ディーガ)は、二又の槍へと変化し、その姿を現す。


その手をグッと後ろへ引き、握っていた槍を勢いよく前方へ投げる。


回転しながら飛ぶそれは、凄まじい熱を持ったまま、アルルの泥嵐風弾(マッドリア・ブラストール)と激突する。


一瞬、動きが止まったように見えた均衡は、レナの槍が砕いた。

炎熱双対槍(フレア・ツインスピア)は泥嵐風弾(マッドリア・ブラストール)の中央を貫き、アルルに迫る。


腕を交差させて顔を覆うアルルの目の前で、フッと蝋燭の火を消したかのように、槍は消えた。

勝負ありと見たリンジャーが、意図的に消したのだ。


「そこまで!勝者は、レナ・エルバさん。」

リンジャーの言葉が室内に響く。

「アタシの・・・・勝ち。」

レナはアルルに向かって小さくそう言うと、スタスタと自分の席に戻る。


「アルルさん、早く戻ってください。」

呆然としたままのアルルに、リンジャーの心にもない言葉が刺さる。


「・・・・・・はい。」

短くそう返事すると、ガックリと肩を落とし、トボトボと席へ戻る。

唇を噛みしめるアルルは、席に着くと、静かに泣いていた。

8組に負けたのがよほど悔しかったのだろう。


そんなアルルに、誰も声などかけられなかった。


そして、2巡目、3巡目、といった具合に次々と試験が行われ、リーグ表に書かれた○や×が増えていく。

そして、試験開始からおよそ3時間が経過したところで、リーグ表の空欄全てが埋まった。

それはつまり、AB両ブロックの優勝者が決まったことを意味する。


Aブロック優勝者、ガイア・アルファイド。

全戦全勝。当然と言えば当然だが、そこに至るまでの過程は恐ろしいものだった。

背を見せて逃げる者を容赦なく殴りつけ、泣いて棄権を申し出る者を無情にも吹き飛ばす。


鬼の所業とも言うべきその戦い方は、戦っている者だけでなく、見る者をも震撼させた。


そして、Bブロックの優勝者は・・・・・・ライナ・ウェルド。

こちらも全戦全勝。当然の結果だ。

だが、ライナはガイアとは違い、優しい戦い方だった。


威力を落とした、中身がスカスカの魔法で相手を吹き飛ばしてリンジャーの目を欺いたり、一撃を浴びせる瞬間に魔法を解いたりした。

どれもこれも、実際に対峙した者でなければ分からないほど、一瞬の出来事だった。


リンジャーすら分からない、針に糸を通すほど細かな細工。

これもまた、天才の証拠。



そして、鬼才と異才が激突する。


勝者こそが、9組の、いや、1年生の頂点だ。



「では最終戦、ガイア・アルファイド対ライナ・ウェルド。両者、前へ。」


無言で前へ歩きだす、ガイアとライナ。


その身に纏った空気は、思わず身震いを起こすほど異質なものだった。


「よろしいですね?」

リンジャーの確認に、2人は黙って頷く。


「では・・・・・・始め!!!!」


「いくよ、ライナ君。」

「来い。お前は絶対にブッ飛ばす。」


強気な言葉を放つ2人だが、口元は緩んでいる。

同等の実力を持った者同士の本気の対決。

結末は、どちらにも分からない。

いや、誰にも分からない。


その戦いの火蓋が今、切って落とされた。


第3章   第7話  完




ヒュ~♪久しぶりの登場ですよ、レナ!!

皆が忘れた頃にやってくる、メインヒロイン!!



さて、遂に対峙する、ガイアとライナ!!


どちらが勝つのでしょうか!?

続きは、次回!!



では、あでゅーо(ж>▽<)y ☆




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