【幻想物語 第3章 第4話】  | 毎日きびきび

毎日きびきび

遂に大学生。
気を引き締めていきたいですね。

これまで出会えた全ての人に感謝を。
これから出会っていくであろう全ての人に感謝を。

こんばんわ!


高校の倍率が発表され、1,1倍というまずまずの倍率でした


でも、本州とかは大変だそうっすねヾ(@°▽°@)ノ

北海道人でよかったと、このときだけ思う式神でしたヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ



いやぁ、にしても、なんでガイア君はあそこまでカッコいいんですかね?

あっ、いや、俺が書いてるからなんですけど、明らかに主人公よりキャラ濃いじゃん?

ライナ君大丈夫かなぁ?


そういや、ガイアとライナって似てますねww


母音が全部一緒ですからね

あ・い・あ、という母音、素晴らしいですね

同じような感じで、マリアとかサイファとか、どれもこれも似たような発音の仕方ですww



今回は、始めての本格バトルですww



ではでは、スタートアップアップ


幻想物語


第3章 第4話





“3人目”との遭遇


地球最大の工業国、ドラド。

武器生産がそのうちの8割を占め、『世界の武器庫』などと呼ばれる始末だ。

住民全員は武器携帯を許可され、護身用に、ナイフや拳銃などを所持している。

そんな状況でも、治安は良く、年間犯罪発生率の低さは、世界でも第3位という素晴らしい結果まである。

工業のみならず、ファッションも流行の先端をいっている。

“ドラドのファッションチェック、一日にしてならず”などというポスターまで貼り出されることもあった。

そんな平和な国の子供たちを脅かす、『校舎連続襲撃事件』の解決のため、ライナとアスカは飛行機に乗り、ドラド国際空港にいる。


「う~ん、やっと到着~。」

ライナは両腕をぐっと伸ばし、強張った筋肉を和らげる。


「さっ、早速現場に行こっ?」

アスカがそう言い、現場に行くための移動手段を携帯電話を使って調べ始める。


「えっ、もう?」

ライナは真顔で驚く。

「え、だって時間ないよ?」

「いやだってさ、ドラドだぜ?旨い食いもんとかあるじゃんか!ドラドでしか手に入らない値打ちもんの武器とかもあるしさぁ。まずそっちから行こうぜぇ。」

スーパーでよく見かける(?)子供のようにだだをこねる。

さすがにそれには呆れ果て、ピシャリとキツイ言葉を言う。


「だーめ!観光で来てるんじゃないんだから!全部終わってからだよ?」


そのセリフを聞くと、ライナは不気味な笑みを浮かべてフッフッフと笑いだした。


「そういうアスカだって、昨夜遅くまで雑誌読んでたじゃんか。確か・・・・『ドラドに行くならこれ一冊!グルメ、ファッション、なんでも掲載!』だったよなぁ?」

アスカは意表を突かれ、うっ、と思わず怯む。


「そ、それとこれとは話が別だよ!は、はやく現場にい、行かなくちゃ!」

挙動不審になりながら、荷物をホテルまで郵便を使って送ると、移動手段を再度調べ出した。



「地下鉄で行けるみたいだよ、ライナ君。」

直ぐに平静を取り戻し、いつも調子で話す。


「はぁ・・・・・。しゃーない、さっさと終わらせてたっぷり観光しようぜ!なにせ、2泊3日、ドラドに居れるんだからな!!」


うん!アスカは意気揚々に小さくガッツポーズをすると、ライナの手を引っ張り、地下鉄の乗り場まで走り出した。


‐30分後 リベリオ中学校 校門前‐


「ここが、第一の被害にあった、リベリオ中学だよ。」


ライナは校舎を見まわしてみると、スプレーの跡がうっすら残っている。

それでも、割れた窓ガラスは綺麗に直り、事件の面影を忘れようと努力しているように見えた。


「さすがに警備員の数が半端ねぇな。」

生徒玄関、職員玄関、非常口、入口という入口全てに10人ずつ警備員が配置され、臨界体制を強いている。


「これなら大丈夫だよね?」

アスカがホッと安心したように尋ねる。


「どうだろうな。『犯人は事件後もう一度現場を訪れる』って言うし、可能性はゼロじゃないからな。」


そして、そのライナの不安は、すぐに現実のものになってしまった。


凄まじい轟音に混じって、人の叫び声が聞こえてくる。

1人2人のものではない、何十人という単位だ。


「確かに、可能性、ゼロじゃなかったね。というか、すごい悪運・・・・・」

半ば呆れたような、驚いたような顔を見せたアスカと、急いで轟音と叫び声の聞こえてきた方へ駆け出す。


本当は、2泊3日をフルに使って犯人を探すつもりだった。

だが、まさかこんなにも早く見つけることができたのは、ライナもアスカも予想外だった。

叫び声の主は、先ほどまでピンピンしていた警備員達だった。

服はズタズタにされ、体のあちこちから出血している。

出血以外にも、火傷があり、虫の息だ。


アスカは、口を押さえて小さく驚きの声をあげた。
「ひどい・・・・・・。ここまでするの・・・・・?」


「頭、どうかしてんだろ。」


「っう・・・・・」

呻き声が微かに聞こえた。

まだ1人、意識のある警備員がいたのだ。


急いで駆け寄り、抱き起こす。

「大丈夫ですか!?」

「あ、あぁ・・・・・」

声は擦れ、今にも消えてしまいそうだ。

「あいつらが、また来たんだ・・・・・。」

「はい、知ってます。」

「1人、化け・・・・物が・・いた・・・・・・・。」

「化け物じゃありません、人です。」

警備員はライナのセリフを聞くと、フッと小さく笑みを浮かべ、意識を失った。


「―――― そうです。また襲撃されたんです。負傷者は10人強、ヒドイ怪我をしてます。すぐに救急車をお願いします!」

アスカの大声が聞こえてくる。

119番通報してくれたのだろう。

何ともありがたい限りだ。


「アスカ、行くぞ。馬鹿デカイ魔力(ディーガ)がグラウンドからだだ漏れになってる。」

「うん。」

小さく頷くと、ライナの後ろからついていく。




いよいよ対峙のとき。

“3人目”の鬼人、バレット・フィルダ。どんな奴なのかは分からない。

ただ、何故かは分からないが、ライナの口元が、小さく微笑んだ。


グラウンドに着くと、すぐに犯人達だとわかった。

金属バット、トンファ、ナイフ、スタンガン、日本刀、ハンマー、狼牙棒、槍、拳銃、ドラドだけあって、様々な種類の武器を持っている。

ある種、武器の展覧会を見ているようだった。


その中心にいる、丸腰の男。

その男がバレット・フィルダであることは、すぐに分かった。

1人、周りとは異質な雰囲気を醸し出し、体から流れ出る魔力(ディーガ)を意識的に抑え込むことさえしない。


「おいそこの!てめぇ、どこの学校の所属だ?」

バレットは殺意を剥き出しにして尋ねてくる。


「エルタリオ高等学校1年9組だ。」

「1年生!?」

急にどっと笑いがおこる。

演技などではなく、素で笑っている。


「おいおい、お前、まさか1年坊主のくせにバレットさんに挑もうってのか?」

手下の1人が、嘲笑しながら尋ねてくる。

あぁ、と短く返すと、笑いはさらに大きくなる。


「安心しろ、クソ1年。今までにバレットさんを止めようとして、実際に戦いを挑めた奴はいねぇんだよ!どうしてかわかるか!?それはな、俺らがぶっ潰してるからだよ!!

凶器を持った集団のテンションは頂点に達し、奇声をあげながらライナ目がけて迫ってくる。


「怪我したくなかったら、そこどけ。」

冷静に、そして冷酷にライナは言う。


「おめぇこの状況が分かってねぇのか!?死ぬのはお前だよ!!」


  エレクティール・デルアロウ

「雷弦弓破塵!」



魔法名を唱え、左手を前に突き出す。

バチバチと電気質な音を立て、薄黄色の弓の形が形成される。


左手にそっと右手を添え、ゆっくりと引く。

弓と同じ色の矢が左手から伸びていく。

「邪魔だ。」

最後にそう言い、スッと右手を放す。


放たれた矢は、バリバリと、まるで雷のような音を立てて空気を切り裂き、飛び散る。

多量に分裂した小さな雷は、バレットには当たらず、他の手下たちを感電させ、意識を奪う。


ふぅ、と一息つき、痺れが走った両手の掌を見下ろす。

軽い火傷になっているが、戦闘には問題はない。

「やっぱりコイツは扱いが難しいな。」

握ったり開いたりを数回繰り返し、手の感覚が鈍っていないのを確認すると、再びバレットに目線を移す。


見ると、バレットは不可解な笑みを浮かべている。

「っは!上出来だな、クソ餓鬼!!コイツらにすら勝てずに病院送りにされた連中もいたのになァ!」

バレットは怒鳴りながら、焦げ付いた自分の手下を何度となく踏みつけ始めた。


「やめろ!お前、何やってんだ!!」

「あぁ!?てめぇには関係ないだろ?コイツは俺の手下だ。役に立ちゃ仲間にするが、役立たずはいらねぇ。」

不気味な笑みを浮かべると、冷酷な言葉を口にした。


「バレット・フィルダだ。まぁ知ってるだろうがな。」

「ライナ・ウェルドだ。」


「ライナ、か。取りあえずは覚えといてやるぜ!まぁ、この殺し合いが終わった後まで覚えていられる保証はねぇがな!!」

大声をあげ、両腕に炎を纏わせて走り出す。


  リセンティア・トゥニティ・ナックル

「憤炎双腕覇蝋!!」


両腕に纏った炎は、その握りこぶしに収束される。


  ストーム・アスティアン・ナックル

「嵐撃舞豪腕破!!」


ライナの肩から噴き出た青緑色の風は、両手に収束され、風切り音を立てる。


ライナとバレットがその拳を繰り出すのは、寸分違わず同じだった。


ライナの右ストレートとバレットの左ストレート、どちらも顔面を狙ったつもりらしかったが、狙いが同じなため、同一直線上で交わり、爆音とともにグラウンドに強い衝撃を与えた。


双方ともすぐに後方へ飛び退き、呼吸を整える。


「正直驚いたぜ。お前、意外とやるんだなぁ。」


「あぁ、俺とお前は“同じ”だからな。」


「同じ、だぁ!?訳分かんねぇこと言ってんじゃねぇぞ!!」


   バーンメント・バズーダ

「炎火爆裂弾!!」


魔法名を叫ぶと、左手を突き出し、魔力(ディーガ)を込める。


真っ赤な紅色の魔力(ディーガ)が体から吹き出す。

大気を焼くほどの高温と魔力(ディーガ)が、バレットの左手一本に集められる。



「喰らえ!」

軸足に力を加え、ぐっと踏ん張ると同時に、その炎の塊は凄まじい轟音をあげ、ライナに迫る。


それに合わせ、ライナも右手を突き出し、魔力(ディーガ)を込める。


  クラッシア・ブレイカー

「砕嵐撃陣!」


ライナの右手から放たれた青緑色の風は、放たれた瞬間に4つに分散し、バレットの『炎火爆裂弾(バーンメント・バズーダ)』を舐めるように這い、包み込む。


ライナがパチンと指を鳴らすと同時に、風が炎を巻き込んで消滅する。


その風が、消滅する直前に、グラウンドの砂を巻き上げ、視界を鈍くする。


「心底驚いたよ、クソ餓鬼。俺の炎火爆裂弾(バーンメント・バズーダ)を消すなんてな。」

余裕たっぷりにそう言うと、眼光を鋭くする。


「一つ聞かせてくれ。どうしてこんなことをする?」


「どうして?だと!?馬鹿げた質問だな!!ストレス発散だよ!!ついでに、俺を馬鹿にした奴らへの報復でもある!」


「馬鹿にした奴ら・・・・・だって?」

対峙したまま2人は動かない。


「あぁ、俺が化け物だってだけで皆俺の前から消えていく。俺を見下し、蔑み、群れ、集団で襲ってくる。そんな弱者達を、強者である俺が支配して何が悪い!!」


「悪いさ!!」

怒鳴ってきたバレットに対し、ライナも同じくらい大きな声で怒鳴り返す。


「アンタがやってることって、結局自分の居場所が欲しいだけだろ!?違うのかよ!!一人ぼっちが嫌だから、力で支配して常に群れてるんだろ!!ホントの仲間じゃないって分かってて、なんでそんなこと続けるんだよ!!確かに、強者と弱者はいるし、『弱肉強食』って言葉もある。けどな、弱者と強者、それを決めるのは本人じゃない!周りの人間なんだよ!!力だけじゃない、心の大きさ、寛大さ、全てを総合した『強さ』だ!俺からしたら、アンタも十分『弱者』なんだよ!!」


「黙れ!!お前に何が分かる!!ずっと一人だった俺の気持ちが、お前如きに分かってたまるか!!」


「一人じゃないだろ!なんで家族にさえ相談しないんだよ!!」

この反論に、一瞬だが、バレットの顔が曇った。


「俺にはな、家族がいねぇんだよ!!母さんは事故で記憶喪失、父さんと兄貴はそんな母さんを見捨てて逃げた。叔父叔母祖父祖母従兄弟!!全員が俺と母さんを見捨てた!!なんでか分かるか!?俺が化け物だから、ただそれだけだ!!どいつもこいつも偽善者なんだよ!!見返りを期待して手を差し伸べ、それがないと分かると冷たく突き放す。お前もそうだろうが!!」


バレットの、魂の叫びに、ライナは何も言い返せなかった。

家族がいない者の気持ちは実際に家族がいない者でなければ到底分からないだろう。



「だけど――」

異論の声をあげようとしたライナを遮り、バレットが魔法を発動する。


     フェレイズ・アスディオーレ
「極化炎鳥・鳳凰!!!」



バレットから噴き出した、橙色と赤と黄色の魔力(ディーガ)は、バレットの頭上で鳥の形を作り出す。


中3のときハゲやクラスメイトの前で披露した、『極化炎鳥・一(フェレイズ・ウノーリア)』系列の魔法であり、極炎鳥シリーズの中でも最強クラス魔法、それが『極炎鳥・鳳凰(フェレイズ・アスディオーレ)』だ。

ランクは8であり、超高温を誇る。

メラメラと燃え盛り、数m離れたライナにさえ、その熱が伝わってくる。

だが、そんな中でも、どこか、孤独のような絶望のような、悲しい想いも一緒に伝わってくる。



「俺のこの魔法で、消し炭になりやがれ!!!」

バレットが両腕を前に突き出すと、鳳凰は羽ばたき、ライナ目がけて飛び立つ。


  ウインド・ヘルスネーク

「嵐蛇撃破!!」


魔法を発動すると同時に、ライナの体から噴き出た風が、大蛇の形を模す。

それは1つ、また1つと増え、凄まじい数となる。



「いけえええええぇぇぇぇぇ!!!!!」

ライナが叫ぶと同時に、風の大蛇達は鳳凰を目がけて飛んでいく。


ライナ自身、これで防げると思った。

避わすことは元より考えてはいないし、できそうにない。

ならば、打ち消すしかない。

これなら、できると思った。




だが、大蛇では到底鳳凰には勝てなかった。

威力を減らすことさえできず、見るも無残に掻き消される。


ヤバい、死ぬかも。ライナはバレットとの短い戦いの中で、始めてそう思った。


事実、そうなるかもしれなかった。


  ガーミティ・チェルラー

「水禮桜花!!」


突如背後から飛来した水のハナビラが、鳳凰を包み込み、鎮火した。

瞬時に後ろを振り返り、その魔法を放った主を確認する。


「アス・・・・・カ・・・・・・。」

悠然と立ち、体に水を纏わせているのは、間違いなくアスカ・イールだ。


「てめぇ!!誰だ!!!」

バレットの、耳をつんざく怒声に対し、アスカはひどく冷静に対処する。


「ライナ君、下がってて。アタシがやる。炎対風より炎対水の方が有利でしょ?」

スタスタと歩き、ライナの一歩前に出る。


「アスカ、無茶――」

「いいからっ!!下がってて!!」

ライナの声を遮り、アスカが怒鳴る。


「てめぇ、誰だって聞いてんだよ!!」


「アスカ・イール、あなたと同じ側の人間よ。」


「てめぇも『同じ』とか言うのか。反吐が出るぜ!!いいだろう!!返り討ちにしてやらぁ!俺の炎は、てめぇ如きに鎮火されたりなんざしねぇ!!」




    マグナ・ツインウルフ

「熔炎双牙狼!!」



両側に伸ばした腕から、異なる色の炎が現れ、バレットの左右に炎の狼を生み出す。



  アクア・ホーク

「水柳鷹!」


  アイス・イーグル
「氷柳鷲!」


間髪入れずに2つの魔法名を唱え、バッと両腕を宙に掲げる。

藍色と薄水色の水が各腕から放出され、水の鷹と氷の鷲を作り出す。


「いくぜええええぇぇぇぇ!!!」

「はあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


ランク8の炎属性、獣タイプの魔法。

ランク8の水属性と水の派生系である氷属性の、獣タイプの魔法。


今、水氷と爆炎が激突する。



第3章  第4話  完



疲れた・・・・・・

なんか今回頑張りすぎたな・・・・・

いつもと比べると、魔法出しすぎ・・・・・・



半分意識を失った状態で書いてるので、誤字脱字ありかと思います

あったら、遠慮なくコメントして下さい

その都度訂正します



では、おやすみOo。。( ̄¬ ̄*)



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