【幻想物語 第2章 第8話】 | 毎日きびきび

毎日きびきび

遂に大学生。
気を引き締めていきたいですね。

これまで出会えた全ての人に感謝を。
これから出会っていくであろう全ての人に感謝を。

3度目!!


もう駄目ポ・・・・・・

もう無理ポ・・・・・・




なーんて甘いことも言ってられません!!

頑張ります!!!


幻想物語


第2章 第8話




転校生!?



今まで心が揺れていた人間が、今まで周りと関わることを避けていた人間が、再び人の輪の中に戻るとはどれほど不安なことだろう。
周囲の環境、周囲の視線、それら全てが自分に突き刺さってくる。
そんな状況下で、自分に関わろうとしてくれる存在は、痛いほど嬉しく感じる。
そんな存在が、揺れていた心を、不安に満ちていた心を鎮めてくれる。
それは、何よりも温かく、明るい光となるだろう。




ライナの目の前には、約3週間ぶりとなる、サンアントニア学園があった。

事件のあった影などは微塵も残さず、綺麗な校舎になっていた。

だが、校舎の傷は消えても、ライナの心の傷は消えない。
ここで、人を惨殺した。
そのことを思い出すと、今も足が震える。
だが、一歩を踏み出さねば、今までと何も変わらない。
現実から逃げていたあの頃と、アスカと出会う前のあの頃と、何も変わらない。
大きく深呼吸し、今まで踏み出せずにいた一歩を今、踏み出した。
校門から生徒玄関まで、およそ10m、その距離の半分に差し掛かったところで、背中に強い衝撃が走った。
突然の出来事に、前によろけ、転びそうになった。
後ろを振り返り、何の仕業なのか確認すると、目の前には、レナが立っていた。

「ラーイナ♪久しぶり!」
その聞き慣れた声を聞いた瞬間、今までの、学校に来ることを拒んでいた自分が急に馬鹿らしく思えてきて、つい笑みがこぼれた。
「お、おう。久しぶり。」


「や~っと復活?」
「あぁ、心配かけたな。だけど、もう大丈夫だ。」
「ホントにぃ?」

その問いかけは、何かを期待するような尋ね方だった。
「あぁ、ホントに。」
その台詞を聞くと、何故かレナが大きなため息をついた。

「な、なんだよ?」
その不自然な行動の理由を、聞かずにはいられなかった。

「だって明日、実技総合のテストだよ?フツーは休むけどね。ってか休んでほしかったけどね。

この時期に来るって、馬鹿なやつがここにもいたか。」
「ん?『ここにも』?ここにもってどういう意味だよ?」


「あぁ、ライナは知らなかったっけ?今日ね、うちのクラスに転校生が来るんだって。」
「転校生?中三のこの時期に?」
その台詞にレナは、うん、と笑顔で答えた。

「別に興味ゼロだな。」

ライナはあっさりと答えた。

「ゼロなのはアンタの探究心!もっと興味持ちなさいよ!女子だよ!女の子だよ!ものっすごい可愛い子かもしんないじゃん!」

「だから興味ねーって。」

「はいはいそうですかー。わかりましたよー。」

そう言ってレナはさっさと教室へ走って行ってしまった。


教室のドアをがらりと開けると、全員の視線を感じた。
だがその視線は、狂気に満ちたものやライナを蔑む(さげすむ)ようなものではなく、クラスメートを迎え入れる、温かいものだった。
クラス全員が
「ライナ、おかえりー!」
と笑顔で迎え入れてくれた。

おせーよ!
久しぶり!
何やってたんだよ!
元気かー!

ライナの引きこもりー!
生きてるかー!


温かい言葉が浴びせられる。
その温かさに思わず涙が出そうになった。
「ほーら!いつまでも入口で突っ立ってないでさっさと入る!」
そう言いながらレナは、ライナの背中をぐいと押した。

教室に入ると、クラスメート達が一斉にやってきてもみくちゃにされた。

そのせいもあってか、席に着く頃には担任が朝のホームルームのために教室に来る時間となっていた。

担任が入ってきて点呼を取る際、「ライナ!」と呼んだとき「はい!」と返しの声が聞こえたことに笑顔になっていた。

「よーし!ライナも来てやっと全員集合したところで、転校生の紹介だぞー。

『なんでこの時期?』って思うかもしれんが、事情があるらしいんだ。そこは突っ込むなよー。

あっ、ちなみに!ケッコー可愛い子だぞー。先生がもう一回り若かったら彼女にしたい子ナンバーワンだ。よし、入れ!」
そう言うと、ドアをガラリと開け、転校生なる生徒を教室に入れた。
ライナは昔から転校生には興味がからっきしなく、机に突っ伏していたが男子生徒の反応から察するところ、相当レベルの高い女子がきたようだ。


口笛や褒め言葉の嵐になるまで、そう時間はかからなかった。

担任が注意し、やっと自己紹介に入る。

「あの・・・・初めまして・・・・・・あたし、アスカ・イールっていいます。ヨロシクお願いします。」
転校生が挨拶をした瞬間、ライナは驚きのあまり立ち上がってしまった。

確かに目の前に立っているのはアスカだ。

束ねていた髪はおろし、イメチェンをしたようだ。


「ア、ア、ア、アスカァァァ!!!!??な、な、なんでぇ!?」


その様子を見ていた担任は、ニヤリと笑い、
「なんだライナ、知り合いか?お前も隅に置けないなぁ。なら丁度いいな。アスカ、ライナの隣だ。」

などと勝手に決めてしまった。

ライナの隣に座ったアスカは小声で挨拶してきた。
「よかった、ライナ君のクラスで。ヨロシクね♪」

「ってか、なんで転校生!?」
「あっ、聞いてないの?ライナ君のお母さんがね、『思春期に家にいてばかりじゃまずいでしょ、アスカちゃん。ライナと同じ学校なら行けるでしょ?』って言ったから、来ちゃった♪」


「くそぅ、母さんめぇ。なんつードッキリだよ。」

握りこぶしを固めて母への怒りを見せるライナを見て、アスカはくすくすと笑っていた。

「ってか、明日テストだけど?」
「えっそうなの?でも、なんとかなるんじゃない?」

「気楽だな、おい。」
「うん。昔から気楽な性格だからさ。」


すると、担任がテストの話を持ち出し始めた。


「おー、そーいや、明日テストだな。2人1組でペアを作ってもらうぞー。あっ話し合う時間とかメンドイから隣同士でペア組んどけー。詳細は明日連絡すっから。んじゃ♪」


こうしてまた、ライナのグダグダな学校生活が始まってしまった。

さて、明日はテスト。

ライナとアスカの運命やいかに!?


第2章 第8話 完




終わったーーーー!!!!!!!

●※☆~\(<!!!!←言葉にならない嬉しさwww


えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!転校生!!!!!!

って思った貴方!!突っ込みのセンスがありますwwその調子です☆


うわーベタな展開・・・・・

とか思った貴方!!もう少し話を楽しみましょう!そんなでは友達に好かれませんよ?ww




とにもかくにも、やっと終わりましたよ、3回連続小説更新・・・・・・・


疲れすぎて死にそうです・・・・・・


あっ、近々、番外編をやる予定なので楽しみにしていて下さい。

あと、テストの内容とか全く白紙なので、アイディアがある人はどうぞお願いしますm(_ _ )m


ではо(ж>▽<)y ☆




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