闇に浮かぶ白いマスク

その夜、

わたしは猛烈な眠気に襲われた

いつ眠りに落ちたのか

それさえ思い出せない

気が付くと、部屋の明かりも消され

辺りは暗闇

でも、その時わたしは

闇の中に、かすかな気配を感じた

その瞬間、

ぎやぁぁぁぁぁぁっっっ

なに？なに？なに？

ムスメ！？

あのさー、お願いだから、

ティッシュで顔パックするの、やめてくれるー？

きのうの感動も吹っ飛ぶわ、これ、まじで 

『ムスメがコンクールに出ることになった〈その4〉』

昼間、先生から送られてきた写真 ↓

トロフィーと、記念撮影 

トロフィーは、学校に取られてしまうから、

欲しい場合は、自腹でレプリカを作るという、

『ムスメがコンクールに出ることになった〈その2〉』

何だかなー、変な決まりだよなー

ムスメは、トロフィーとかに興味がないので

｢えー、いらない、いらない｣ 

表彰状みたいなのは貰えるので、それでいいらしい

じゃ、次の市の大会で入賞したら作る？

と言ったら、

｢ママさ、そんなに多くを望まないでくれるー？｣

と、諭されたわたしでした 

 きょうの猫

見返り美人