元気スイッチが一瞬で入った元球児のキャッチボール | 60歳のリアル…私の人生は私にしか作れない

60歳のリアル…私の人生は私にしか作れない

いよいよ還暦‼️
子育てと介護が終わり
本当に欲しい暮らし…本当になりたい自分を素直に追求しています。
桑田佳祐が大好き❣️
神様、仏様はもっと好き❣️

人生の第3コーナーを丁寧に
そして颯爽と走り抜けたいと日々奮闘中です

春うららの日曜日


桜はもう散ってしまったけど



去年、熊本に一緒に行った

従兄弟や叔母たち8人で




久万高原町まで

お花見名目で蕎麦を食べに行った



熊本には行けなかったけど

今回は夫も参加できた



外は汗ばむ陽気でも

中に入るとひんやりと涼しい

築100年の古民家










配膳はご近所のおじさん達おじいちゃん


暖炉の前でコーヒー飲みながらコーヒー

ゆる〜くお手伝いしている









ピック病の従兄弟は

相変わらず同じ話ばかり繰り返す(笑)



この日私は

ランチの後

76歳になるこの従兄弟と

キャッチボールをしてあげて欲しいと

夫に頼んでいた野球




夫は

息子からグローブを借りて

自分のグローブと硬式ボールを持って

久万高原に向かった



正直

歩くのが精一杯の従兄弟に

キャッチボールは無理かもしれないと

思っていた驚き



それでも

かつての甲子園球児だ



50年ぶりにグローブをはめて

硬球を手にしたら



気持ちだけでもワクワクするんじゃないか

そうなればいいなぁと

期待して準備した



蕎麦食べながら

後でキャッチボールしようと誘ったら

嬉しくて泣いてしまった泣くうさぎ



そして

蕎麦屋を出て15分ほどの

スキー場の駐車場で

女子6人に“やいのやいの”と野次られて



キャッチボールは始まった



最初2〜3球取り損なった従兄弟に



「○○腰が高い‼️」と

私は監督のように活を入れた(笑)



すると

「はい!」とすぐに体は反応して

この姿勢100点




これはキャッチボールではなく

ノックを受ける姿勢だと思うけど

ま、ええか気づき


大きな声で名前を呼ばれて

カツを入れられて


一瞬で

高校生に戻った笑い泣き

この単純さが可愛くもある



彼は今甲子園の

サードの守備についているのだ(笑)




時々

『四番サード○○君〜〜』と

ウグイス嬢のアナウンスまで入る笑い



少し慣れてきたら



少々の球なら落とすこともなく

グラブさばきで対応しているし



返球には

ステップまで踏んでいる



そう、体が覚えていて

勝手に反応しているのだ



10分ほど続いたので

私は夫に

「ゴロを投げて」と言ったけど



さすがに夫に拒否られた爆笑

怪我をさせてはいけない



時間にして15分〜20分だけど

おおいに盛り上がった飛び出すハート



脳も体も不思議だなぁと

しみじみと感じた



キャッチボールに誘っただけで

顔はイキイキと明るくなり


   体も見違えるように動く  



誰にでもある“昔とった杵づか”は

元気スイッチだ



次は秋

バッティングセンターに

行く約束をして別れた




そして昨夜

従兄弟の奥さん(75歳)から電話が入った



去年皆んなで熊本に行った後から

人が変わったように

穏やかになったと言う



ピック病や鬱、パニックの発作など

ひとりで抱えるには荷が重い従兄弟との暮らし




今回も

私たち姉妹や叔母たちと

過ごしたことで

ご機嫌さんになり

穏やかな日が続いていて



キャッチボールが楽しかったと

耳タコらしい(笑)



時々こんな時間を作って欲しいと言われた


もちのロンだよ飛び出すハートお安い御用だラブラブ音譜



そして私には

いつも優しくて明るいところは

死んだ父にそっくりだと

何度も何度も褒めてくれた



優しくはないけど

明るいのは事実かもしれない

それしか取り柄はない指差し



笑えない日が多いけど

私達と会うとゲラゲラ笑ってしまう

そう言ってくれた



私が小学生の時に

嫁いで来た

優しくてきれいだったお姉さんは



50年経って

色んなことを語り合える

大人の関係になった



父が亡くなって36年も経つのに

こうして父方の親戚と

旅行に行ったり

食事に行ったりできるのは



父が繋いでくれている気がする



私も元気スイッチを探そう



そんなことを考えた

春の一日だった