本日、看護師さんからC6の方の排尿について相談を受けました。
陰茎にカテーテルが入るが、膀胱まで入らないので、排尿がないという相談でした。
その場面を見に行くと、まず、ベッド上で普通のパジャマのズボンで貼るタイプのオムツをしていました。
そして、陰茎の清潔とカテーテルを開ける準備を看護師さんが実施して、本人に
「さあ、(排尿を)お願いします」
こんな具合です。
頚損の排尿について理解している方は、がっかりしますよね。
事前情報ですが、私のいる施設は排尿はなぜかネラトンのディスポーザル(使い捨て)のカテーテルで行い、間欠式バルーンカテーテルの使用は一切していません。
これも残念です。
まず、この方(具体的にはC6A)はほとんどベッド上で導尿をしません。
また、オムツはしません。
さらに、普通のズボンでは着脱が大変で、ズボンの工夫が必要です。
さらにさらに、ネラトンディスポは柔らかく、前立腺の手前にある尿道のS時カーブを超えることが容易ではありません。
こんなことを1か月以上、実施していたのです。
なお、私はこの方の担当セラピストではないので、このようなことをしていたことは初耳で驚きました。
個人的には非常に若くて能力の高い方だったので、間欠式バルーンカテーテルが妥当です。
有名なのはDIBインターナショナルのものです。
http://www.dib-cs.co.jp/goods09.htm
将来的に仕事に就くと思うので、ディスポは不適と考えます。
また、夜間や早朝に排尿があるのは大変です。
なお、長期間の間欠式バルーンのリスク(感染、結石、尿の混濁)は文献的に低いと報告されています。
ズボンとパンツは又下までベルクロかファスナーで簡単に開くように改造が必要です。
改造はOTが行うか、衣服の修理をしてくれる店で可能です。
10年以上前の文献ですが、間欠式バルーンカテーテルについて記載してあるのを参考にしてください。
当事者が知識をつけて、看護職や医師にしっかりと伝えられるといいですね。
ただ、私の施設は私の力不足で、ほとんど変わりません。
40年以上の歴史は簡単には変わりませんよね。
だから、私は頚損の方と独立します。
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