最近、障害者職業センターと連携を取って、ある方の復職支援に関わりしました。
障害者職業センター(以下センターでお許しを)って何かって?
まずはセンターは各都道府県に一カ所以上設置されていますので、まずは読者の方のお住まいとセンターと検索をしてみて下さい。
では、頚髄損傷、脊髄損傷の方の場合です。他の疾患の方は参考程度にお願いいたします。
<具体的ケース>
1.職業についていて休職中である
Ⅰ.職場が前向きで復職ができそう
センターは当事者が業務上で課題となることを解決したり(事務作業の効率化・スピードアップの練習など)、職場が障がい者雇用で分からないことや疑問を一緒に解決してくれます。
センターでの訓練は無料で受けれれます。なお、職業カウンセラーという専門職が職業評価や面談を実施します。
Ⅱ.職場が復職に否定的である
まず、センターに相談してください。職場が復職に否定的であることの真の課題を検討してくれる可能性があります。
Ⅲ.自分で復職を諦めている
当事者が復職を諦めている場合は、どんな人の支援もありません。まず、復職に対する確固たる意志が必要です。
2.職業についていない
Ⅰ.就業しようと思う
センターは就職の斡旋はしません。ハローワークに行ってください。
Ⅱ.就業しようと思っていない
ゆっくり休んでください。
Ⅲ.就業するために訓練を受けたい
ハローワークに行ってください。各種の訓練学校などを紹介してくれます。
3、現在、就業していているが、障害があることで職場で課題がある
センターに相談してください。(ハローワークでも対応してくれます。)課題解決に向けて、一緒に検討してくれます。
業務上の問題があれば、ジョブコーチがあなたの職場に出向いて支援をしてくれるかもしれません。
センターの優れているところは、業務特性を把握しようとすること、当事者だけでなく職場の支援の専門家でもあること、現場で支援できること(セラピストはほぼ困難)、無料であることなどがあります。
知っておくべきこととして、障害者職業センターは頚髄損傷、脊髄損傷という疾患に対する復職の実績がほとんどありません。以前にセンターのカウンセラーと話した時には10年以上の経験があっても実績がなし、20年以上でやっと1人ということを聞きました。(本当かどうかは?です。地域特性かもしれません)
国の施策もあって、精神障害・知的障害・高次脳機能障害がセンターの中核となっています。
よって、疾患や障がい特性を理解した復職・就業支援にはあまり期待しない方が良いかもしれません。
ただ、ほとんどのセラピストは疾患や障がい特性を理解していても復職や就業支援に興味がないか、表面的にしか知識がなく、実績もないので、ほとんど期待できませんが・・・・。
色々記載しましたが、私はセンターを非常に高く評価しております。
本当です。
頼りにしているので連携をしているのです。
センターの役割や機能、限界を知りながら、使える資源は使いましょう。
私が管理者のウェブサイト 頚髄損傷.com
こちらは頚髄損傷・脊髄損傷者のポータルサイトを目指して
随時、情報を拡大中です。
ブログ村もよろしくお願いいたします。

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