痙縮(痙性:けいせい) | 頚髄損傷.comのブログ

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まず、痙縮(けいしゅく)、痙性(けいせい)という言葉についてです。




一般的に麻痺の手、足、体幹の筋肉の反射で意に反して動くのが痙性と呼ばれますが、痙性というのは形容詞であり、痙性麻痺、痙性拘縮といったように名詞の前につくので、痙縮と呼ぶのが正式です。






では本題の痙縮です。






痙縮は医学的には、医学の本ではコントロールできない事柄として捉えられており、経験の少ないスタッフや施設でもそのように捉えられています。






しかし、痙縮はどのようなリハビリを受けたかで大きく異なります。






例え、痙縮があっても、日常生活で必要以上に強くなることもありません。






一番、痙縮が強くなるケースは不全麻痺の方で、筋トレばかりしている人、立位訓練を行っていない人、動く部分ばかり使っている人、麻痺部を意識して動いていない人ということを経験的に知っています。






みなさん驚かれるのですが、頚損であっても立位の後には痙縮が落ち着きます。効果は5分程度で現れます。


ただし、医師が立位をとっていいと思える骨密度がないと骨折します。また、起立性低血圧にも注意する必要がありますので、自分で考えて実践することには警告しますので、専門家とご相談のうえで、検討して下さい。





痙縮は麻痺筋群の暴走であると考えます。麻痺部位を意識して使っていないことを麻痺域自身が「使え!」と言っていると私は考えます。もちろん、完全麻痺でも同様の考えです。






痙縮が強くなると、薬剤に頼らざるを得ないことや、痙縮が強すぎるとバクロフェンを使わざるを得ないこともあります。






痙縮が強くなっていたら、みなさんのリハビリに何らかの方向転換が必要であるということを考えていいと思います。






骨折、褥瘡は不適切な刺激が脊髄に送られて、痙縮を惹起させる別の神経回路ができてしまうので、別の話です。



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