エンパワーメント | 頚髄損傷.comのブログ

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頚髄損傷、脊髄損傷の方々やご家族さん、ご友人が役に立つ情報をお伝えします。

エンパワーメントということばについてです。




初めて聞く言葉かもしれませんが,障がい当事者の運動をされている方は,全員が知っている有名な言葉です。





この言葉は簡単に言うと「力をつける」ということです。






病院や施設にいる障がい当事者は専門職が全体的な立場にいて指導管理するため,専門職の言うがままです。



専門職がいけないというわけではないのですが,専門職が必要以上に力を行使しすぎていて,当事者の意見が尊重されず,力を失っている状態なのです。





専門職は障がい当事者が力がない状態とさせているのが,専門職自身であることを知りません。


専門職が障がい者よりも上の立場にいて,管理や指導をするのが当たり前であるという風土ができているのです。



例えば,頚損の方が「○○○のリハビリがしたい」という希望があったとします。


しかし,リハビリスタッフは「あなたは□□□のリハビリがよい」と当事者のニーズを聞き入れず一方的にリハビリのプログラムを決めるのもこれに当たります。




また,頚損の方が便の薬があっていないのではないかと考えているとします。



しかし,医師は「これがあなたに合っている」と他の選択肢を提示せず,そのままの状態もこれに当たります。




本来,医療は障がい当事者が中心となって物事が決まっていくべきものなのですが,病院は,当事者のことを考えているふりをして,実際は人としての当事者のことは捉えておらず,いまだ病人,障がい者としてしか見ていないのです。




もし,障がい当事者が専門職へ意見を言ったのならば,自分の立場が不利になってしまうため,ほとんどの人は自分の意見を言わないでしょう。





私は障がい当事者がエンパワーメントできるよう,どんな価値や信念を持って,人生を送ってきたのかというのを専門職へ伝えますが,一部のスタッフにしか理解してもらえないのです。





私は当事者が自分自身で考え,選択し,行動できるような情報提供や相談,リハビリをいつも心の根っこにしています。





よって,このブログや私のウェブサイト 頚髄損傷.com  も障がい当事者が力をつけることができる(エンパワメント)ように作り上げていきます。



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