今日は車いすとベッド移乗のポイントについてです。
多くのリハビリ病院では,
「お尻があがってない」
「体を前に倒す」
など,セラピストは無理難題を言います。
これだけでは,どうやって体を使ったらいいか,分かりませんよね。
若くて,動作能力が高い方はこれだけでもいいでしょうが,多くの方はこの指導では移乗動作の獲得に時間を要し,また力任せにお尻を上げようとするため,肩の痛みを発生させてしまいます。
手の麻痺がない方は,移乗動作のために筋トレなんてしないでくださいね。移乗にパワーは必要ありません!
指3本で移乗動作はできますから!
良い方法を伝えます。
単純に骨盤と足に体重が乗る感覚をつかんでいき,体が軽くなるところをつかむのです。
完全麻痺で足が動かなくても,麻痺の足に体重が乗るのですよ。
自然と足が開いてしまう人は,足が開かないようにやわらかいバンドなどまいて下さいね。
話しを戻しますが,「腕に力が入らなくてもお尻が浮く」
状態をつかんでいくのです。
どうやって??
私はまず,前方への倒れてしまう恐怖心をできるだけなくしてもらうため,壁や台,バランスボールなどに頭をしっかりと当てます。
また,私はいつも前にいて,転倒しても良い状態とします。
そして,骨盤は前傾させすぎず,(C6B2以下の方の移乗動作時は前傾が必要ですが・・・)
肘はごく軽く屈曲した状態にして,お尻にかかった体重を手に移動させるのです。
言葉では簡単にいえますが,これを実際にやるのは困難かもしれません。
慣れたセラピストは簡単に移乗動作を仕上げてくれますよ。
セラピストの技術と知識の差が,皆さんの自立度に大きく関わってくるものです。
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