車いすとベッドの移乗の時のポイント | 頚髄損傷.comのブログ

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頚髄損傷、脊髄損傷の方々やご家族さん、ご友人が役に立つ情報をお伝えします。

今日は車いすとベッド移乗のポイントについてです。



多くのリハビリ病院では,



「お尻があがってない」



「体を前に倒す」



など,セラピストは無理難題を言います。



これだけでは,どうやって体を使ったらいいか,分かりませんよね。



若くて,動作能力が高い方はこれだけでもいいでしょうが,多くの方はこの指導では移乗動作の獲得に時間を要し,また力任せにお尻を上げようとするため,肩の痛みを発生させてしまいます。



手の麻痺がない方は,移乗動作のために筋トレなんてしないでくださいね。移乗にパワーは必要ありません!



指3本で移乗動作はできますから!




良い方法を伝えます。



単純に骨盤と足に体重が乗る感覚をつかんでいき,体が軽くなるところをつかむのです。



完全麻痺で足が動かなくても,麻痺の足に体重が乗るのですよ。



自然と足が開いてしまう人は,足が開かないようにやわらかいバンドなどまいて下さいね。




話しを戻しますが,「腕に力が入らなくてもお尻が浮く」



状態をつかんでいくのです。



どうやって??



私はまず,前方への倒れてしまう恐怖心をできるだけなくしてもらうため,壁や台,バランスボールなどに頭をしっかりと当てます。



また,私はいつも前にいて,転倒しても良い状態とします。



そして,骨盤は前傾させすぎず,(C6B2以下の方の移乗動作時は前傾が必要ですが・・・)



肘はごく軽く屈曲した状態にして,お尻にかかった体重を手に移動させるのです。



言葉では簡単にいえますが,これを実際にやるのは困難かもしれません。



慣れたセラピストは簡単に移乗動作を仕上げてくれますよ。



セラピストの技術と知識の差が,皆さんの自立度に大きく関わってくるものです。



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